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残業の多い会社はボーナスが少ない

 こんばんは、社会保険労務士の内海 正人です。



 今年もあと少しで終わりです。

 年の瀬はイベントが多く、あさってはクリスマスイブです。

 街もなんだかそわそわしています。

 そして、クリスマスが終わるといよいよ新年を迎える準備です。


 ところで、皆さんの会社はボーナスを支給しましたか?

 今年は不況の影響で、ボーナスそのものの支給も

 厳しい会社が多かったです。



 さて「残業の多い会社はボーナスが少ない」という法則を知っていますか?

 残業とボーナスは相関関係があるのです。



 数年前、景気が良かったときは

 ○ 事業規模の拡大

 ○ 事業内容の多様化
 
 などで、今いる人員で対応しきれないケースがありました。

 そこで、増員できるまで残業で対応しているのが見受けられました。

 
 しかし、不況下の現在では上記のような会社はマレです。

 実際は、残業する目的が明確になっていない会社が多いと思われます。

 単に「残業すれば頑張って仕事をしている」とアピールできるからです。
 
 さらに、「残業は美徳」という意識が根強いのでしょう。

 
 そもそも残業をするのであれば、

 それに見合った付加価値を生み出さないと意味がありません。
  
 
 残業は通常25%以上の割増の残業代を支払います。

 <例>

 ○ 通常時給・・・1,000円

 ○ 1時間の残業代・・・1,250円

 となります。


 つまり、残業するのであれば普段の25%以上の成果がないと、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 赤字となってしまいます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ところが多くの場合、残業によってどれだけの付加価値を生んでいるか

 社員が考えることはありません。


 これでは、生産性に対する社員の意識は薄れていくでしょう。

 さらに、ダラダラと残業していれば効率も落ちるし、

 社員の能力そのものも低下していくのです。


  
 例えば、月5万円の残業代が6ヶ月支払われたら、30万円です。

 仮に、この残業で付加価値が生まれなかったら、利益から捻出されます。

 
 つまり、「利益 = 賞与の源資」なので、

 前倒しして、支給される問いことになるのです。

 利益が100万円なら、残業代の支払いで70万円になってしまいます。


 よって「こんなに残業しているから、ボーナスが増えるだろう」

 という考えは甘いのです。


 つまり、付加価値を生んでいない残業が増えれば、

 賞与がその分減ってしまうのです。


 残業代が多いのは逆に「悪」なのです。


  
 だったら、サービス残業ならどうでしょうか?

 残業代が出なければ、賞与は増えるという理屈です。


 しかし、お金がでないのに残業をすることを喜ぶ社員は少ないでしょう。

 また、残業は

 ○ 肉体的

 ○ 精神的

 にもつらいものです。


 そして、

 ○ モチベーションの低下

 ○ 効率の低下

 となり、結果として成果が出にくい状況になります。


 さらに「法律違反」のリスクを常に背負っているのです。


 だったら、「残業をさせる」ことよりも「残業を減らすこと」

 に会社としてエネルギーを使いましょう。


 具体的には、「社員個人の生産性の向上」です。

 会社は、社員の「効率」と「能力」を上げられる環境を整えるのが責任です。


 いかがでしょうか。


 ○ 顧問契約

 ○ 単発の有料相談

 ○ 就業規則の作成

 ○ 雇用契約書の作成 のお問い合わせは


( 料金表は下記に記載 )
 
 https://www.roumu55.com/komon.html

---------------------------------------------------------------------
 日本中央社会保険労務士事務所・(株)日本中央会計事務所
 取締役社労士 内海正人
 ●電 話 → 03-3539-3047
---------------------------------------------------------------------

(編集後記)

 今年最後のメルマガとなりました。

 本年はお世話になりました。


 来年はどんな年になるでしょうか?

 私は今の仕事を大きく飛躍させる年にしたいと思います。

 具体的には

 ○ 今年に引き続き、書籍の出版

 ○ 大型セミナー

 ○ 独自商品の開発

 等を考えております。


 来年もよろしくお願いいたします。

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