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人事考課制度について 3

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超・成果主義「ハイブリッド型人事制度」を作る!  vol.11

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【世の成果主義批判を排す!!!】

 成果に結びつく人事制度を構築するため「ハイブリッド型人事制度」を提唱

しています。


湯浅経営センター:湯浅哲彦
blackbox@silver.ocn.ne.jp
http://www.yuasa-keiei-center.com/


▼ブログ「経営コンサルタントのハイブリッド日記」はこちら▼
http://blog.livedoor.jp/yuasa5717/


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□今回のテーマ : 人事考課制度について 3


 みなさん、こんにちは。湯浅です。

 今年の冬は厳冬ということで、寒い日が続いています。お身体には充分注意
して下さい。


 今日は人事考課制度の3回目で、人事考課における3つの判断行動について
説明していきます。

 人事考課における3つの判断行動とは、人事考課を正しく行うために進めな
ければならないプロセスのことです。

 それは「観察・分析・記録」の行動であり、次のような図式で表すことがで
きます。

   a行動の選択 → b要素の選択 → c段階の選択

 人事考課は必ず上記の図式に示すaからbへ、bからcの手順に従って進め
なければなりません。

 つまり人事考課の手順で、一つ一つ説明していきます。

 まず、a行動の選択です。

 行動の選択とは、いったいどのような行動が人事考課の対象になるのかとい
うことで、人事考課の範囲を規定します。

 考課期間を考えてみましょう。

 人事考課には必ず考課期間が設定されています。○○年△△月××日から◎
◎年▽▽月※※日までというように。

 人事考課はあくまでこの考課期間の行動について行って下さい。考課期間以
外での行動は対象になりません。

 3年も前のミスでいつまでもマイナス評価されては、たまったもんではあり
ません。

 次に行動そのものについてですが、人事考課の対象となる行動は職務遂行に
関する行動です。仕事以外の行動は基本的に対象にはなりません。

 ただし、積極性については幅広く考えて下さい。仕事に関係する自己啓発は
対象にして下さい。

 次にb要素の選択についてです。

 a行動の選択で人事考課の対象となる行動が把握できたならば、次にその行
動をどの考課要素で考課するかを判断します。

 特に勤務態度の積極性がポイントになります。

 勤務態度では、規律性・責任性・積極性・協調性を考課します。

 規律性とは、就業上・業務上の規則や指示命令をどの程度守っていたかを評
価します。

 責任性とは、企業・組織における自分の役割を自覚した上で、どの程度誠実
に自分の職責を果たし、仕事を最後まで仕上げようとしたかを評価します。

 積極性とは、改善・工夫や建設的な意見具申を行うなど、自己の職務や関連
業務の量的拡大と質的向上を図ること、または自己啓発を行うなど、与えられ
た仕事以上のことをやろうとする意欲や熱意の程度を評価します。

 協調性とは、企業・組織の一員として、業務の遂行するに当たって他人との
人的調和に意を用い、どの程度協調して企業・組織全体の業績や効率の向上に
努めたかを評価します。

 我々は普段次のような表現をすることがあります。

 「彼は自分の仕事に対して積極的に取り組んでいるね。」と。

 この彼の態度は、どの考課要素で判断するのでしょうか?

 積極的だから積極性で評価しますか?

 上記の定義で考えれば、責任性で評価するのが妥当でしょう。

 自分に与えられた仕事を一生懸命こなすのであれば、責任性で評価します。

 積極性とは、自分に与えられた仕事に対して「今まで以上」の価値を与える
ことで、「積極性」という考課要素は一般に使われている意味とはやや異なる
意味で使っているので要注意です。

 しかし、あまりナーバスになる必要はありません。

 紛らわしい行動で一体どの考課要素を用いればいいのか迷うことも多々ある
と思います。

 人事考課を何度も繰り返すことにより、これはこの考課要素で評価しようと
いう判例を積み重ねていくという態度が大事です。このことについては回を改
めて説明します。

 要素の選択でもう一つ重要なことがあります。

 ある一つの行動は一つの考課要素で評価するということです。複数の考課要
素を使ってはいけません。

 ある社員が素晴らしい企画書を作り上げたとします。

 これは「企画力」で評価すべきですが、それに加えて企画書を作るには知識
が必要だからと「知識」でも評価してみたり、表やグラフを使って見やすい企
画書だからといって「表現力」でも評価してみたり、重複した評価は人事考課
を歪めてしまいます。

 よく犯す間違いですので、十分注意して下さい。


 今日はこれまでにしておきましょう。

 次回は今回の続きで、c段階の選択と中間項について説明します。


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大阪府富田林市寺池台3-19-24
tel:0721-29-9486
fax:0721-29-9486
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