仕事基準の
人事・
賃金制度の代表が、職務・役割等級制度です。
前回のコラムで、この制度の導入ステップの第一歩である「
職務分析」のお話をしました。
今回は、それに続く作業である、
職務評価のお話をしてみます。
職務分析で、職務内容、職務要件、職務責任、職務権限を分析し、「
職務記述書」にまとめました。
この段階で明らかになったのは
・会社にはどんな職務があるか
・その職務は、どんな内容で、どんな要件(知識、能力など)が必要か
――というところまでです。
まだ、職務の価値づけは行われていません。
そして、それができていないと、
賃金決定ができません。
そこでやらなくてはならないのが、「
職務評価」という作業です。
それでは、
職務評価はどうやればいいのでしょうか?
職務評価の方法には、次のようなものがあります。
・
序列法
全部の職務を、重要度の順に並べる方法です。比較的、簡単な方法です。ただ、この方法で明らかになるのは、「職務の相対価値」です。序列の論理的な説明が難しいという欠点があります。
・
分類法
まず
職務等級表をつくります。そして、
職務等級の定義づけをします。
たとえば…
2等級:定型業務。短期的な部署の利益に影響。マニュアル知識必要。
3等級:判定業務。中期的な部署の利益に影響。業界知識必要。
などといった具合です。
そして、この等級表に照らして、各職務がどこに該当するかを判定していきます。
・
点数法
職務に共通する要素を選び出します。たとえば、「知識」、「経験」、「判断」などといったものです。
そして、各要素をレベル分けし、点数を設定します。
たとえば、「知識」の要素だと、次の通りです。
・レベル1(1点):マニュアル知識
・レベル2(2点):業務に関連する法律知識
そして、各職務を、これらの要素で評価し、点数づけをしていきます。
「○○職務は、知識レベルは2、経験レベルは1」という具合です。
・
要素比較法
点数法同様、評価要素を選びます。
次にいくつかの基準職務を選びます。基準職務の選び方はいろいろありますが、レベル的に中位にあると思われるものを、営業職、技術職などの職種ごとに選ぶのが一般的でしょう。ただ、最もレベルが高いと思われるもの、最もレベルが低いと思われるものを選ぶという手もあります。
この基準職務を、あらかじめ選んでおいた評価要素を使って評価します。
それ以外の職務は、基準職務に比べてどうであるかを評価するわけです。
◆◇ブログの最新記事です。お時間のあるときに、お立ち寄りください!◇◆
人事・
労務ニュースクリッピング~就労条件基本調査など
http://hrm-consul.cocolog-nifty.com/hrmconsul/2006/10/post_ebc1.html
※
人事・
労務、
人事制度、
労働時間管理のご相談を受けています。
初回相談については料金は頂きません。
秘密は厳守します。(
社労士は業法で
守秘義務が課せられています)
お気軽にご相談ください。
http://www.hrm-solution.jp/plugins/form/?id=6
仕事基準の人事・賃金制度の代表が、職務・役割等級制度です。
前回のコラムで、この制度の導入ステップの第一歩である「職務分析」のお話をしました。
今回は、それに続く作業である、職務評価のお話をしてみます。
職務分析で、職務内容、職務要件、職務責任、職務権限を分析し、「職務記述書」にまとめました。
この段階で明らかになったのは
・会社にはどんな職務があるか
・その職務は、どんな内容で、どんな要件(知識、能力など)が必要か
――というところまでです。
まだ、職務の価値づけは行われていません。
そして、それができていないと、賃金決定ができません。
そこでやらなくてはならないのが、「職務評価」という作業です。
それでは、職務評価はどうやればいいのでしょうか?
職務評価の方法には、次のようなものがあります。
・序列法
全部の職務を、重要度の順に並べる方法です。比較的、簡単な方法です。ただ、この方法で明らかになるのは、「職務の相対価値」です。序列の論理的な説明が難しいという欠点があります。
・分類法
まず職務等級表をつくります。そして、職務等級の定義づけをします。
たとえば…
2等級:定型業務。短期的な部署の利益に影響。マニュアル知識必要。
3等級:判定業務。中期的な部署の利益に影響。業界知識必要。
などといった具合です。
そして、この等級表に照らして、各職務がどこに該当するかを判定していきます。
・点数法
職務に共通する要素を選び出します。たとえば、「知識」、「経験」、「判断」などといったものです。
そして、各要素をレベル分けし、点数を設定します。
たとえば、「知識」の要素だと、次の通りです。
・レベル1(1点):マニュアル知識
・レベル2(2点):業務に関連する法律知識
そして、各職務を、これらの要素で評価し、点数づけをしていきます。
「○○職務は、知識レベルは2、経験レベルは1」という具合です。
・要素比較法
点数法同様、評価要素を選びます。
次にいくつかの基準職務を選びます。基準職務の選び方はいろいろありますが、レベル的に中位にあると思われるものを、営業職、技術職などの職種ごとに選ぶのが一般的でしょう。ただ、最もレベルが高いと思われるもの、最もレベルが低いと思われるものを選ぶという手もあります。
この基準職務を、あらかじめ選んでおいた評価要素を使って評価します。
それ以外の職務は、基準職務に比べてどうであるかを評価するわけです。
◆◇ブログの最新記事です。お時間のあるときに、お立ち寄りください!◇◆
人事・労務ニュースクリッピング~就労条件基本調査など
http://hrm-consul.cocolog-nifty.com/hrmconsul/2006/10/post_ebc1.html
※人事・労務、人事制度、労働時間管理のご相談を受けています。
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秘密は厳守します。(社労士は業法で守秘義務が課せられています)
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