-------------------------------------------------------------
成長し続ける企業に!サービス業専門
社労士日記(第823回)
-------------------------------------------------------------
おはようございます。
メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。
このメルマガは
サービス業特に飲食店経営者及び店長
売上が上がらないとお悩みの経営者
労務管理の難しさを感じている
人事担当者
同業の
社労士さん
へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。
テーマは
「
従業員のやる気と売上は本当に連動している」
です。
-------------------------------------------------------------
◎お客様の売上アップのため!サービス業専門
社労士日記
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒
http://archive.mag2.com/0000250571/index.html
小松潤一
社会保険労務士事務所
http://www.style-neo.jp http://www.style-neo.com
-------------------------------------------------------------
目次
■はじめに
■経験3
--------------------------------------------------------------
■はじめに
昨日のメルマガをもう一度読んでもらったらわかりやすいです。
同意書をきちんと作ったんです。
お互いに
債務債権がない
警察に
被害届を出さない
監督署や役所、司法関係などに訴えない
つまりお互いに文句をこれ以上言わないという
同意書です。
この文書での同意が取れたいたら・・・
まあ
社労士を長くなっていたらこんな場面はたくさん出てくるのですが
今日もこまつが取った方法です。
(結果的に失敗した事例です)
今日はそんな話
--------------------------------------------------------------
■経験3
こんな事例がありました。皆さんならどうしますか??
(本当の事例ではなく実話をもとにした作り話ですが)
結果的に社長は同意書を取らなかったのです。
口頭でお互いにもう文句を言うのを辞めようと
お前も自ら考えろって言ったようです。
そして本人が会社を辞めると言ってきたことで
もう良いだろうって勝手に判断して同意書は取らなかったようです。
しかし現に弁護士さんの名前が入った請求書が会社に届きました。
残業代の未払いが500万円あるのですぐに支払ってほしいというものです。
そしてその500万円の根拠が入っていました。
こまつはすぐにこう思いました。
「バカだなこの
従業員もせっかく会社が穏便に終わらせてくれたのに
こんなことしたら警察に
被害届出されるのに」
そこで
「こんなやつ相手にする必要がありません。今すぐに警察に
被害届を出しましょう」
すると部長から驚きの答えが
部長
「いやー私も社長が同意文書を取っていると思ったのと
あまり他の社員にも知られたくないので証拠書類をシュレッターにかけてしまって
警察にも相談に行きましたが証拠がないなら立件できないと・・・・」
証拠を捨ててしまっていたのです。
証拠がなければ
損害賠償請求すら出来ません。
仕方ないので未払い分については
残業代はきちんとお支払いしているので追加で払うつもりはないと
文書で送ってもらいました。
すると監督署に呼び出されました。
「
残業代を払え」と
監督官にも説明しました。
「会社のお金を横領して会社の好意で許してもらったのに
それに500万円の請求の根拠もおかしい」
どう考えてもそんなに残業が出来るはずありません。
この日はこの時間働いたという記録を2年にわたって書いているのですが
この記録も適当です。
出張に出ているのに16時間働いていることになっているし
新人の歓迎会をして飲んでいたはずなのに残業をしていることになっているし
同僚と飲みに行っているのに残業をしていることになっていて
監督官も困っていました。
でもこの監督官も意味のわからないことを言います。
「一応是正出しておきますね」
一応って何??
会社は
残業代の未払いがあると認めてない
初めて是正報告書に監督官の悪口を書きました。
「○○監督官が主張する
残業代の未払いについて会社として
添付書類のように認めるわけにはいかず
貴殿の要求を拒否する」
そもそも是正も受け取るなって部長に言ったのに
部長は丁寧に受け取ってしまって
それから監督官は何も言ってこなくなりましたが
次に
労働審判となりました。
もういい加減にしろ
お前は会社のご厚意で許してもらえたのに
労働審判ではまず横領した
従業員が請求の根拠を文書で提示しました。
それについてこちらが文書で回答をしてその後審判が開始される予定です。
審判には
社労士は参加できないので弁護士さんにお願いします。
ただ回答文書の原案だけは作らせてもらいました。
怒り狂っていたこまつは強烈な文書と完全な証拠資料を作り上げました。
まあおそらく弁護士さんがそれをもとに内容を柔らかく作り変えてもらえているはずですが
そして社長に
(ここからも
社労士によって見解が変わってくる)
「もう不毛な戦いは辞めましょう。10万円位払って上げて1回の審判で終わりにしましょう」
もう10万円払うから終わりにしようという提案です。
社長ももう面倒だったことからこの案に乗ってくれました。
審判当日
訴えた本人は現われませんでした。
10万円を支払いおしまいです。
労働審判の委員の方からも
「お宅ら大変だね・・・・・・」
とぼそっと
こんなんだったら最初から終わらせればよかったと
深く深く反省した事件でした。
っていうか信じられません。横領したのを許してくれたのに
どうして会社を訴える???
一応会社も仕返ししてやりました。
証拠はないのですが状況証拠はたくさんあります。
状況証拠だけで刑事と民事で訴えてやりました。
最終的に横領した元
従業員と
示談が成立して
30万円会社が勝ち取りました。
ただし弁護士
費用30万円以上かかっていますが(笑)
おしまい
よかったら感想をください
info@style-neo.jp
-------------------------------------------------------------
創造人材
株式会社
小松潤一
社会保険労務士事務所
小松潤一
http://www.sou-jin.com/
http://www.style-neo.jp
info@style-neo.jp
-------------------------------------------------------------
成長し続ける企業に!サービス業専門社労士日記(第823回)
-------------------------------------------------------------
おはようございます。
メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。
このメルマガは
サービス業特に飲食店経営者及び店長
売上が上がらないとお悩みの経営者
労務管理の難しさを感じている人事担当者
同業の社労士さん
へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。
テーマは
「従業員のやる気と売上は本当に連動している」
です。
-------------------------------------------------------------
◎お客様の売上アップのため!サービス業専門社労士日記
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒
http://archive.mag2.com/0000250571/index.html
小松潤一社会保険労務士事務所
http://www.style-neo.jp http://www.style-neo.com
-------------------------------------------------------------
目次
■はじめに
■経験3
--------------------------------------------------------------
■はじめに
昨日のメルマガをもう一度読んでもらったらわかりやすいです。
同意書をきちんと作ったんです。
お互いに債務債権がない
警察に被害届を出さない
監督署や役所、司法関係などに訴えない
つまりお互いに文句をこれ以上言わないという
同意書です。
この文書での同意が取れたいたら・・・
まあ社労士を長くなっていたらこんな場面はたくさん出てくるのですが
今日もこまつが取った方法です。
(結果的に失敗した事例です)
今日はそんな話
--------------------------------------------------------------
■経験3
こんな事例がありました。皆さんならどうしますか??
(本当の事例ではなく実話をもとにした作り話ですが)
結果的に社長は同意書を取らなかったのです。
口頭でお互いにもう文句を言うのを辞めようと
お前も自ら考えろって言ったようです。
そして本人が会社を辞めると言ってきたことで
もう良いだろうって勝手に判断して同意書は取らなかったようです。
しかし現に弁護士さんの名前が入った請求書が会社に届きました。
残業代の未払いが500万円あるのですぐに支払ってほしいというものです。
そしてその500万円の根拠が入っていました。
こまつはすぐにこう思いました。
「バカだなこの従業員もせっかく会社が穏便に終わらせてくれたのに
こんなことしたら警察に被害届出されるのに」
そこで
「こんなやつ相手にする必要がありません。今すぐに警察に被害届を出しましょう」
すると部長から驚きの答えが
部長
「いやー私も社長が同意文書を取っていると思ったのと
あまり他の社員にも知られたくないので証拠書類をシュレッターにかけてしまって
警察にも相談に行きましたが証拠がないなら立件できないと・・・・」
証拠を捨ててしまっていたのです。
証拠がなければ損害賠償請求すら出来ません。
仕方ないので未払い分については
残業代はきちんとお支払いしているので追加で払うつもりはないと
文書で送ってもらいました。
すると監督署に呼び出されました。
「残業代を払え」と
監督官にも説明しました。
「会社のお金を横領して会社の好意で許してもらったのに
それに500万円の請求の根拠もおかしい」
どう考えてもそんなに残業が出来るはずありません。
この日はこの時間働いたという記録を2年にわたって書いているのですが
この記録も適当です。
出張に出ているのに16時間働いていることになっているし
新人の歓迎会をして飲んでいたはずなのに残業をしていることになっているし
同僚と飲みに行っているのに残業をしていることになっていて
監督官も困っていました。
でもこの監督官も意味のわからないことを言います。
「一応是正出しておきますね」
一応って何??
会社は残業代の未払いがあると認めてない
初めて是正報告書に監督官の悪口を書きました。
「○○監督官が主張する残業代の未払いについて会社として
添付書類のように認めるわけにはいかず
貴殿の要求を拒否する」
そもそも是正も受け取るなって部長に言ったのに
部長は丁寧に受け取ってしまって
それから監督官は何も言ってこなくなりましたが
次に労働審判となりました。
もういい加減にしろ
お前は会社のご厚意で許してもらえたのに
労働審判ではまず横領した従業員が請求の根拠を文書で提示しました。
それについてこちらが文書で回答をしてその後審判が開始される予定です。
審判には社労士は参加できないので弁護士さんにお願いします。
ただ回答文書の原案だけは作らせてもらいました。
怒り狂っていたこまつは強烈な文書と完全な証拠資料を作り上げました。
まあおそらく弁護士さんがそれをもとに内容を柔らかく作り変えてもらえているはずですが
そして社長に
(ここからも社労士によって見解が変わってくる)
「もう不毛な戦いは辞めましょう。10万円位払って上げて1回の審判で終わりにしましょう」
もう10万円払うから終わりにしようという提案です。
社長ももう面倒だったことからこの案に乗ってくれました。
審判当日
訴えた本人は現われませんでした。
10万円を支払いおしまいです。
労働審判の委員の方からも
「お宅ら大変だね・・・・・・」
とぼそっと
こんなんだったら最初から終わらせればよかったと
深く深く反省した事件でした。
っていうか信じられません。横領したのを許してくれたのに
どうして会社を訴える???
一応会社も仕返ししてやりました。
証拠はないのですが状況証拠はたくさんあります。
状況証拠だけで刑事と民事で訴えてやりました。
最終的に横領した元従業員と示談が成立して
30万円会社が勝ち取りました。
ただし弁護士費用30万円以上かかっていますが(笑)
おしまい
よかったら感想をください
info@style-neo.jp
-------------------------------------------------------------
創造人材株式会社
小松潤一社会保険労務士事務所
小松潤一
http://www.sou-jin.com/
http://www.style-neo.jp
info@style-neo.jp