◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第288回>事例で学ぶ「
コンピテンシー」レビュー編!<その15>
==■「自己成長力なる
コンピテンシー発揮の威力!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「
コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】自己成長力はなぜ必要なのか!
【2】「自己成長力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「自己成長力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
=================================
行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会い
ます。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】自己成長力はなぜ必要なのか!
1.十年一日のごとくでは生き残れない!
日本国中に炭鉱がたくさんあり、鉄と石炭はわが日本の飯の種だった時代が長く
続いた。そこから生まれた歌の一説に「♪おいらはな 生まれながらの 炭鉱夫
♪」というくだりがあったのを子供心に覚えている。
くる日も、くる日もトロッコに乗って穴にもぐり、石炭を掘り起こす仕事をする
人が炭鉱夫だった。何も勉強する必要もない。体力勝負だ。一生を捧げた人は多
かった。
全ての炭鉱は閉山され、必要なものは輸入に頼っている。エネルギーの大半が原
油に依存するようになったのはご承知の通りだ。
ビジネスマンにも自己成長することもなく十年一日のごとく送っている人はいる。
だが、そのような人は安閑としてはいられない。何か事情があって職を失えば再
就職は難しい。自営に切り替えることもままならないのだ。
□ 自宅と職場を往復する生活に不本意ながら満足
□ 自分の将来にあまり危機感を感じていない
□ 何か新しいことを自分の中に取り込むことに興味がない
□ 有効な資格取得に挑戦する好奇心も勇気もない
□ 自分に投資をすることなど考えたこともない
国内的に見てもグローバルの視点で見ても大きな変化が繰り返されており、自分
の職場がいつ消滅するかも分からない。何時リストラされて
失業するかも分から
ない。職を失って初めて目が覚めてももう遅いということだ。
2.自己成長していることを体感できるように!
心ある人は自分対して危機感を持っている。事情があって職を失っても生きてい
くためには次の職にありつかなければならない。ましてや、家族を抱えている人
ならなおさらだ。
□ 働きながら今の仕事でオンリーワンを常に目指す
□ 働きながら常にキャリアを積む
□ 自分の専門分野を増やす努力を惜しまない
□ 将来有効な資格を取得する
□ 自営の道に進むことも想定して経営や財務などの知識を身に付ける
先人は「芸は身を助ける」と言った。「転ばぬ先の杖」とも言った。困ったとき
わが身を助けてくれる「芸」、すなわち「キャリア」や「専門」を身に付けてお
けば何とか「杖」の役目を果たしてくれる可能性が高くなるわけだ。
幸い、職を失うことがなければ磨いたキャリアが認められ、幹部に登用される可
能性も高くなるだろう。
生きていくためにも自己成長は絶対に必要なのである。
【2】「自己成長力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
「自己成長力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を考え
てほしい。
1.「自己成長力」の
定義付けの例
例えば「知識、技術、ノウハウを身に付けるだけでなく、思いやりなどEQ(心
の知能指数)も高めること」と決めるのもいいだろう。
知識、技術、ノウハウなどはIQ(知能指数)と呼ばれる分野であり、職務をこ
なす上では極めて重要である。しかし、誠実さ、思いやりなどの人格分野や共感
性やコミュニケーション力などの社会性分野の心の知能指数を磨くことはもっと
重要である。
人格や社会性分野の
コンピテンシーに難がある人は、人と強調してチームで仕事
をしていくことが難しい。なぜなら会社の仕事はチーム活動だからだ。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
□ 今担当している仕事の知識、技術、ノウハウを一層磨く
□ 将来担当することが想定される仕事の知識、技術、ノウハウを勉強しておく
□ 誠実さ、思いやり、その他ビジネスマナーを磨きなおす
□ 共感性、コミュニケーション力、その他社会性分野の
コンピテンシーを磨き
なおす
□ 将来に備えてリーダーシップ力を意識的に磨く
□ 将来に備えて経営や財務分野の勉強をしっかりやる。
□ 将来に備えて有効な資格を取得しておく
上記のいくつかを組み合わせて行動基準してもかまわない。そして自己成長の記
録をノートなどに書きとめて、成長の足跡をたどれるようにしておけば万全だ。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ
だ。
【3】賢人の言葉
松下幸之助翁は「自己成長力」なるコンピテンーの大切さを説いていた。
<学問もよし、知恵の取得もよし。問題は、それを消化しつくして使いこなす人
間的成長があるかどうかだ。>
知識、技術、ノウハウを身に付けることは大事だから大いにやればいい。それら
を消化して「知恵」に昇華させ、いつでも使えるようにすることが大事だ。しか
も、自分だけのものにしておくのではなく仲間のみんなに公開してチームとして
活用し、チームの成果に貢献できたら言うことはない。
【4】「自己成長力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
高学歴の人や学問のある人はたくさんいる。しかし、これはIQ(専門知識、ス
キル)といわれる能力だ。人間として、あるいはビジネスマンとして「成果をも
たらすことのできる人財」になるには、IQだけでは不十分である。
人間的成長とはEQ(心の知能指数)を磨くことを言う。EQが未熟な人は、上
司や先輩あるいは後輩から「共感」や「支持」が得られない。ましてや顧客から
も「共感」や「支持」が得られないだろう。結果として、仕事の成果に貢献でき
なくなるわけだ。
仕事のできる人は、EQが高いレベルに磨き抜かれている。前述したように「誠
実さ」、「共感性」、「思いやり」、「ビジネスマナー」などの
コンピテンシー
が大切なのである。そのためにはある程度の自分への投資が必要だと言うことだ。
そうすれば
失業など人生最大のピンチになっても自力で道を拓くことができる。
自分のためだと強く意識して、「自己成長力」なる
コンピテンシーを磨いてほし
い。
【5】今日のまとめ
1.自分の将来に対する危機感の希薄な人は自己成長に関心がないこと。
2.自己成長しない人、できない人は人生最大のピンチに遭遇したとき、自力で
生き延びることが困難になってしまうこと。
3.知識、技術、ノウハウを身に付けることは大切だが、EQ(心の知能指数)
を併せて磨くことは自己成長のために重要であること。
4.知識、技術、ノウハウを知恵に昇華させてみんなで活用できるようにすれば
チームとしての成果に大きく貢献できること。
【6】編集後記
女子体操でオリンピックに選ばれた田中理恵選手は24歳。記者会見で「難易度の
高いワザを身に付けてものにするには歳を取りすぎました。だから基本を何度も
繰り返して練習し、減点を少なくするように努力してきました」と言っていた。
これがすなわち、大いなる自己成長なのである。人間死ぬまで研鑽努力を積む必
要がある。それは全て自分のためになるからだ。
次回に続く
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第288回>事例で学ぶ「コンピテンシー」レビュー編!<その15>
==■「自己成長力なるコンピテンシー発揮の威力!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
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<今回のメニュー>
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【1】自己成長力はなぜ必要なのか!
【2】「自己成長力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「自己成長力」なるコンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
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行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会い
ます。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】自己成長力はなぜ必要なのか!
1.十年一日のごとくでは生き残れない!
日本国中に炭鉱がたくさんあり、鉄と石炭はわが日本の飯の種だった時代が長く
続いた。そこから生まれた歌の一説に「♪おいらはな 生まれながらの 炭鉱夫
♪」というくだりがあったのを子供心に覚えている。
くる日も、くる日もトロッコに乗って穴にもぐり、石炭を掘り起こす仕事をする
人が炭鉱夫だった。何も勉強する必要もない。体力勝負だ。一生を捧げた人は多
かった。
全ての炭鉱は閉山され、必要なものは輸入に頼っている。エネルギーの大半が原
油に依存するようになったのはご承知の通りだ。
ビジネスマンにも自己成長することもなく十年一日のごとく送っている人はいる。
だが、そのような人は安閑としてはいられない。何か事情があって職を失えば再
就職は難しい。自営に切り替えることもままならないのだ。
□ 自宅と職場を往復する生活に不本意ながら満足
□ 自分の将来にあまり危機感を感じていない
□ 何か新しいことを自分の中に取り込むことに興味がない
□ 有効な資格取得に挑戦する好奇心も勇気もない
□ 自分に投資をすることなど考えたこともない
国内的に見てもグローバルの視点で見ても大きな変化が繰り返されており、自分
の職場がいつ消滅するかも分からない。何時リストラされて失業するかも分から
ない。職を失って初めて目が覚めてももう遅いということだ。
2.自己成長していることを体感できるように!
心ある人は自分対して危機感を持っている。事情があって職を失っても生きてい
くためには次の職にありつかなければならない。ましてや、家族を抱えている人
ならなおさらだ。
□ 働きながら今の仕事でオンリーワンを常に目指す
□ 働きながら常にキャリアを積む
□ 自分の専門分野を増やす努力を惜しまない
□ 将来有効な資格を取得する
□ 自営の道に進むことも想定して経営や財務などの知識を身に付ける
先人は「芸は身を助ける」と言った。「転ばぬ先の杖」とも言った。困ったとき
わが身を助けてくれる「芸」、すなわち「キャリア」や「専門」を身に付けてお
けば何とか「杖」の役目を果たしてくれる可能性が高くなるわけだ。
幸い、職を失うことがなければ磨いたキャリアが認められ、幹部に登用される可
能性も高くなるだろう。
生きていくためにも自己成長は絶対に必要なのである。
【2】「自己成長力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
「自己成長力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を考え
てほしい。
1.「自己成長力」の定義付けの例
例えば「知識、技術、ノウハウを身に付けるだけでなく、思いやりなどEQ(心
の知能指数)も高めること」と決めるのもいいだろう。
知識、技術、ノウハウなどはIQ(知能指数)と呼ばれる分野であり、職務をこ
なす上では極めて重要である。しかし、誠実さ、思いやりなどの人格分野や共感
性やコミュニケーション力などの社会性分野の心の知能指数を磨くことはもっと
重要である。
人格や社会性分野のコンピテンシーに難がある人は、人と強調してチームで仕事
をしていくことが難しい。なぜなら会社の仕事はチーム活動だからだ。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
□ 今担当している仕事の知識、技術、ノウハウを一層磨く
□ 将来担当することが想定される仕事の知識、技術、ノウハウを勉強しておく
□ 誠実さ、思いやり、その他ビジネスマナーを磨きなおす
□ 共感性、コミュニケーション力、その他社会性分野のコンピテンシーを磨き
なおす
□ 将来に備えてリーダーシップ力を意識的に磨く
□ 将来に備えて経営や財務分野の勉強をしっかりやる。
□ 将来に備えて有効な資格を取得しておく
上記のいくつかを組み合わせて行動基準してもかまわない。そして自己成長の記
録をノートなどに書きとめて、成長の足跡をたどれるようにしておけば万全だ。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ
だ。
【3】賢人の言葉
松下幸之助翁は「自己成長力」なるコンピテンーの大切さを説いていた。
<学問もよし、知恵の取得もよし。問題は、それを消化しつくして使いこなす人
間的成長があるかどうかだ。>
知識、技術、ノウハウを身に付けることは大事だから大いにやればいい。それら
を消化して「知恵」に昇華させ、いつでも使えるようにすることが大事だ。しか
も、自分だけのものにしておくのではなく仲間のみんなに公開してチームとして
活用し、チームの成果に貢献できたら言うことはない。
【4】「自己成長力」なるコンピテンシー発揮の威力!
高学歴の人や学問のある人はたくさんいる。しかし、これはIQ(専門知識、ス
キル)といわれる能力だ。人間として、あるいはビジネスマンとして「成果をも
たらすことのできる人財」になるには、IQだけでは不十分である。
人間的成長とはEQ(心の知能指数)を磨くことを言う。EQが未熟な人は、上
司や先輩あるいは後輩から「共感」や「支持」が得られない。ましてや顧客から
も「共感」や「支持」が得られないだろう。結果として、仕事の成果に貢献でき
なくなるわけだ。
仕事のできる人は、EQが高いレベルに磨き抜かれている。前述したように「誠
実さ」、「共感性」、「思いやり」、「ビジネスマナー」などのコンピテンシー
が大切なのである。そのためにはある程度の自分への投資が必要だと言うことだ。
そうすれば失業など人生最大のピンチになっても自力で道を拓くことができる。
自分のためだと強く意識して、「自己成長力」なるコンピテンシーを磨いてほし
い。
【5】今日のまとめ
1.自分の将来に対する危機感の希薄な人は自己成長に関心がないこと。
2.自己成長しない人、できない人は人生最大のピンチに遭遇したとき、自力で
生き延びることが困難になってしまうこと。
3.知識、技術、ノウハウを身に付けることは大切だが、EQ(心の知能指数)
を併せて磨くことは自己成長のために重要であること。
4.知識、技術、ノウハウを知恵に昇華させてみんなで活用できるようにすれば
チームとしての成果に大きく貢献できること。
【6】編集後記
女子体操でオリンピックに選ばれた田中理恵選手は24歳。記者会見で「難易度の
高いワザを身に付けてものにするには歳を取りすぎました。だから基本を何度も
繰り返して練習し、減点を少なくするように努力してきました」と言っていた。
これがすなわち、大いなる自己成長なのである。人間死ぬまで研鑽努力を積む必
要がある。それは全て自分のためになるからだ。
次回に続く
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