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「昇格」制度を設計するには Part2

昇格基準

◆卒業方式と入学方式

昇格には、「卒業方式」と「入学方式」があります。

「卒業方式」とは、「現在の資格等級の要件をクリアすれば昇格する」というやり方です。
たとえば、資格等級4級の人が、4級の要件を完全にクリアしていれば5級に昇格させるということです。

これは、「4級の要件をクリアしていれば、5級の仕事もできるだろう」という「期待値」に基づいた昇格です。

一方、「入学方式」とは、上位等級の仕事ができるかどうかを判定した上で昇格を決めるという方法です。

卒業方式のメリットは、基準がすっきりしているという点にあります。

4級の人は、当然4級の仕事をしているのですから、それを完全にこなしているかどうかを判定するのは、比較的容易です。

デメリットは、「4級の仕事を完璧にこなしていても、5級の仕事ができるかどうか、本当には分からない」ということです。

特に、降格がない場合、どうなるでしょうか。その資格等級にいる人が果たすべき役割を果たせない状態が、ずっと続いてしまいます。

入学方式のメリットは、昇格させても問題ないという確信が持てる点にあります。

問題は、それを実際にどうやって判定するかです。

そのためには、上位等級の仕事を実際にやってもらうしかないのですが、それができるかどうかは、現場次第になりがちです。

職場の状況、管理職のマネジメントに任されるわけです。

これを補う手段として、面接、昇格試験、アセスメントなどがあります。


◆どの方法によっているのかを明確に

会社のコンサルティングをさせていただいて、よく問題を感じるのは、そもそもどのような考え方で昇格を運用しているのか判然としないケースが少なくないことです。

そのため、昇格を検討するときに「○○さんはすでに今の仕事で十分成果を上げているのだから、4級に昇格させるべきだ」「いや、4級の役割が果たせるかどうか、分からない」といった議論がされてしまうのです。

かみ合わない議論です。
着眼点が根っこから異なるのですから。

特に、管理職昇格のときに、このようなことが顕著に出ます。

我が社はどのような考え方で昇格判定するのかを確立し、共有するようにしましょう。


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