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Appleが史上最大規模の借金を決意したワケとは?

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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』 発行部数:23495部
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こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


長かったゴールデンウィークも終わり、
みなさんもようやく日常のペースに戻った頃でしょうか?

私はといえば、後半の連休は執筆に明け暮れ、
休みどころではありませんでした。(ToT)

ただお陰様で、静かな環境の中で多くの原稿を仕上げることができました。(笑)

オールアバウトでは、営業利益が半減するなど、極度の不振に喘ぐ
マクドナルドの新たな価格戦略に関する記事を寄稿しています。

お時間がございましたらお読みくださいね。

『主力商品の値上げで方向転換を図るマクドナルドの勝算』
http://allabout.co.jp/gm/gc/416788/

(よろしかったら、記事の左横にある“いいね!”ボタンをクリック
いただけると嬉しいです!前回の記事では“167いいね!”をいただきました。
ありがとうございます!)


それでは、今回のメルマガも張り切ってお届けしていきましょう!(^^)v


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※ 5月のMBA勉強会&交流会のテーマは『リーダーの戦略』です!


毎回、参加者の皆様に大変ご好評いただいていますMBA勉強会&交流会
『MBA Solution's Bar』ですが、5月は飲料業界を取り上げ、
リーダーの取るべき戦略についてみなさんでディスカッションしていきます。

残りのお席も残りわずかとなっていますので、
ご興味のある方はお早目にお申込み下さい!

⇒ http://www.mbajp.org/i/s/40h.html

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■ タツヤとレイナの『1日3分で身につけるMBA講座』
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さて、今回は読者の方から熱いご要望をいただき、久しぶりに
『タツヤとレイナの1日3分で身につけるMBA講座』を復活させてみました。
(笑)

是非とも最後までお楽しみ下さい!


■ Appleが史上最大規模の借金を決意したワケとは?


レイナ:「タツヤ先輩、Appleが史上最大規模の借金をすることが
発表されて話題になっていますね。」


タツヤ:「そうみたいだね。170億ドルだから、日本円にして1兆7千億円もの
資金を社債で調達するようだね。」


レイナ:「報道によれば、Appleは1450億ドル(14兆5千億円)もの
キャッシュを持っているってことだけど、どうして現金を使わずに、
借り入れを起こすんでしょうね?」


タツヤ:「ああ、何でも1000億ドルは海外の預金で、
米国内に持ち込むためには35%の税金を支払わなければならないらしいよ。」


レイナ:「35%っていうことは、1000億ドルを米国に持ち込めば350億ドル、
つまり3兆5千億円も税金を払わなきゃいけないってことね。」


タツヤ:「そう、だから海外の現金を米国内に持ち込むんじゃなくて、借入を
すれば、費用も安く済むってことさ。金利は平均で1.85%らしいからね。」


レイナ:「35%と1.85%だったら、どんな企業でも1.85%を選ぶのは
当然ですよね。」


タツヤ:「そういうこと。今回はそのように“米国内に現金を持ち込む税金”
という要素があったのも確かだけど、ファイナンス戦略上は負債による
資金調達も重要な意味を持つんだ。」


レイナ:「どういうことですか?」


タツヤ:「ああ。企業にとって資金を調達する方法は大きく分けて、
負債と株式の2通りしかないんだけど、一般的に負債の方が圧倒的に
コストが安いんだ。」


レイナ:「負債のコストは利息だし、株式のコストは配当金だと思うけど、
そんなに違いがあるんですか?配当なんて支払わない企業もあるくらいだから、
株式による調達の方がむしろ安いように感じるんだけど・・・」


タツヤ:「そうだね。負債コストっていうのは借入利息であってるけど、
株主資本コスト配当金だけでなく、キャピタルゲインを実現するコストも
含まれるんだ。」


レイナ:「キャピタルゲインってことは、株価を上昇させるために必要な
コストってことですね。そんなコストまで含めて、株式による調達の際は
検討しなきゃいけないんですね。」


タツヤ:「そう。たとえば、レイナちゃんが株式投資を行う際には配当金
キャピタルゲインを期待して投資するだろう。だから、企業側からすると、
その株主の期待に応えるコストは全て株式による調達にかかるコストって
いうことになるんだ。」


レイナ:「だとすると、株式による調達コストは負債による調達コストよりも
遥かに高いのは納得がいくわ。」


タツヤ:「だから、資金調達の配分は負債比率をある程度まで上げた方が
平均調達コストは低下していくことになるんだ。」


レイナ:「これまでAppleは無借金経営だったから、借金の割合を増やすこと
で平均調達コストを低下させることができるってことなのね。」


タツヤ:「そういうこと。借入を増やすってことは財務の健全性の面からは
あまり好ましいことではないけれど、資金の効率性の面からは非常に有効な
手段になるんだ。ファイナンス戦略では今回のAppleのように負債の割合を
高めていくことは“レバレッジを利かせる”っていうんだよ。」


レイナ:「“てこの原理で少ない自己資本でも大きな成果を上げることが
できる”ってことですね。」


タツヤ:「そう。他にも借入をある程度増やすことは企業にとって
メリットがあるんだ。」


レイナ:「どういうメリットですか?」


タツヤ:「それは“節税効果”だよ。」


レイナ:「節税効果?」


タツヤ:「ああ。借入利息というのは税金控除の対象なんだ。
だから『支払利息×税率分』は節税ができるってことさ。」


レイナ:「Appleのように、高収益体質の企業にとっては借入による
節税効果もバカにできないわね。でも一体Appleは1兆7千億もの資金を
借り入れてどんなことを計画しているのかしら?」


タツヤ:「何でも自社株購入と配当金に使うらしいよ。」


レイナ:「自社株購入と配当金?そんなことのために1兆7千億円もの資金を
借り入れるんですか?」


タツヤ:「そうだよ。最近ではAppleは稼いだキャッシュの投資先がなくて、
株主から還元を強く求められていたんだ。そこで、その要求に応えるために
自社株購入と配当を決定したんだよ。」


レイナ:「配当はわかるけど、自社株購入がなぜ株主への利益還元に
つながるんですか?」

タツヤ:「ああ。自社株を購入するということは、安くAppleの株を購入した
人にとってはキャピタルゲインを実現するチャンスになるだろう。また、
自社株を購入すれば、市場に流通する株も少なくなり需給バランスが引き
締まって株価が上昇しやすくなるし、自社株を購入すると企業が発表すれば
“正のシグナリング効果”で実際に株価は上昇することが多いんだ。」


レイナ:「そういえば、Appleが借入と株主還元策を発表してから
下落基調だった株価が一転して大きく上昇していますね。」


タツヤ:「そうだろう。上場企業の株価っていうのは、その企業の業績だけで
なく、ファイナンス戦略でも大きく変化させることができるってことなのさ。」


【1日3分MBA講座:今回のTake away】


1.企業の資金調達には大きく分けて負債による調達と株式発行による調達の
2種類しかない。

2.負債による資金調達の方が株式発行による資金調達よりもコストが低い。

3.資金効率の面から言えば、負債による調達割合を増やすことによって、
平均調達コストの低下が見込まれる。

4.ファイナンス戦略上、負債割合を増やすことは“レバレッジを利かせる”
と呼ばれる。

5.負債による調達には『節税効果』もある。

6.企業は株主還元策として、増配や自社株購入を実施することができる。


※Appleの株価や財務諸表を確認したい場合は以下のサイトをご参照下さい。

⇒ http://tinyurl.com/d29nu2g


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■ 最強ビジネスパーソンの本棚:
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最近、ビジネスでホットな話題が“ビッグデータ”。

ITの発達で大量のデータを保存、分析することが可能となり、日々蓄積される
膨大なデータを解析してビジネスに活かしていこうという試みです。

ただ、このような“ビッグデータ”の活用は、大企業でもそれなりの予算が
配分される部署の関心事であり、中小企業や個人にとっては、
どこか“遠い世界”の話のように聞こえるかもしれません。

一方でビッグデータとは言わないまでも、身近にあるデータをビジネスで
活用することは、企業規模の大小を問わず、そして法人、個人を問わず
重要なことといえます。

今回はビジネスに関わる者すべてにとって重要なデータの活用法が学べる
書籍をご紹介したいと思います。

その書籍とは『データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」
ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ』。

タイトルに“ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ”とありますが、
原題は「Sexy Little Numbers」。

つまり、手元にある魅力的な“スモールデータ”からビジネスチャンスを
発見し、どのように成果につなげていくかを詳細に解説した書籍になります。

どんな企業でも、そしてどんな個人でも、様々なデータを保有しているはず
ですが、本書ではそのようなすでに手元にあるデータをこれまでとは違った
角度から分析し、ブレークスルーを起こす新たなビジネス戦略の描き方を、
“データ・サイエンティスト”の手法を多数紹介しながら解説していきます。

発売後すぐに増刷が決定し、アマゾンでも高い書評を得ている話題の書籍
なので、すでにお読みになった方も多いかもしれません。

ハーバード・ビジネス・レビューが「21世紀で最も魅力的な職業」と
位置付ける「データ・サイエンティスト」のノウハウを身につけたい方には
是非ともお読みいただきたい1冊です。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>

◎ データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」
【対象者】身近な“スモールデータ”を活用して成果をアップさせたい方
【難易度】若干難しいですが、事例も豊富なので理解できると思います
【必読度】★★★★★(5)

詳しくはこちらからどうぞ!⇒ http://www.mbajp.org/i/s/40o.html


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■ MBAカレッジからのお知らせ:
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戦略を実行に移すためには、組織が重要な鍵を握ります。

もし組織が事前の予想通りに機能しなければ戦略は文字通り“絵に描いた餅”
となり、決して実益を得ることなど夢のまた夢となってしまうでしょう。

この意味からも、戦略と組織は切っても切り離せない関係にあります。

それは、あのドラッカー教授と並び称される経営戦略の大家アルフレッド・
チャンドラー教授の「組織は戦略に従う」という言葉が如実に物語っています。
(事実を言えば、この言葉は実際にチャンドラー教授が語ったもので
はありませんが・・・)

つまり、経営戦略と組織戦略の一貫性を保って、戦略を実行に移していけば、
かなりの確度で事前に想定したアウトプットにつなげていくことが可能になる
ということです。

5月のベーシックMBA講座では、この組織戦略をテーマに、戦略に応じた
組織デザインや社員のモチベーションの高め方、そして厳しい環境を勝ち抜く
リーダーシップを学んでいきます。

ケーススタディでは、業績不振で存亡の危機にあるシャープを取り上げ、
グループでシャープのあるべき組織戦略やリーダーシップに関して
ディスカッションをしていく予定です。

組織としてのシナジーを最大限に発揮し、比類なきアウトプットを実現する
MBA理論を身につけたい方に是非ともご参加いただきたいと思います。


【組織・人事戦略/リーダーシップ講座開催概要】

講座名: Top MBA Basics- 組織・人事戦略/リーダーシップ講座 -
開講日程: 2013年5月19日(日) PM 1:10~PM 4:30(休憩20分含む)
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳細・お申込みはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/40k.html


※ 今回初めてご参加される方には、5大特典をお付け致しますので、
この機会にご検討下さい。

≪組織・人事戦略/リーダーシップ講座5大特典≫

1.組織・人事戦略/リーダーシップ理論をわかりやすく解説した
パワーポイント資料(非売品)
講座で使用するパワーポイントをプリントアウトしたものをお持ち帰り
いただけますので、復習にお役立ていただけます。

2.書籍『最強の「ビジネス理論」集中講義』(1575円相当)
講師が執筆した書籍をプレゼントします。よりビジネスに対する見識が
深まります。
http://www.mbajp.org/i/s/dream.html

3.小冊子『どんな環境でも高い成果を上げる戦略的目標達成法』(非売品)
講師が執筆した小冊子『どんな環境でも高い成果を上げる戦略的目標達成法』
(SMBC経営懇話会刊)を初めてご参加される方にプレゼントします。

4.MBA勉強会『MBA Solution's Bar』にご招待(5800円相当)
5月24日(金)に開催するMBA勉強会に無料でご招待します。
http://www.mbajp.org/i/s/40h.html

5.MBA検定組織・人事戦略/リーダーシップ3級(4800円相当)
本講座を受講後、知識の定着度を図るために組織・人事戦略/
リーダーシップ3級のMBA検定試験をオンラインで提供致します。
合格された方は一般社団法人日本MBA協会から合格証書を授与致します。


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■ 編集後記:
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前回のこのコーナーでご案内した仙台創業スクエア様が主催する
『マーケティング・マイスター養成講座』ですが、告知当日にほぼ満席となり、
2日目で申込みを締め切ったそうです。
⇒ http://tinyurl.com/c2ln5am

ゴールデンウィーク明けにじっくりと考えて申し込もうと思っていた方が
いらっしゃいましたら、申し訳ございません。またの機会があれば、
よろしくお願いします。

今回の『マーケティング・マイスター養成講座』は、“理論+実践”という
初めてのカリキュラムになりますが、期待の高さも最高潮のようなので、
気合を入れて頑張っていきたいと思っています。(笑)

5月22日には入学式+講座+懇親会というハードなスケジュールになりますが、
ご参加される方がいらっしゃいましたら、
是非とも体調を万全に整えておいてくださいね。

多くの“マーケティング・マイスター候補生”にお会いできるのを
楽しみにしています!(^^)


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最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m

今回のメルマガはいかがだったでしょうか?

ご意見やご要望があれば下記のフォームからお気軽にお寄せ下さいね!
(このメルマガへ返信しても私の元には届きませんのでご注意!)

→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm


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◇編集長の著書コーナー
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メルマガと合わせて読めば効果が倍増するビジネス書はいかがですか?
わかりやすくビジネスにすぐに役立つと大変ご好評をいただいています!


☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
http://www.mbajp.org/i/s/36j.html
↑ブルーオーシャン戦略をストーリー形式で解説した話題の最新刊です!

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☆どんな逆境でもダントツの成果を出す 6つの「自分戦略」
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↑厳しい環境を乗り切るノウハウ満載です!

☆『最強の「ビジネス理論」集中講義』
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↑発売即重版!シリーズ化が決定した話題のベストセラーです!

☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑まだまだメガヒット発売中です!

☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなりました!

☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!


それでは、また次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!(^-^)


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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』(ビジプロ通信)

編集長: 安部 徹也

発行元:
株式会社 MBA Solution - The Best Solution for Your Business! -
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティW22階

URL : http://www.mbasolution.com

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