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【事例】ストレスチェック後面談による1~2次予防

 こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
 産業医として化学工場、営業事務所、IT企業で勤務し、厚生労働省において労働行政に携わり、臨床医として治療を行った複数の健康管理の視点で、末尾のようなセミナー開催等の情報発信をしております。
 さらに、健康経営に関する公的資格者のために、安価で好立地のインキュベーションオフィスも展開しています。
http://hatarakikatakaikaku.com/
 今回は、「【事例】ストレスチェック後面談による1~2次予防」についてコラムを作成しました。
 労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。
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【事例】ストレスチェック後面談による1~2次予防
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 今回は、事業所で経験した事例を提示させていただきます。

◎経緯及び対応
 ストレスチェックによる高ストレス群であったことから、本人希望で産業医面談実施。訴えとしては、同じチームのスタッフが全て年が離れた年長者であり、同世代がいないことから、ざっくばらんな会話をするにも気を遣い、ストレスであるとのことであった。異動については、すぐにということは希望しないが、現状が続く場合は、希望するとのことであった。
 産業医としては、本人に同意を得た後、人事を通して事実確認を行った。実態として、チーム内に同性代がおらず、本人の訴えに準じた環境であったことを確認した。ただし、近くのチームに同世代のスタッフがおり、席の配置には一定の配慮が可能とのことであった。
 本人に改めて確認したところ、職場から一定の配慮がされた場合は、ストレスの低減が見込めるとのことであり、産業医意見として、職場環境の改善を意見した。
 産業医面談から1ヶ月半後、経過観察面談において、「周囲の支援が増えて楽になった。」とのことであった。また、職場の上司からも、情報共有のスピードが向上し、パフォーマンスが向上しているとの評価であった。
 さらに1ヶ月後に経過観察し、引き続きの改善が認められたことから、経過観察終了とした。
 
◎考察
 本事例は、ストレスチェックを2次予防に活用し、生産性の向上につなげることができた良好事例です。
 ストレスチェックの本来の目的は、1次予防であり、高いストレスのかかっている部署の業務量を見直しや産業保健スタッフの支援を行うことです。しかし、本事例の様に、高ストレス者に、早期発見・早期対応を行う2次予防が法令に基づいて定められています。
 ストレスチェックの結果に基づいて、事実確認及びコストが最小限となる改善をすることで、大幅な改善が見込めます。法定義務に基づいて得られた情報であっても、有効に活用することで重要な情報資産となります。
 従業員が、健康を維持増進しながら快適に働けるように、法令に基づいて得られた情報を適切に利用することが重要です。

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働き方改革セミナー2019 ~法令に基づくメンタル疾患対策~

開催場所 八重洲 福岡銀行ビル DIAGONAL RUN TOKYO
※最寄り駅 地下鉄銀座線 京橋駅
東京都中央区八重洲2丁目8-7 福岡ビル4F

日時: 1)平成31年4月18日(木)15:00~17:00 
    2)平成31年4月26日(金)15:00~17:00 
※入場は14:50~
1)https://peatix.com/event/620889/view
2)https://peatix.com/event/620892/view

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