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コラムの泉

墜落する飛行機のクーラー調整か?「働き方改革」の盲点

知って得する経営塾 第653号『墜落する飛行機のクーラー調整か?「働き方改革」の盲点』

 ┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第653号 2019年7月9日 ━
┏╋┛       
╋┛  発行:イーシーセンター   http://www.ecg.co.jp/
info@ecg.co.jp 
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╋┓  現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム      
┗╋┓ 経営者、営業、会計、税務、法律といった様々な視点で掲載中
 ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            ■□■ 目次 ■□■


『墜落する飛行機のクーラー調整か?「働き方改革」の盲点』
                ビジネス・プロデューサー 鈴木 領一

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税理士法人 恒輝 榎本税務会計事務所&イーシーセンターよりお知らせ≫  

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『墜落する飛行機のクーラー調整か?「働き方改革」の盲点』
                ビジネス・プロデューサー 鈴木 領一

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昨今、「働き方改革」というスローガンが“流行”している。

しかし、多くのケースが、「時短」と「効率化」がテーマとなっており、

本質から大きく離れていると、私は考える。


「時短」に関しては、残業を減らして個人や家族の時間を増やそう、

という理念があると思われるが、「時短」を追求するあまり、

「仕事=悪」という構図を生み出しかねない状況がある。

私は、ベンチャー企業に複数所属したことがあり、コンサルタントとしても

何社も中小零細企業と付き合ってきた。

小さな会社は人材のリソースが足りたいため、

どうしても残業でカバーせざるを得ない現実もある。

ソニーやホンダなどの大企業も、創業当時は社長をはじめとして

従業員の必死の働きによって、その規模を大きくさせたのだ。

会社を存続させ、安定軌道に乗せるためには、

9時17時の定時で終わるようなワーキングスタイルでは、

とても追いつかない時期があるものだ。

ただ「時短」をテーマにした「働き方改革」は、結果的に会社の存続を危うくさせ、

本末転倒の結果を導くことも考慮しなくてはならない。


「効率化」に関しても、私は懐疑的な意見を持っている。


私が取材した大手企業では、効率化を図るために、

フリーアドレス(座席を自由に選んで良い)制度を導入していた。

自由なスタイルで仕事をしやすくしようという試みだ。

しかし、毎日のように座席が変わるため、気持ちが安定せず、

仕事に集中できないという社員が出てくるようになり、結果的にこの制度は失敗した。


また、スタンディングデスク(立ったまま仕事ができる机)を導入した企業では、

仕事に集中できるどころか、ストレスの方が上回り、デスクの上が物置と化している。


かつて、社員の無駄な時間を極限までそぎ落とすという「効率化プログラム」が

大企業を中心に流行したことがある。

専用の手帳を使い、分単位で作業記録を残し、

無駄な時間を削っていくというものだった。

しかし、このプログラムは“心を病む社員”を大量生産することになり、

世の中から消えていった。


人間はロボットではない。

しかし、「効率化」を追求し過ぎると、人間を、作業をするロボットのように

見立てた仕組みを作り、結果、破綻していくのだ。


会社をより成長させるためには、上辺だけの「働き方改革」を行ってはいけない。

それはちょうど、墜落する飛行機の中でクーラーの調整をしているようなものである。


墜落させないように機首を上げ、安定飛行に戻すのが優先であり、

客室の快適さを優先して墜落を回避できなければ、

やっていることが全て水泡と帰すのだ。


では、「働き方改革」のために、何が一番重要なのか?

それは、会社の売上げを劇的に変える「アイデア」である。


一つのアイデアが、会社の売上げを大幅に上向かせることがある。

ヒット商品や、改革的なビジネスモデルの転換、

Win-Winをもたらす提携など、アイデアによってブレークスルーは起きるのだ。


インパクトのあるアイデアは、数万時間の労働を凌駕し、

大きな利益をもたらすことで社員のモチベーションを上げ、

結果的に効率化を実現することになる。


今、あなたの会社で行っているのは、墜落する飛行機の中のクーラー調整なのか、

機首を上げるためのアイデアを探しているのか、それを見極める必要があるだろう。


●鈴木領一(すずき・りょういち)
ビジネス・コーチ。ビジネス・プロデューサー。
自己啓発のレジェントであるナポレオン・ヒルが所属した「サクセスマガジン
社」の能力開発プログラムの企画開発責任者を務めた唯一の日本人。
さらに進化させた自己改革メソッド「フレーム・1%アクション」は
劇的な変化をもたらすメソッドとして今最も注目されている。
氏のコーチングを受けたことで、無職状態からEXILEとの共演を達成した
ケースや、起業して成功し新聞やテレビに取り上げられたケースなど、数多く
の成功者を次々に輩出している。近著に『100の結果を引き寄せる1%アク
ション』(サイゾー)がある。

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次号、第654号は7月16日(火)に配信予定です。

どうぞお楽しみに!

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