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労務管理

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従業員の給与差押と指導について(解雇?)

最終更新日:2006年08月08日 08:33

借金の返済が滞り、給与を差押えられた従業員がいます。
詳しいことは書けませんが、複数の銀行やクレジットローン、サラ金業者(CMなどで名が通っている企業)から返済不可能だと思われる額(利息の支払ですら厳しいくらい)を借りてしまっています。本人は金遣いが荒いわけではなく、両親の代わりに借金をしてしまっていて、本人も断りきれない状態にあります。
月に2,3回の電話がかかってくるのと、差押金の供託の事務処理以外にはこれといって会社に迷惑を掛けているわけでもありません。(勤務態度は良好です。)
ただし、最近心労のせいか、疲れた様子で元気がなく、たまに会社を休むこともあります。
会社としては、プライベートのことにあまり介入してはいけないかと思い、給与差押えの事実確認の際に、返済不可能ならば弁護士に相談するように促すところまでしか指導していませんが、本人はなかなか踏み切れないでいます。
危険を伴う仕事をしているので、仕事に集中できず、ケガでもされたら大変なことになってしまいます。
そこで、総務として、どこまでこの従業員の私事に踏み込んでいいのか?(例えば代わりに弁護士に相談するとか)
また、本件の場合には、たとえ弁護士にお願いして債務整理をしたとしても、また両親に頼られてしまうのではないかという心配もありまので、両親に直接会って、改善するようお願いしていいものでしょうか?
あるいは、改善の様子が見られず、仕事を休むようなことが続いた場合に解雇することができるのか?(解雇しても本人のためにはならないので、できればしたくはありませんが・・・)

教えていただければ幸甚です。

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Re: 従業員の給与差押と指導について(解雇?)

著者まゆち☆さん

2006年08月09日 00:32

本来は、債権者からの差押予告が来た段階で、弁護士を入れて債務整理するか、簡易裁判所調停にかけて債務額の確定・返済額の調整を行なうべきでしたが、債務者(労働者本人)が債権者を無視したため、差押に至ったものと思います。また「両親に直接会って、改善するようお願いする。」ことも、両親もほぼ同様の状況であり、改善が見込めないと思います。

 現時点で考えられる最善策は、弁護士または司法書士を介しての破産手続になると考えます。債権者側も給与の差押までしているので、現時点ではもう、調停債務の減額には応じないと思います。

 また解雇については、無断欠勤が続く場合や勤怠が不良の場合、会社側が就業規則に基づく懲戒処分を行なうのは当然のことであり、結果として解雇もあり得る話です。

 会社側として解雇したくないとの意向なので、同人を別会社に転籍させたり請負契約にして賃金等の支払者・支払名目を変えるという大技もありますが、本人のためになりません。本人の意思として法的な解決を図る決意がつかないと、会社側の支援・援助も徒労になりますので、本人と話し合うしかありません。

 ただ、ここまでこの人が頑張る理由として、弟・妹など立場的に弱い身内や関係者が、連帯保証している恐れがあり、その場合は破産手続等には踏み切れないと思います。

 これらを踏まえて、会社として弁護士に相談されることは必要と考えます。あと自殺と持ち逃げに注意してください。できる社員とのことですが、正常な判断能力が期待できない状況と考えます。

Re: 従業員の給与差押と指導について(解雇?)

ありがとうございました。大変参考になりました。
その後本人と話し合いをして、本人の合意の上で弁護士に相談することになりました。
甘いという意見もあるのでしょうが、まだまだ若いので更生が期待できるのと、もともとの勤務態度は良好なので、この一件が片付けば解雇はしない予定です。ただし、すぐに解決せずに長引いたり、同じ事を繰り返すようなことがあれば、そのときは厳しい処分を下す予定です。それから、ご指摘のとおり、自殺と持ち逃げに注意したいと思います。

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