総支給額ありきで固定残業代を設定する場合

どのような働かせ方をするのか、イメージがわきませんが、、、

固定残業代は、基本給があって初めて成り立ちます。
よって、総額で固定残業代を含む、、、という労働契約では、固定残業代が支払われていないと判断されることになります。。。

例えば、
基本給30万円（固定残業代45時間分を含む）、、、という契約では
固定残業代がいくらなのかがわかりませんので、基本給30万円に対して、時間外労働したすべての時間の割増賃金が必要になります。

基本給と、固定残業代をしっかりと分けて計上することで、残業代が別途支給されているという事になり、固定残業代として支給された時間を超える場合に限り、割増賃金が発生します。
例えば、
基本給２５万円　固定残業代５万円（時間外労働４５時間分、深夜、休日を除く）
とした場合でも、5万円が45時間に対するものでなければいけません。

月の所定労働時間が１７０時間、、、とした場合
２５万÷１７０時間×１．２５×４５時間＝82720.588・・・円となりますので、
上記の契約では、４５時間の時間外労働分とは認められない、、、という事になります。

残業代も含めて支給したいということなので、、、
時間外労働を４５時間と固定して支給する場合、、、
所定労働時間１７０時間+（時間外労働４５時間×１．25）＝226.25時間分の賃金を払っていれば良いという事になります。。。

３０万÷２２６．２５時間×１７０時間＝基本給225414.36・・・２２５４１５円
３０万÷２２６．２５時間×４５時間×1.25＝固定残業代74585.635...７４５８６円
合計300,001円。。。

所定労働時間はあくまでも例示としてのものですので、
諸手当がついたり、昇給等があれば、固定残業代も変わってきます。。
また、本当に45時間分の時間外労働が必要かどうかでも、変わってくると思います。
例えば、、、
最高でも、30時間程度しか残業しない。。。それも年に1カ月だけ。。とか、
45時間分の残業代を当初からはらっているんだから、この人にはもっと残業をさせよう。。。とか
仕事がなれてきたから、時間外労働が無くなってきたけど、、、とか

固定残業代を支給する基準（該当する人該当しない人、部署等）などで、社員の公平性が保たれなくなる場合も有ります。
諸事情が有ると思いますので、支給される際には、充分にご検討いただければと思います。。



> 似たような質問をしましたが、今度は細かい時間についてなので別途質問させていただきます
>
> 固定残業代を設定するとき、その金額を実際の残業代をオーバーしない範囲で設定すると
> オーバーした分は基本給となり、残業単価があがってしまうので
> 固定残業代で設定した時間を賄えないという現象になってしまいますか？
>
> 例えば総支給30万という前提があり
> 基本給と45時間分の固定残業代にわけるとすると、どのように計算して設定したらよいのでしょうか？
>
> 固定残業代にして不当に残業代を払わないわけではなく
> あくまで総支給ありきで払う給与を設定したいということです
> 残業が少ないと給料が下がってしまうし、残業が少ない時期も30万になるようにしていると、残業があるときに30万を超えてしまうからです
>
>

こんにちは。

当社の給与算出がそのような形と思いますので計算方法をお伝えします。

固定残業代を算出する計算式は下記となります。
(総支給*固定残業時間*1.25)/(月の所定時間+(固定残業時間*1.25)))

例
総支給30万円とした際：固定残業30時間：所定時間は173.3時間と設定

(30万*30*1.25)/1.73.3+(30*1.25)))=53368.12....となるので
繰り上げて53,369円が総支給30万の時で固定残業が30時間とした際の
　仮の固定残業代　となります。
なぜ仮なのかですが、残業1時間単価との兼ね合いで調整が必要になるからです。

あくまでも残業単価は基本給からの計算になるため、
もし53,369円をそのまま残業代に使用した際は
246,631円が基本給となり、残業単価は
246,631円/173.3=1423.14...円*1.25=1,779円になります。

ここで固定残業代との確認が必要なのですが、
小数点の関係上、この単価で固定残業代30時間を計算すると
1779円*30時間=53,370円となるため、最終的には53,370円が固定残業代となります。
その為、割り返すような形で246,600円が基本給となります。
（当社では丸めて53,400円を固定残業代としています）


ざっくりと説明したため説明が上手くなく申し訳ありません。
KDsさんのお求めの計算であれば良いのですが
この様な形でいかがでしょうか。



> 似たような質問をしましたが、今度は細かい時間についてなので別途質問させていただきます
>
> 固定残業代を設定するとき、その金額を実際の残業代をオーバーしない範囲で設定すると
> オーバーした分は基本給となり、残業単価があがってしまうので
> 固定残業代で設定した時間を賄えないという現象になってしまいますか？
>
> 例えば総支給30万という前提があり
> 基本給と45時間分の固定残業代にわけるとすると、どのように計算して設定したらよいのでしょうか？
>
> 固定残業代にして不当に残業代を払わないわけではなく
> あくまで総支給ありきで払う給与を設定したいということです
> 残業が少ないと給料が下がってしまうし、残業が少ない時期も30万になるようにしていると、残業があるときに30万を超えてしまうからです
>
>

> ここで固定残業代との確認が必要なのですが、
> 小数点の関係上、この単価で固定残業代30時間を計算すると
> 1779円*30時間=53,370円となるため、最終的には53,370円が固定残業代となります。
> その為、割り返すような形で246,600円が基本給となります。
> （当社では丸めて53,400円を固定残業代としています）


すみません、計算間違いです。
53,370円が固定残業ですと246,630円が基本給ですね。
当社の金額を入れてしまいました。