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企業法務

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総務の森イチオシ記事が満載: 経営ノウハウの泉(人事労務~働き方対策まで)

肖像権について(誰々の監修の時)

著者 しんしん102 さん

最終更新日:2010年03月01日 16:32

こんにちは。

いつも勉強させていただいております。

今回相談させていただきたい内容はケーキ屋(チェーン)での肖像権についてです。

よく雑誌等々で自分の売り込みやデパートの商品紹介などでシェフの姿やプロフィールを使った生地やPOPを見かけますが、今回弊社での開発者(シェフ)の写真の使い回しについて疑問がわきました。

元々は自社のチラシ用に撮影した昨年の写真なのですが、店舗の幟や割引券の半券や表紙、フリーペーパーに載せる広告等、本人の承諾なくどんどん使用しています。
昨年のチラシに関してはもちろん了承済みですが、その他ネガ(データ)を会社が勝手に使いまわすことに疑問を感じています。
当人が拒否することや、条件(報酬など)をつけることは法律的に可能でしょうか?
写真だけでなく名前も入っています。日本国内以外にも中国でも使用しているみたいなのですが。

いいアドバイスありましたらお願いいたします。

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Re: 肖像権について(誰々の監修の時)

著者外資社員さん

2010年03月02日 17:37

こんにちは

会社側の立場で言えば、契約を結んでおいた方が無難でしょう。 具体的には、利用の範囲(写真、氏名、レシピ、プロファイル等)、利用目的、権利の及ぶ範囲(日本国および海外も含むか)、期間、対価(給与に含むか、新たに手当や一時金があるか)を記載して、合意を明確にすれば良いと思います。

従業員側の立場で言えば、権利主張が出来るかは条件によります。 個人情報だから嫌だというのは可能ですが、対価をもらえるかはパブリシティ権(肖像等による集客効果の有無)があるかで判断されます。

会社としては、個人の権利を盾に削除希望された場合には、明白な合意がない限り対応する必要が出ます。

最悪の場合は、利用対価ではなく、慰謝料の請求の危険があります。 困る状態になってから高価な対価を申し出るよりは、お互いが合意出来る条件を早めに明確にした方が良いでしょう。

蛇足ですが、一般に社員の業務上の創作物は会社帰属と言えますが、レシピや料理そのものについても、雇用契約か合意書の中で会社に帰属していることは、はっきりした方が良いでしょう。

アドバイスありがとございます。

著者しんしん102さん

2010年03月03日 08:04

外資社員 様

ご丁寧な回答、アドバイス頂きましてありがとうございます。

弊社は半世紀以上の歴史がある反面、昔ながらの口約束や暗黙の了解というような事例が多く、不利になる事が多いのは表立って活躍している人間ばかりなのです。

外資社員様に頂きましたアドバイスを参考にしまして、

>利用の範囲(写真、氏名、レシピ、プロファイル等)、利用目的、権利の及ぶ範囲(日本国および海外も含むか)、期間、対価(給与に含むか、新たに手当や一時金があるか)

これらの項目や今までの事例等もう一度詳細をまとめ、来年度の契約に際し、会社に投げかけてみたいと思います。
この時にですが、会社に対して要求や確認を行う場合、我々技術系社員は会社の労組に属していない為、代理人がいません。

そのようなときはどののような場を作ったり、文面をまとめ、要求を準備すればよいのでしょうか。
申し訳ありませんが、次の段階でのアドバイスいただけましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。

Re: 肖像権について(誰々の監修の時)

著作権には配慮しておられますか?

Re: アドバイスありがとございます。

著者外資社員さん

2010年03月03日 23:24

>この時にですが、会社に対して要求や確認を行う場合、
>我々技術系社員は会社の労組に属していない為、
>代理人がいません。

総務の立場での質問と思っていたのですが、労働者側なのですね。

とりあえず、上司に話したらいかがでしょうか。
個人で交渉しても、団体でも可能なものが良いと思います。

既存の労組に属しなくても、技術者の有志で集まって代表が交渉することは可能です。法律上は、これを妨げることも拒否することも出来ません。 
実際問題としては、労組以外の団体交渉と言われると、会社側も身構えるかもしれませんので、労働法を理解している総務部門などに相談してみるのも方法と思います。

それから、不安な点は、公共の労働相談などを利用することも可能と思います。

>昔ながらの口約束や暗黙の了解というような事例が多く
口約束だろうが、会社の立場で発言すれば民法上は契約として有効です。 書類というのは、その証でしかありません。

暗黙の了解は、一方の勝手な解釈になりますので、それはよくないですね。

著作権の配慮について

著者しんしん102さん

2010年03月04日 07:58

nozawana 様

書き込みありがとうございます。

著作権等、法律にまで踏み込んだ段階にはありませんが、年間100万食を超えるような商品もありますので、そのレシピや手法についての権利も明確にするべきか会社と相談すべきかしっかり考えたいと思います。

ありがとうございます。

著者しんしん102さん

2010年03月04日 07:59

外資社員 様

お返事ありがとうございます。


> 総務の立場での質問と思っていたのですが、労働者側なのですね。

失礼しました。立場の分かりにくい文面でした。


> とりあえず、上司に話したらいかがでしょうか。

上司は高卒からのプロパーで自分の定年までの安泰を優先し、技術系の意見も聞いてはくれますが、「まぁこんな会社だからなぁ、残念だったな」と余り取り合ってくれない上、波風立てたくない故を常々言っております。

まだ同じような待遇の人間がわずかなのでそれぞの意見をまとめるところからはじめてみたいと思います。


>昔ながらの口約束や暗黙の了解というような事例が多く
口約束だろうが、会社の立場で発言すれば民法上は契約として有効です。 書類というのは、その証でしかありません。

軽い発言をされる役員の方々に発言の意図をそのつど聞き、記録として残してみたいと思います。


肖像権については総務(詳しい者)に相談し、大枠を作ってもらえるか打診してみます。

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