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2006年6月19日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL1
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】
経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】
tate@agate.plala.or.jp
【H P】
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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◆CONTENTS◆
VOL1.経営管理
●成功する経営者の知識と習慣
●閑話休題「内容的カッコよい人になれ
■舘義之小冊子紹介
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●成功する経営者の知識と習慣
優秀な企業家、ビジネス・リーダー、そして才腕豊かな経営者をつくるこ
とが、現代企業の発展のために必要なことはいうまでもありません。このた
めに、多大な
費用がつぎこまれていることも周知のとおりです。
また、ビジネスマンとなった以上、社長なり
役員になるというのも、ビジ
ネスマンの最大の希望でしよう。
そこで、第1にリーダーとなる経営者には、「論理的に訓練のやり直し」
をすべきだ、ということです。第2に、自分のものとして完全にマスターし
ておくべき「4つの知識」がある、ということです。第3は、才腕ある人に
ふさわしい「5つの習慣」を身につけななければならない、ということです。
1.論理的な訓練のやり直しが必要
経営者に抜擢される人は、なんといっても、ある部門のエキスパートです。
もちろん、入社そこそこの人たちも、一刻も早くこのエキスパートになるこ
とにこしたことはありません。
ただし、それが経営者になった場合には、自分のエキスパートの部分に知
らず知らずの間に重点をおいて考えるから、かえって、総合判断の邪魔にな
ります。
したがって、成功する経営者となるためには、自分がいままでエキスパー
トだった部門の技術をすぐもちだすことを、できるだけしないような方法を
学ぶことです。
その方法とは、あらゆる角度から、経営が当面する諸問題を広く洞察して
いく能力を養っていくようにします。そして、新しい経営上の問題と傾向を
追求していきます。
この結果、今までの自分仕事の体験など、非常に乏しいものであることを、
嫌になるくらい理解できるようになります。
2.学ぶべき4つの知識
現在の経営方法が科学的であるとかないとか、そういう議論は別として、
企業というものは1つの組織体です。
しかも、この組織は日増しに大きくなっていきます。それをどうやって、
最善の組織にしていくかに始まって、人間の扱い方、顧客への態度、企業
目標遂行のためにたてられる計画、そういった一連の知識が必要になります。
(1)企業という組織の論理と社会性を学ぶ
専門家ないし、エキスパートといわれた人が、成功する経営者になるため
には、企業という組織の論理と社会性を学ぶことです。
エキスパートの知っていることと、経営者として体得すべき知識は本質が
違うのです。
言葉や法規でわかっていることではなくて、動機とか熱意、それにリーダ
ーシップの何たるかを実際に即した知識として、把握することも必要です。
目標や計画をたてる際の心理的、哲学的方途というものを知らなくてはなら
ないし、会社運営、管理の心理、哲学といった、死んでいる知識ではなく、
生きている知識を把握していく必要があります。
これを体得して、はじめて経営者としての第一歩を踏みだせることになる
のです。
(2)他の専門家と親しくなる
自分がエキスパートである人は、自分がさらに発展するためには、他の専
門家、それは企業運営上なくてはならない分野がいくつかあり、それを学び
とっていくことです。
といって、技術専門の重役が、経営者になったから、今度は販売の専門家
になれ、というのではありません。要するに、現在の販売における急所は何
か、その機能の最大特徴といわれる点を十分知りつくしておけ、というのです。
知っていることと、エキスパートであることは、おのずから違うのです。
(3)自分をとり巻く世界の知識に精通する
成功する経営者の梯子段をのぼっていこうとするエキスパートは、ビジネ
スの世界におけるすべてを知っていなければなりません。
労働組合のことも、新しくつくられる法律、税金、自社の工場のある地方
の社会状態、
賃金、物価の動向、金利や利回りなど、経済に関すること等です。
成功しようと思ったら、本や新聞に書かれている知識では遅いのです。役
には立つが、それでは万人に先んじて、機先を制することはできません。得
意先、
従業員、銀行、協会・団体の代表、政治家、社会福祉事業家などの考
えていること、身につけていることを、できるだけアンテナをはりめぐらせ
て知っておくようにすることです。
これが、エキスパートといわれる専門家には、割合に苦手なことが多いの
です。
(4)経営者という仕事をマスターする
会社が大きくなるとなおさら、特殊の経営技術いった複雑なものが必要に
なってきます。
経営者となると、自分の考え、理想や政策を何十人、何百人、あるいは何
千人という
従業員の一人一人に納得いくように伝達していくためには、どう
しても難しいコミュニケーションの問題がおきてきます。
アジテーターであってはなりません。政治家ではなく、企業家なのだから、
これも成功するビジネスマンの最大の技術習得といってよいでしよう。
3.体得すべき5つの習慣
新しい知識ばかりではなく、成功する経営者の習慣を身につけていくこと
が必要です。
(1)人を信頼する
人を信頼する習慣を身につけることです。他人の考えを歓迎するばかりで
なく、自分の考えや理想を他人に植えつけていくために、まず、人を信頼す
ることが大切です。
他人の考えを尊重することは、相応の克己心を要します。部下の持ってい
る考えや計画のなかには、あなたの水準でいうと、とるに足らないものが多
いかも知れません。
だか、その点は眼をつぶりなさい。販売のエキスパートに対して「そんな
のはダメだ。この通りやれ」といってはいけません。知って知らぬふりをす
る習慣を身につけることです。そこから信頼が生まれます。
こういう点はどうか、と示唆を与えていくのはよいのです。だが、全く相
手の考え方を反駁しつくすのは、相手の専門家を信用しないことだ、という
ことになり、そのエキスパートたちから、相手にされなくなり、不信の声を
聞くだけになります。できる人に限って、この誤りを繰り返しています。
(2)現実の事柄に証拠をおく
いかに、経験のある人でも、その過去の経験だけで、判断や決裁の基準と
することはできません。経験というものは、確かに1つのおおきな
資産です。
しかし、あまりにもこれを過大に評価しやすい傾向があります。
先人もいっているとおり、経験というものは船尾灯のようなもので、ある
一部しか照らしません。過去しか照らさないのです。もし、経験を生かして
いくなら、それは現在の事実に立脚して、価値あるものと判断された時にお
いてのみ、役に立つのです。
それに経験によってのみ、物事を決めていくのは、若い、しかも優秀な人
たちを完全に失望させる、最悪の手段です。
事実に立脚した目標遂行の手段を考えていった方が、どのくらい多くの人
に刺激を与えるかわからないし、成功の確立もきわめて大きいのです。あな
たの眼を絶えず事実に注ぎ、事実によっていく習慣をつけることです。
(3)斬新さ、珍奇を好む
斬新さ、珍奇を好むことです。成功する経営者は、こと企業という自分の
責任に関することは何でも知りたがるものです。
もともと賢明な人は、お世辞をいわれたり、理由なくほめられたり、あが
められたりするのを好みません。そりため、ビジネス界の隅々まで頭をつっ
こんで、あさり歩きます。この新しさを求め、珍奇を求めていく習慣は、大
いに学ばねばなりません。
(4)他人の反応を見損じない
他人の反応を見損じてはならない、ということです。
よその花は赤い、成功する経営者は、自分が追及していることに対する他
人の反応に絶えず敏感になっています。銀行家の場合もあるし、お得意の場
合もあるし、また、
従業員や組合の場合もあるでしよう。
いつも接している人たちの反応を正しくとらえ、つまらぬお世辞や悪口に
気をとられない習慣を身につけることです。この人間は、何をいおうとして
いるのか、それを知る習慣です。
この点、ある部門の専門家といわれる人は、自分の考えばかりで頭が一杯
になり、相手を誤って判断することがあります。自分のことばかりに熱中し
て、判断を誤らせるようなとり巻き連中にかき乱されてはなりません。
(5)自分の時間を尊重する
自分の時間を尊重する習慣をつけることです。成功する人も、平々凡々に
終わる人も、あるいは失敗する人も、使う時間は1日24時間しかありません。
時間にふりまわされずに、時間を使いこなしていく訓練をして、時間を効
果的に使うようにすることです。時間の使い方を知らない人は、会議をやっ
ても結論が出ず、参加者をじらすばかりです。
このことは、多くの人によって説かれているので、これ以上詳しく言う必
要はありません。しかし、時間を使いこなしている人は、百人中2人か3人
しかいないことを記憶すべきです。
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●閑話休題「内容的カッコよい人になれ」
外見の容姿についてカッコよさ、あるいはカッコ悪さは、これは持って生
まれてきたもので、たとえ人一倍風采があがらなくとも仕方がありません。
しかし、心の持ち方、知識、教養によって人は随分変わりもします。
職場でも、周囲を明るくし、なんとなくよいムードをつくり出す人、話を
していても、話題が豊富で相手を退屈させない人、偉がりもしないし、相手
を見下すようなこともしない人、立振舞いもマナーにかなっている人。
これは、いわゆる内容的にカッコいい人です。
ただハッスルする、モーレツ社員になる、仕事をバリバリするだけでは、
この内容的カッコよさ身につきません。このようなモーレツ社員は、やり手
だがつきあってみて面白味のない男、ユーモアもない、ゆとりもない、ただ
ガラムシャに働くだけ、このような男は、周囲の人たちから見たら自分本位
の、ただ業績をあげたい、偉くなりたいために、人を押しのけていく利己主
義者として見てくれません。
特にこのごろは、心の中まで
成果主義一本に侵されてしまって、ただ収入
を上げることや早く幹部になりたい、とハッスルしている人が多いようです。
このようなモーレツ社員も幹部になれます。しかし、それだけでは幹部を
統率する大幹部にはなれません。
やはり人間は、内容的なカッコよさを身につけなかったならば、衆望をに
なうことはできないし、また、幹部たちを部下にする大幹部にはなれないの
です。
では、内容的なカッコよさとはなんだろうか。それは普段からの教養を
積むことの成果ではないでしようか。
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