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人事考課が上手くいかない理由

平成23年12月15日 第99号
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人事のブレーン社会保険労務士レポート
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目次

1.人事考課が上手くいかない理由

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1.人事考課が上手くいかない理由

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1.はじめに

最近人事考課制度を見直して欲しいというご相談が多い。

人事考課制度を見直すと言っても簡単なことではない。

本稿では人事考課制度が何故機能していないのかを明らかにしてその対策をお
話ししたいと思う。

2.人事考課制度は仕組みに過ぎない

皆さんはゴルフをやられるだろうか?
良いクラブを買ったからといって、良いスコアが出るとは限らない。
クラブは道具であり、それを使いこなす腕が重要であることは言うまでもあり
ません。
野球でもテニスでも同じです。

私はソフトボール用に軟式野球で使い慣れたグローブがあるのにもかかわらず、
新しい手のポケットが大きめのグローブを買いました。
しかし実際使ってみると、軟式で使い慣れたグローブの方が良い。
道具ではなく、ソフトボールに合わせた練習が足りなかったんですね。

人事考課制度とは、この事例で考えると、ゴルフクラブであり、人事考課者の
腕が良くなければ上手くいきません。
人事考課制度とは道具であり、作ったからといって、その制度が勝手に機能す
る訳ではありません。
人事考課制度を導入する動機は色々とありますが、経営者の本音は「自分で評
価するのは大変。どうにか機械的に評価できる仕組みはないか。」「評価で不
満を言われるから、不満の出にくい制度を作りたい」ということが多いと思い
ます。
しかし人事考課制度とは、作ったからといっても勝手に評価してくれるもので
はありません。

3.どういう社員が偉いのか

人事考課を明日から導入しようと思えば、フォーマットを使って何とか強引に
導入できなくもありません。
しかしこれでは不完全です。
大きい要素として足りないものを2つです。
第一は、どういう社員が偉いのか。
要はどういう社員になれば評価が高くなるのかという要素。
人事考課表というのは抽象的です。
まじめにやっているか、積極的に提案をしているかとか・・・。
挙げたらきりがありませんが、全ての社員の評価項目を表にすることは困難で
すから、評価項目は抽象的にならざるを得ません。

ここで必要なのは評価項目ではなく、経営理念の共有です。

どの様な企業になりたいのか。
お客様に何を満足して頂きたいのか。
そのために社員は何をやるべきなのか。

最低でもこの3つを経営者が明確に、かつ具体的に示さなければ機能しません。
そして人事考課者がこの事を十分に理解した上で人事考課を行うことが重要な
のです。
繰り返しますが、人事考課表では全ての社員の評価事項を表すことは困難です
から抽象的にならざるを得ません。
ですから企業理念や社員として求められる行動などは、人事考課制度の作成有
無にかかわらず言い続けなければなりません。
人事考課制度を作ったからといっても、経営者の仕事が楽にはならないという
事なのです。

4.評価は納得させるもの

公平な評価とは一体なんでしょうか?
全員に公平だと思わせる制度は可能でしょうか?
私は不可能であると思います。
私が考える公平とは、全員が何とか納得する事だと思います。
公平とは納得性の高い制度であると思います。

評価を納得させるためにはどうしたら良いのでしょうか。
出来上がった人事考課表に基づき評価をすれば良いのでしょうか。
評価結果を納得させる作業が必要なのです。
納得させる作業は大変ですが、この作業から逃げていては人事考課は出来ませ
ん。

納得させる為には人事考課者への研修は必要です。
複数人が評価対象になる様な事案は研修をしていなければ評価は出来ません。

また良い評価についても具体的に他者とどこが優れているのかを明確に説明す
るのは力が要ります。

人事考課者研修を一ヶ月ないしは二ヶ月に一回最低でも行わなければ人事考課
制度は機能しません。
そして評価結果を、面接を通じて被考課者に納得してもらう作業は非常に重要
です。

この2つの作業をしなければ、人は嫌われたくはないので、“いいやいいや”
の評価になってしまいます。
これではコストをかけて人事考課制度を導入する意味はありません。
逆に、この2点を実行していないが為に人事考課が機能していない、若しくは
人事考課制度に不満を抱いているということに気づくことが大切です。

私は表面的な仕事をしたくはありませんので、人事考課制度の見直しについて
も、人事考課表賃金制度の提案だけにとどまらず、本質的な問題を経営者に
しっかりとご理解頂いております。

本質的な問題をご理解頂いた上で、人事考課表賃金制度の修正をすることは、
今現在は本質的な解決が出来なくても、将来に向けて本質的な解決への第一歩
だと思います。

人事考課制度を導入して、維持していくのは大変な作業です。

人事考課制度にお悩みであればどうぞご相談ください。


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