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個別注記表は経営姿勢発露の場

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    ~得する税務・会計情報~        第164号
           【税理士法人-優和-】   http://www.yu-wa.jp
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        個別注記表は経営姿勢発露の場

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

私は長年、地域金融機関の会計監査人の立場で、日本全国の会計事務所が関与
して作成した財務諸表を数多く拝見してきた。その感想は「見た目だけでも、
もう少しましなものにして欲しい」というものだ。内容の正確性は当然として
も注記ひとつとっても説明がなさすぎるのだ。

大企業ではあり得ないのだが、退職金規定がなかったり、賞与の支給も気まぐ
れといた中小企業はいまだに多く存在する。退職給付引当金賞与引当金の計
上がないというのは、通常考えられないのだが、税法上損金にならないという
理由だけで計上していない中小企業がどれほど多いことか。退職金規定がなか
ったり、賞与の支給見込みが無い為に、引当金の計上がなされていないのであ
れば、その旨を「個別注記表」に記載してほしい。

税効果会計採用すれば繰延税金資産という勘定科目が発生する。中小企業の
場合、それほど重要性が無ければ計上しなくても良いし、また経費の有税処理
の事例が少ないので、この勘定科目が存在しないのが殆どである。しかし常に
利益を計上している法人であれば事業税は発生するので、この未払事業税計上
時の税額分は常に将来減算一時差異となるわけであるから、繰延税金資産が計
上されていないことの方がおかしいと言える。

私の事務所では、税効果会計採用していない場合は、その理由を全て個別注
記表に記載させている。繰延税金資産はその回収可能性が重要になるので、こ
の科目を継続的に計上している企業は、常に利益を出しているので優良企業と
言える。

財務諸表の個別注記表こそ、経営者の経営に対する思い入れの発露の場と考えて
ほしい。そして職業会計人もそのように指導してほしい。



以上、渡辺俊之著「伸びる会社のズルいい金の使い方」(幻冬舎)P109より。

右記URLからどうぞ→ http://p.tl/BUWs

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  公認会計士税理士 渡 辺 俊 之
    税理士法人 優 和  東 京 本 部
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