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仕事のできる人とできない人の差はコスト意識にある!

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    シリーズ「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」

<第402回>[(第1話)「仕事のできる人とできない人の差はコスト意識にある!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対
応力とコンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事
を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の
方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.不要排除、必要好適化!
2.「はたらく」を定義付けしてみる!
3.費用対効果を考える!
【3】「コスト意識」を高めるために
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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アベノミックスが日本の産業界にどんな影響をもたらすのか気になるところ
だ。円安傾向が顕著となり、輸出産業は一気に利益を伸ばし始めた。一方輸
入に頼っている原油の高騰は確実に素材の高騰を招く。インフレターゲット
2%を実現しても末端のサラリーマンの給料が本当に上がるかどうかは不透
明だ。

経済を取り巻く環境がどう変わろうとも企業はコストダウン活動の手綱を緩
めるわけには行かない。円安のプラス効果をエネルギー費用の高騰が打ち消
してしまう恐れがあるし、確実に利益体質に持っていくには不断のコストダ
ウン活動が欠かせないからだ。

そこで今回から「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」を大
テーマに掲げ、第1回目は「仕事のできる人とできない人の差はコスト意識
にある!」と題して解説することにする。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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仕事のできる人とできない人の際立った差は、コスト意識にある。


       堀場雅夫

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【2】メルマガ本論

[(第1話)仕事のできる人とできない人の差はコスト意識にある!]


社員にコスト意識を植え付けようとするとき、「ケチケチ作戦」のような意
味付けで教え込むことはかえって弊害になる。「使うべきお金も使ってはい
けない」と受け止められかねないからだ。

ムダを明確に定義付けてそのムダを排除し、必要なお金は有効に使うことを
前面に押し出すべきだと思う。


1.不要排除、必要好適化 !

不要なものはつまりムダと言うことだ。ここで大切なのはムダの定義を明確
にすることだ。

例えば、会社で働く「実働時間」は、「稼動時間」と「不稼動時間」に分解
できる。不稼働時間とは、「社員が稼動していない時間」と言う意味だ。職
場では「もの探し」、「歩行」、「運搬」、仕事にあまり関係のない「おし
ゃべり」などがある。これらをムダと定義してはどうだろうか。

だから「もの探し」、「歩行」、「運搬」を激減させることを考えるべきな
のだ。そうすれば稼働時間の比率がぐ~んとアップすることになる。

「会社にいれば仕事をした」、「オフィスにいれば仕事をした」と考えがち
だが、それは間違っているのだ。

例えば空車で走るタクシーは多い。燃料も消費し、運転手の給料も基本給
は会社持ちだろう。さらに車も減価償却分を考えなければならない。運送屋
のトラックについても同じ理論が成り立つ。タクシーもトラックもどうやっ
て空車率を減らすかが命題となる。


2.「はたらく」を定義付けしてみる!

「はたらく」を「傍(はた)を楽にする」と言っている人がいるが、そうい
う考え方もあるだろう。

しかし、「はたらく」を「は」は「速く」、「た」は「楽しく」、「ら」は
「楽に」、「く」は「工夫して」と考えてはどうだろうか。

「なぜ、なぜ」と考えれば仕事の最中だけでなく、満員電車の中でも、お風
呂に入っているときでも突然いいアイディアが浮かぶようになるだろう。そ
のアイディアを書き止めておいて提案書にまとめことが大切だ。会社によっ
ては「カイゼン提案制度」がある。

提案が採用され、仕事が楽になれば、きっと働くことが楽しくなる。「はた
らく」を前述のように定義付けしてみることは意義のあることなのだ。


3.費用対効果を考える!

そうは言っても一部は「ケチケチ作戦」も重要な側面になる。どこの会社で
も紙のムダをなくそうと両面コピーをしたり裏面をメモ用紙に活用している。
文房具類もケチケチ作戦の対象になる。そのほかに業績が悪くなると「広告
宣伝費」、「接待交際費」、「出張旅費」などがやり玉に挙げられる。しか
し、接待交際費を削って「貧乏くさい会社」と言うイメージを顧客に植え付
けてはかえってマイナスだろう。貧乏くさい会社とは誰もが取引したくない
からだ。

大切なのは「費用対効果」をきっちり評価してGoすることだ。「いくら投
資してリターンはいくらか」と言うことだ。この考え方が甘く、投資はした
がリターンがない、つまりお金や人手をかけた工数が水の泡と消えてしまっ
ている例は多いだろう。



【3】「コスト意識」を高めるために

自身の「コスト意識」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみて
はどうか。

定義付けの例は「A案とB案のどちらがコストが安いか、効果はどちらが大
きいかを評価し、費用対効果の大きいほうを原則として採用すること」とし
てはどうだろうか。

行動基準の例は「もっと短い時間でできないか、もっと安いコストでできな
いかと常に仕事のやり方を見直す」としてはどうだろうか。

===================================

コスト意識の希薄な人は結構多い。いつも「もの探し」をして社内を歩き回
る。仕事を何度かやり直す。このような人は、はっきり言って仕事のできる
人ではない。

定義付けも行動基準も一例に過ぎない。自分流の定義付けと行動基準を設定
して行動特性の改革に取り組んでほしい。



【4】今日のポイント

(1)「不要排除、必要好適化」の考え方を心に刻むこと。

(2)「はたらく」は、「速く」、「楽しく」、「楽に」、「工夫して」と
   定義付けしてみること。

(3)全てにおいて費用対効果を考えて採用、不採用を決めるようにするこ
   と。

(4)コスト意識なるコンピテンシー定義付けと行動基準を自分流に設定
   して行動特性を磨くこと。



【5】編集後記

コストダウンという言葉が一般的に使われているが、実はこれは和製英語で
ある。本来はコストリダクションが正しい表現になる。

花王ではTCR活動を継続的に展開しているそうだ。Total Cost Reduction
の略だから、「全社的なコスト引き下げ活動」を意味する。

コスト引き下げは、調達品の引き下げだけではない。全社的な活動の中から
総合的に引き下げていくべきものだ。そのためには社員全員が高いコスト意
識を持って仕事に当たることが重要だ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

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次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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