団塊の世代(昭和22年~24 年生れ)の殆どの方は、もうサラリーマン生活を終え、年金 生活
に入っているかと思います。そして、それに伴って日本全国で「自分の存在を誇示したがったり、
威張ったりする」いわば困ったオジサン達が増えているそうです。
一部のオジサンは、若い女の子が戸惑うようなナンパまがいなことをしかけちゃったり、
あるいは店員の小さなミスも決して見逃さず騒ぎ立て、泣きだしても容赦しないくらい
怒りまくってしまう過激なオジサンもいるようです。
他方で逆に、 “こういう人たちは、 要するに人との「コミュニケーション不足」に
陥っているため、極端な言動に出るんだ” と冷静に分析し、ウンチクを披露したがる
オジサンもいるようです。
それは兎も角として、ここ数年で
定年退職を迎えた位の男性サラリーマン(団塊の世代)は、
「
定年後の一寸した地域集会などでも“私は、元○○会社の○○部長をや っていまして・・・”
と自己紹介してしまい、反感をかってしまう人が少なくないようです。
定年間もない頃は、どうしても未だ「現役時代の自分の栄光」が忘れられないばかりでなく、
周りにも自分が大人物であったと自慢したい気持ちが残るのですが、それと裏腹に
「
定年後の自分の肩書き」を未だきちんと見出せていない為、こう言ってしまうようです。
考えればサラリーマンを卒業した後、近隣住民とうまく付き合う「ソーシャルスキル」
などトンと知らずに行き当りばったりで、以前とは全く勝手が違う別世界(地域社会)
に飛び込むのですから、そうそうはうまく行くはずもないのですが・・・・。
更に悪いことは、家でも“旦那と気が合わないことに初めて気づいてしまった”奥様 と
一日中一緒にいることになってしまうことです。
とても今までのようにはしっくりと 行くはずもなく、家庭内には何となく気まずい空気が
漂ってしまいます。
トイレの中で、“俺は、これからどうすりゃいいんだよ・・・”とじっと手を見ながら頭を
抱えている姿が目に浮かびます。
思えば、サラリーマン人生とは、階段を登っていくようなものかもしれません。
「会社から目標が設定され、それに辿り着くため、自分で小さな目標を設定して一つ 一つ
クリアーしていき、やっと会社目標を達成する。でも、当初の目標を達成しても、また新たな
目標が設定されているので、更にそれらにチャレンジし続ける・・・・・・」 。
まるで「階段を一段一段登って、やっとの思いで二階に辿り着く。でも二階に行ってみ ると、
三階に続く階段がある。その階段も登り続けると、また四階につながる階段があ る・・・・」。
これでは“何階まであるんだよ!”と嘆き節でも出てしまうでしょう。
こんな思いをしてまで、サラリーマン人生を続けたのです。途中で投げ出さずやっとの思いで、
定年まで辿り着いたサラリーマン諸氏の根性は半端じゃないわけです。だから、 そう簡単に
自分の味わった苦労を忘れ(られ)てしまったのでは、堪らないのです。
でも、やっとこさの思いで
定年まで無事に辿りつき「これでやっと楽になれる」と思 ったら、
息つく間もなく地域社会や家庭で、現実の厳しさを味わされる(現実は本当に 辛いものです!)。
これじゃ困ったオジサンになるのも仕方がないのかもしれません。
美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」の歌詞の中に「・・・川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい・・・」という詩があります。
この歌詞を作詞した秋元康さんによると、美空ひばりさんがレコーディングのとき、
“そうよね、人生って川の流れみたいよね。細い川があったり、広い川があったり、
曲 がりくねっていたり、真っすぐだったり、流れが遅かったり、速かったり。
でも、最後 には、結局みんな同じ海に繋がっているのよね”とコメントされたそうです。
私も「人生の階段登りに疲れたり、躓いたときなど、ときには「なるようになるさ」と、
自然の流れに身をまかせてみるのもいいんじゃないか」と思っています。
階段を早く登って行った人も、躓いて足を痛めてしまった人も、結局最後は同じです。
自分の人生を振り返りながら、一人であの世に旅経つのですから・・・・・。
前回の「有期
契約労働者の「正社員登用制度と雇止め」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「勤務間インターバル制度」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「勤務間インターバル制度」
────────────────────────────────
厚生労働省が「勤務間インターバル制度(=社員が職場を退社し、翌日出社するまでに
一定の時間を空ける制度)」を導入した企業に最大100万円の
助成金の支給を検討している」
との報道がありました。
今月にもまとまる「ニッポン一億総活躍プラン」に盛り込まれるとのことです。
この「勤務間インターバル制度」は、現在EU諸国で導入されているもので、
勤務終了後から次の勤務開始までに一定の休息時間を設ける制度です。
(1)24時間につき最低連続11時間の休息を付与すること、
(2)7日ごとに最低連続24時間の休息日を付与すること、
(3)週の平均
労働時間が
時間外労働を含めて48時間を超えないこと。
というのが主な内容です。
日本でも一部の大企業ではすでに導入されています。
厚生労働省では、長時間労働抑制のためにこの制度の普及を図りたいことから、
助成金支給を検討することになりました。
助成金の受給には、制度を導入して
就業規則に明記し、目標の数値を盛り込む事
が必要になるようです。
要件等の詳細はこれから発表予定ですので、関心のある方はご注意下さい。
ただ、実際の運用面を見ると、例えば8時間労働で週5日勤務(
通勤に片道1時間、
休憩は1時間)の場合に、12時間のインターバルを設けたとすると、午後9時に
退社し翌日9時出社という生活になります。また、
通勤時間を除くと実質的には
10時間の休息となります。さらに残業時間で見ると、1日4時間、月80時間の残業となり、
これは
過労死ラインぎりぎりの数値で、最低限度のものと考えられます。
こうした課題があることから、勤務間インターバルのその先を見据えた研究が
なされています。
独立行政
法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所の発表によると、課題として、
(1)日勤後や夜勤後といった働く時間帯によるインターバルの効果、
(2)特に心理的ストレスの高い勤務についてのインターバルの長さの設定、
(3)インターバルの中身(休息の過ごし方)などがあるようです。
また、制度の普及している国でも、
勤務時間外における仕事に関するメールの
やりとりや自宅での仕事等により、
勤務時間外でも仕事に拘束される事例があり、
労働者の健康問題にもつながっているという問題もあるようですので、制度の実際の
運用面では考えておくべきことが多いと思われます。
ご質問等がある場合は、弊事務所にご照会下さい。
ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させて頂きます。
ご質問・ご意見は
info@node-office.comからどうぞ。
当事務所のホームページを更新しております。
ご興味のある方は、
http://www.node-office.com/index/index.html
または、
http://www.humansource.co.jp/ へどうぞ
当事務所所長 野手 茂 著の「サラリーマン講座
退職金・年金編」が 文芸社
より、全国書店、ネット書店で販売中です。
団塊の世代(昭和22年~24 年生れ)の殆どの方は、もうサラリーマン生活を終え、年金 生活
に入っているかと思います。そして、それに伴って日本全国で「自分の存在を誇示したがったり、
威張ったりする」いわば困ったオジサン達が増えているそうです。
一部のオジサンは、若い女の子が戸惑うようなナンパまがいなことをしかけちゃったり、
あるいは店員の小さなミスも決して見逃さず騒ぎ立て、泣きだしても容赦しないくらい
怒りまくってしまう過激なオジサンもいるようです。
他方で逆に、 “こういう人たちは、 要するに人との「コミュニケーション不足」に
陥っているため、極端な言動に出るんだ” と冷静に分析し、ウンチクを披露したがる
オジサンもいるようです。
それは兎も角として、ここ数年で定年退職を迎えた位の男性サラリーマン(団塊の世代)は、
「定年後の一寸した地域集会などでも“私は、元○○会社の○○部長をや っていまして・・・”
と自己紹介してしまい、反感をかってしまう人が少なくないようです。
定年間もない頃は、どうしても未だ「現役時代の自分の栄光」が忘れられないばかりでなく、
周りにも自分が大人物であったと自慢したい気持ちが残るのですが、それと裏腹に
「定年後の自分の肩書き」を未だきちんと見出せていない為、こう言ってしまうようです。
考えればサラリーマンを卒業した後、近隣住民とうまく付き合う「ソーシャルスキル」
などトンと知らずに行き当りばったりで、以前とは全く勝手が違う別世界(地域社会)
に飛び込むのですから、そうそうはうまく行くはずもないのですが・・・・。
更に悪いことは、家でも“旦那と気が合わないことに初めて気づいてしまった”奥様 と
一日中一緒にいることになってしまうことです。
とても今までのようにはしっくりと 行くはずもなく、家庭内には何となく気まずい空気が
漂ってしまいます。
トイレの中で、“俺は、これからどうすりゃいいんだよ・・・”とじっと手を見ながら頭を
抱えている姿が目に浮かびます。
思えば、サラリーマン人生とは、階段を登っていくようなものかもしれません。
「会社から目標が設定され、それに辿り着くため、自分で小さな目標を設定して一つ 一つ
クリアーしていき、やっと会社目標を達成する。でも、当初の目標を達成しても、また新たな
目標が設定されているので、更にそれらにチャレンジし続ける・・・・・・」 。
まるで「階段を一段一段登って、やっとの思いで二階に辿り着く。でも二階に行ってみ ると、
三階に続く階段がある。その階段も登り続けると、また四階につながる階段があ る・・・・」。
これでは“何階まであるんだよ!”と嘆き節でも出てしまうでしょう。
こんな思いをしてまで、サラリーマン人生を続けたのです。途中で投げ出さずやっとの思いで、
定年まで辿り着いたサラリーマン諸氏の根性は半端じゃないわけです。だから、 そう簡単に
自分の味わった苦労を忘れ(られ)てしまったのでは、堪らないのです。
でも、やっとこさの思いで定年まで無事に辿りつき「これでやっと楽になれる」と思 ったら、
息つく間もなく地域社会や家庭で、現実の厳しさを味わされる(現実は本当に 辛いものです!)。
これじゃ困ったオジサンになるのも仕方がないのかもしれません。
美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」の歌詞の中に「・・・川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい・・・」という詩があります。
この歌詞を作詞した秋元康さんによると、美空ひばりさんがレコーディングのとき、
“そうよね、人生って川の流れみたいよね。細い川があったり、広い川があったり、
曲 がりくねっていたり、真っすぐだったり、流れが遅かったり、速かったり。
でも、最後 には、結局みんな同じ海に繋がっているのよね”とコメントされたそうです。
私も「人生の階段登りに疲れたり、躓いたときなど、ときには「なるようになるさ」と、
自然の流れに身をまかせてみるのもいいんじゃないか」と思っています。
階段を早く登って行った人も、躓いて足を痛めてしまった人も、結局最後は同じです。
自分の人生を振り返りながら、一人であの世に旅経つのですから・・・・・。
前回の「有期契約労働者の「正社員登用制度と雇止め」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「勤務間インターバル制度」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「勤務間インターバル制度」
────────────────────────────────
厚生労働省が「勤務間インターバル制度(=社員が職場を退社し、翌日出社するまでに
一定の時間を空ける制度)」を導入した企業に最大100万円の助成金の支給を検討している」
との報道がありました。
今月にもまとまる「ニッポン一億総活躍プラン」に盛り込まれるとのことです。
この「勤務間インターバル制度」は、現在EU諸国で導入されているもので、
勤務終了後から次の勤務開始までに一定の休息時間を設ける制度です。
(1)24時間につき最低連続11時間の休息を付与すること、
(2)7日ごとに最低連続24時間の休息日を付与すること、
(3)週の平均労働時間が時間外労働を含めて48時間を超えないこと。
というのが主な内容です。
日本でも一部の大企業ではすでに導入されています。
厚生労働省では、長時間労働抑制のためにこの制度の普及を図りたいことから、
助成金支給を検討することになりました。
助成金の受給には、制度を導入して就業規則に明記し、目標の数値を盛り込む事
が必要になるようです。
要件等の詳細はこれから発表予定ですので、関心のある方はご注意下さい。
ただ、実際の運用面を見ると、例えば8時間労働で週5日勤務(通勤に片道1時間、
休憩は1時間)の場合に、12時間のインターバルを設けたとすると、午後9時に
退社し翌日9時出社という生活になります。また、通勤時間を除くと実質的には
10時間の休息となります。さらに残業時間で見ると、1日4時間、月80時間の残業となり、
これは過労死ラインぎりぎりの数値で、最低限度のものと考えられます。
こうした課題があることから、勤務間インターバルのその先を見据えた研究が
なされています。
独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所の発表によると、課題として、
(1)日勤後や夜勤後といった働く時間帯によるインターバルの効果、
(2)特に心理的ストレスの高い勤務についてのインターバルの長さの設定、
(3)インターバルの中身(休息の過ごし方)などがあるようです。
また、制度の普及している国でも、勤務時間外における仕事に関するメールの
やりとりや自宅での仕事等により、勤務時間外でも仕事に拘束される事例があり、
労働者の健康問題にもつながっているという問題もあるようですので、制度の実際の
運用面では考えておくべきことが多いと思われます。
ご質問等がある場合は、弊事務所にご照会下さい。
ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させて頂きます。
ご質問・ご意見は
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