部長　こまじゅんいち

部長　こまじゅんいち

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2010-11-10

-------------------------------------------------------------------- 成長し続ける企業に！サービス業専門社労士日記（第554号） -------------------------------------------------------------------- おはようございます。 メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。 このメルマガは サービス業特に飲食店経営者及び店長 売上が上がらないとお悩みの経営者 労務管理の難しさを感じている人事担当者 同業の社労士さん ちっち へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。 テーマは 「従業員のやる気と売上は本当に連動している」 です。 -------------------------------------------------------------------- ◎お客様の売上アップのため！サービス業専門社労士日記 のバックナンバー・配信停止はこちら ⇒ http://archive.mag2.com/0000250571/index.html 小松潤一社会保険労務士事務所 http://www.style-neo.jp　　http://www.style-neo.com -------------------------------------------------------------------- 目次 ■はじめに ■部長　こまじゅんいち ■最後に -------------------------------------------------------------------- ■はじめに ちょっと自己紹介（いまさら・・・・） 完全に理系だったこまつがまさか今の社労士になっていようとは・・・・ 高校3年生のこまつは受験に向けて部活も引退して勉強に励んでいました。 得意科目は数学と物理です。 苦手科目は現代文という典型的な理系でした。 こまつは第一希望の大学がありました。 その大学の理工学部が希望です。 塾にも毎日のように通っていましたが塾の先生が ぼくが希望する大学、希望する学部の4年生でした。 大学生がアルバイトで塾の先生をしていたのです。 こまつは聞きます。 「先生が通っている大学、学部がぼくの第一希望ですが楽しいですか？」 と 楽しいって返事が先生から返ってくるものと思っていましたが 思いもよらない返事が返ってきたのです。 先生 「理系が楽しいわけないだろ！みんなが遊んでいる最中でも研究ばかりだぞ！」 毎日遊ぶ楽しい大学生活を期待していたこまつは 高校3年生の夏に理系から文系に変えたのです。 理由は単純に遊ぶために・・・・・・・ それから10年以上時間が経ち、今ではもし大学を理系にしていたら 今の仕事は絶対にしていないと思います。 今では社労士事務所と コンサルティング会社 の代表をさせていただき そして派遣会社に取締役としてむかえられ 最近では某企業の人事部長に就任させていただきました。 （社労士として外部から企業のお手伝いをする以外にも 　条件次第では社内の従業員として内部からもお手伝いが出来ますよ） 今日もそんな話 -------------------------------------------------------------------- ■部長　こまじゅんいち （実際にあった話をもとにした作り話です） こまじゅんいちは2流大学を卒業したがラッキーなことに 新興系IT企業の人事部に就職が決まった。 その企業はカリスマ性を持った経営者がいる有名な企業で 最近ジャスダックに上場したばかりだ。 社員数は300名 アルバイトが300名とかなりの従業員が働いている。 売り上げも上がってきていることからどんどん人材を採用していて 人事スタッフも不足していたことなどラッキーが重なって 採用が決まったのだ。 こまじゅんいち 「良かった。この不景気の中就職が決まったよ」 こまじゅんいちは就職先の会社はどんな企業でも良かった。 内定取り消しなどにあったり 就職が決まらずもう5年生として1年大学に通うことになった 友達が結構いる中での出来事だった。 入社してわかったことだが従業員数が600名いて さらにどんどん採用活動をしているのにもかかわらず 人事スタッフはこまじゅんいちを除いて 人事部長 副部長 そして課長 とこまじゅんいちの5つ上の先輩である鈴木さん そしてアルバイトが3名の合計7名しかいないのだ。 従業員が600名いて人事がたったの8人しかいない！！ そのことにこまじゅんいちは驚いたのだ。 入社してからのこまは戸惑いと驚きながらさらに毎日 多忙をきわめていた。 こまじゅんいち 「なんでこんなに仕事があるのに人員が8名しかいない！！」 毎日遅くまで仕事をしていました。 仕事は採用活動（新卒者と中途を採用するため） 雑用からあとは広報のような仕事を繰り返す毎日だった。 全国の営業所からは毎日のように 「人員が足りないから早く新しい人材を採用してくれ！！！」 と陳情が上がってくるのです。 採用は毎日のようにしています。 こまじゅんいちは毎日面接した方に 内定を出したり不合格の通知を送ったりしていて 内定を出した方には雇用契約書や入社誓約書などを 毎日のように作っていたのです。 こまじゅんいち 「こんなに採用をしているのにいまだに全国から採用してくれ！って 　声が止まんない。どうなっているの？？？？」 率直な気持ちだったが忙しさはますます激しくなっていき ついに休日出勤が当たり前のようになっていた。 入社から半年たった時ついにこまじゅんいちは愚痴を言うようになっていた。 某飲み屋で（しかも深夜。仕事が忙しく深夜にしか飲みにいけないのだ） こまじゅんいち 「鈴木さん。どうしてこんなに忙しいのに人事部員は増やせないのでしょうか？」 鈴木さんは非常に後輩などの面倒見が良いお姉さん的存在で こまやアルバイトは何でも鈴木さんに相談していたのです。 鈴木さん 「そうね～　私たちの人事部の仕事は間接部門と言って会社の売り上げに 　直接貢献できないのよ。人材を1名雇ったらそれだけで会社の利益が 　なくなることになるよの」 こまじゅんいち 「でも営業所には毎日のように人材が入社しているじゃないですか？ 　一人くらいその間接部門に増やしてもらってもいいじゃないですか？」 鈴木さん 「こま君。営業は本当に苦しい仕事なのよ。お客様からのご要望にお応えして 　それで会社にお金が入ってきているの。もし営業が頑張って仕事を取ってこれなければ 　私たちの給与も出ないことになるの。わかる？ 　私たち人事部は直接会社の利益に貢献できないから営業部などを支えてあげて 　それで会社に貢献することが大きな仕事よ 　それにこま君が入社してくれたじゃない。こま君面接の時に 　私は10人分の仕事をやりますって熱心に言っていたじゃない」 こまじゅんいち 「確かに面接ではそう言いましたがそりゃーわかります。ぼくなんて営業なんて絶対に出来ないですし・・・・ 　でもうちの人事部長の駒澤さんと副部長の佐藤さんなんて全く仕事を 　しないじゃないですか？ぼくたちがこんなに働いているのに 　あいつら毎日暇そうにしてなんの仕事をしているのでしょうか？ 　あいつらをクビにして誰か雇ってほしい位だよ」 鈴木さんはニコッと笑っていましたが返事はしませんでした。 確かにまったく部長と副部長は仕事をしていませんでした。 まさかたった数年で劇的に会社が変化するとは 思いもしていませんでした。 続く 良かったら感想下さい info@style-neo.jp -------------------------------------------------------------------- ■最後に あなたの会社での人事部の仕事とは何でしょうか？ 人事の仕事は会社の売り上げに直接かかわれません。 間接的にかかわり営業部やその他の部署が働きやすい環境を作り 会社の利益に貢献することが大きな仕事のはずです。 よって人事部が無駄な利益の垂れ流しをしていたら駄目なんです。 そのことが分かっていない企業が結構あって 間接部門なのに人材がたくさんいるって状態があるのです。 完全に逆に営業部などの足をひっぱっているみたいな・・・・・ 話は変わりますがこんな企業がありました。 某企業で社労士の顧問契約を頂けました。 しかし従業員数が多い企業だったので社労士事務所で仕事をするよりも お客様の企業に行って仕事をする方が早いので週に2度その会社を訪問していました。 社労士という外部の人間なのに お客様の会社内に机と電話とパソコンを用意していただけたのです。 人事部の部屋にはぼくを含めて50名位が働いています。 ぼくのとなりの席の人に挨拶をしたらその人は派遣スタッフだそうです。 その隣の席はぼくのように外部の人材だそうです。 そしてその隣もその隣もみんな派遣スタッフや外部の人員で 50名位いるなかでその企業の正社員はなんと5名しかいませんでした。 45名位がぼくと同じ外部の人間でした。 徹底したコスト意識の高い企業だったのです。 人事にもコスト削減の予算が組まれているのです。 すごい会社でした -------------------------------------------------------------------- 創造人材株式会社 小松潤一社会保険労務士事務所 小松潤一