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コンピテンシー「自己啓発」の磨き方

<32回>コンピテンシー「自己啓発」の磨き方
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 人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非々
は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知れ
ません。
 コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
 解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■

<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「自己啓発」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
 
 自己啓発、ウチの部長はゴルフです! 

 「キミ達、自己啓発が足りないぞ。もっと自己啓発をせよ!」と部下に向かってハ
ッパをかけている上司はどこの企業にも多くいますね。そのくせ、パソコンリテラシ
ーは低く、独力でパソコンをマスターする気構えはなさそうです。
 
 反面趣味のゴルフでは、大いに自己啓発を発揮する上司ですが、仕事で自己啓発の
率先垂範ができなければ、部下からの信頼感も薄いものになってしまいます。

【2】コンピテンシー「自己啓発」の磨き方
 「自己啓発」は、モチベーションに関する行動科学分野のコンピテンシーです。前
に解説しましたが、自己のSWOT分析が出発点になります。SはStrengthで強み、
WはWeaknessで弱み、OはOpportunityで機会、TはThreatで脅威でしたね。
 
 特に、弱みをしっかり把握することです。誰でも弱みはあります。これを克服して
逆に強みにすることで、人は大きく成長できます。

1.コンピテンシー「自己啓発」の定義付けは?
 例えば「自分に足りない専門知識・技能、そしてコンピテンシーを自ら積極的に訓
練し、ものにする」というのはいかがでしょうか。
 
 私が唱えている人財5つの条件の中に、「幅広い一般教養を持つ」と「2つ以上の
専門を持つ」を挙げています。
 
 「幅広い一般教養」は正にコンピテンシーの根幹を成すEQに該当します。つまり、
心の知能指数を磨くことで、このメールマガジンの目的でもあるのです。
 
 「2つ以上の専門知識」とは、専門技術、経理の専門知識、貿易の専門知識、英会
話ができる、パソコンの操作なら周りの人には負けないなど、沢山ありますね。

2.どんな行動基準が考えられるか
 例えば、「セミナー、研修会などに積極的に参加する」というのはいかがでしょう
か。上司から促されて、会社が行けと言うから参加するというのでは、自己啓発には
なりません。帰ってきて、「大変参考になりました」といって資料をしまいこんでお
しまいというパターンです。

 例えば、「技能検定、資格取得を目指す」というのはいかがでしょうか。心ある企
業であれば、資格取得を昇進・昇格の条件にしていて、費用を負担したり、奨励金を
支給してくれる前向きな企業もあります。しかし、資格というのは、多少自慢にはな
っても「足の裏のご飯粒」で「取っても食えない」という問題もあります。もし将来、
資格を活かして独立を目指す人であれば、ビジネスマンのうちに、資格を活かせる環
境の整備に早くから着手しておくことも必要になります。

 例えば、「自分の弱点であるコンピテンシーを3項目抽出して、磨く」というのは
いかがでしょうか。「文章力」、「企画力」、「プレゼンテーション力」が弱い人は、
これらの項目を採り挙げます。「リーダーシップ力」、「ビジネスマナー」、「信頼
感」が弱い人は、これらの項目を採り挙げて、磨くことです。

 自己啓発に不熱心な人は、仕事のできない人に多いですから、是非、意識して「自
己啓発」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。

【3】編集後記
 「自己啓発型」、「相互啓発型」の人は、必ずといってよいほど、自己を磨くこと
に心がけていますから、何歳になっても継続して成長が期待できるのです。

 キヤノンの御手洗社長は、終身雇用を宣言していますが、成果主義賃金制度です。
30歳前半までは、定期昇給を残しました。人間は入社して10年は成長するが、1
0年過ぎたなら成長が止まってしまう。それ以降は、成果主義一本で行くという考え
のようです。

 会社が自分を成長させてくれるのを待つのか、自分で成長していくのか、ここが分
かれ目ではないでしょうか。

 次回に続く
 次回は、コンピテンシー「革新志向」の磨き方を解説します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
         彩愛コンサルピア代表 下山明央


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【メルマガ】 コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
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