強烈な達成意欲なるコンピテンシー発揮の威力！

強烈な達成意欲なるコンピテンシー発揮の威力！

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2012-06-04

　　　　　◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆ 　　＜第２８４回＞事例で学ぶ「コンピテンシー」レビュー編！＜その１１＞ 　　　＝＝■「強烈な達成意欲なるコンピテンシー発揮の威力！」■＝＝ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。 事例で学ぶ「コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。 コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも 是非ともお読みいただきたいと思います。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ＜今回のメニュー＞ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【１】強烈な達成意欲を生むための環境整備！ 【２】「強烈な達成意欲」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準！ 【３】賢人のことば！ 【４】「強烈な達成意欲」なるコンピテンシー発揮の威力！ 【５】今日のまとめ 【６】編集後記 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会い ます。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。 【１】強烈な達成意欲を生むための環境整備！ １．社員はなぜ退職していくのか！ 社員が会社を辞めていくとき本当の理由は言いたがらないし言わない。「一身上 の都合」とか「家族の介護」などを理由に挙げられるからそれ以上の追求のすべ はない。 就職難の時代だというのにやっと就職できた新入社員が相変わらず短期に会社を 辞めていくそうだ。何らかの形で夢が破れたからだろう。 入る前に思い描いていたイメージに程遠いことに気付いたということではないだ ろうか。第一先輩たちが元気溌剌とした表情で働いていない。聞かされるのは先 輩たちの愚痴だ。愚痴だけではなく上司やトップに対する批判めいた言葉にも嫌 気が差す。 □　職場の雰囲気が暗い □　先輩の愚痴やトップの批判ばかり聞かされて嫌気が差した □　入社前の会社の説明と現実とのギャップが大きい □　自己成長につながる仕組みや制度が不十分であることに気付く □　先輩や上司が面倒を見てくれず雑用ばかり言い付けられる 一旦どこかの会社に収まり、自分にベストマッチの会社をゆっくり探すという人 は多い。会社も辞められることを想定して多めに採用しているから引き止めたり はしない。 ２．星野リゾートは退職率を激減させることに成功した！ ホテル・旅館業などの離職率は特に高い。年間平均離職率は30％を超えるところ もざらにある。時間が不規則で朝も早く、夜も遅い。それでいて給料も安い。ミ スをしたり不行き届きがあればお客様に怒鳴られる。その上支配人や幹部にまで 怒鳴られる。 トラブルが起これば末端でお客様に対応している受付やスタッフ（例えば仲居さ ん）とみなされ、何の権限もないのに叱られるばかりだ。 星野社長はせっかく縁があって就職してもらったのだから長く働いてもらいとさ まざまな手を打った。 □　企画立案会議にスタッフも参画させる □　スタッフの提案を極力採用してやりがいにつなげる □　大幅な権限委譲に踏み切り、責任を持たせる □　リピーターのお客様には同じスタッフを当て、親密性を醸し出す □　いいことをしたスタッフをみんなの前で表彰し褒める 仕事に対するやりがいや満足感は大いに高まった。離職率は半分以下に激減した。 スタッフに対する教育の効果も高まり、行き届いたスタッフのサービスでお客様 満足度（ＣＳ）が高まる。当然リピート率向上に結びつくことになる。 長く働いてくれるスタッフのためにも、会社のためにも、お客様のためにもなる。 正に一石三鳥というわけだ。 【２】「強烈な達成意欲」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準！ 「強烈な達成意欲」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を 考えてほしい。 １．「強烈な達成意欲」の定義付けの例 例えば「目標に向かって積極的に行動を起こすという心の高まりを持つこと」と 決めるのもいいだろう。 □　Vitality（バイタリティ）　活気、元気、活力、生命力、持続力 □　Motivation（モチベーション）　刺激、誘導、動機付け、やる気 強烈な達成意欲と切っても切れないのが「バイタリティ」と「モチベーション」 だ。スポーツの世界でもビジネスの世界でもバイタリティとモチベーションに満 ち溢れている人が「強烈な達成意欲」を持っている。そして彼は成功のカギをこ じ開ける。 ２．行動基準の例 ＜行動基準の例＞ □　目標達成に向け、モチベーションを最高に高める □　途中、壁にぶつかっても諦めずに打てる手は全部打つ □　仲間や上司のアドバイスを真摯に受け止めて軌道修正しながら突き進む □　何くその精神を持ち続け、最後までやり通す 例えば上記のような自分流の行動基準を決めて目標に向かって突き進むことをお 勧めしたい。 結果として失敗することがあっても多くの場合は目標を成就させ、高いハードル を越えて大きな成果に貢献できるわけだ。 定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ だ。 【３】賢人の言葉 松本清張氏は、「強烈な達成意欲」なるコンピテンシーの大切さを説いていた。 ＜最後まで執念を燃やすこと。最後まで何かにチャレンジすることが一番大切な んじゃないかと、そう思うんです。＞ 執念を燃やして最後までチャレンジする、この精神が大事だと思う。途中で挫折 する人は精神力が弱い。例えば、同期の桜がみんな辞めて他の会社に行ったのに 最後まで残り、町工場を世界の京セラに成長させたのが稲盛和夫氏だった。稲盛 氏にはいつも「強烈な達成意欲」があった。 【４】「強烈な達成意欲」なるコンピテンシー発揮の威力！ ビジネスマンにとって「挑戦志向」と併せて「強烈な達成意欲」なるコンピテン シーを磨くことは重要だ。 ビジネスマンであれば、困難な仕事への挑戦、何かの資格取得への挑戦など常に 「強烈な達成意欲」を燃やすことだ。そして目標に向かってコツコツ実践するこ とだ。 勝ち組のビジネスマンは、挑戦し、モチベーションを高めて「強烈な達成意欲」 を燃やしている。そして「強烈な達成意欲」が行動に乗り移るから実現できるの である。 「強烈な達成意欲」を持って挑戦するからには具体性があってかつ実現性のある アクションプランに落とし込んで粘り強く行動することが大切だ。 全社的に「強烈な達成意欲」なるコンピテンシーが浸透して定着すれば「仕事の できる人の集団作り」が一気に進むのである。 【５】今日のまとめ １．星野リゾートはスタッフなどの離職率を激減させるためにさまざまな手を打 　　ったこと。 ２．「挑戦志向」とあわせて「強烈な達成意欲」なるコンピテンシーを磨くこと 　　が大切であること。 ３．自らモチベーションを高めて「強烈な達成意欲」を持って最後まで諦めずに 　　行動することが大切であること。 ４．挑戦するからには具体性があってかつ実現性のあるアクションプランに落と 　　し込んで行動することが大切であること。 【６】編集後記 「挑戦志向」や「強烈な達成意欲」は、ＥＱ（心の知能指数）の中でも重要項目 である。それを支えるものがバイタリティやモチベーションだ。自らのモチベー ションを高めなければ「強烈な達成意欲」は湧かない。 仕事のできる人はバイタリティやモチベーションに支えられて「強烈な達成意欲」 を持って目標に立ち向かうから成功するのである。 次回に続く ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 本メールマガジンは「まぐまぐ」と「melma」を通して発行しております。 「まぐまぐ」での登録・退会はこちらから ⇒　http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag.html 「melma」での登録・退会はこちらから ⇒　http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag2.html ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 発行責任者：さいたま市中央区上落合５丁目１９－２９ 　　　　　　　　彩愛コンサルピア代表　下山明央 ************************************************************************* この記事に関するご感想、ご意見はこちらから　3223898301@jcom.home.ne.jp 著書「中堅・中小企業のためのコンピテンシー入門」好評発売中！詳細はこち らから⇒　http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/book.html *************************************************************************