━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/08/13(第197号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】
■□ 財務アプローチで儲かる会社を作る
■□
http://www.tm-tax.com/mm-k.htm 購読者数 5,555名
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おはようございます。
税理士の北岡修一です。
皆さんは人材投資促進税制(教育訓練費の額が増加した場合の税額控除)
は、ご存知でしょうか?
平成17年4月1日から導入されたものですが、あまり使われていない
気がしています。(当社の顧問先でも非常に少ない)
いつもそうなのですが、制約が多過ぎるからだと思うのです。
前期以前よりも増えていないと使えない、社内の研修では使えない、
役員などは対象にならない、などなど使わせないようにする規定が
たくさん入っているのです。
この手の制度には、そういうことが非常に多いような気がします。
せっかく作る制度であれば、様々な会社が使いやすいように、使いたく
なるような制度にすればいいと思うのですが、悪用や不当な使われ方を
防ごうとするあまりに、頭のいい人たちが負の面を考えすぎているのだ
と思います。
先日の新聞に出ていたところでは、この制度の中小企業の利用額は
年数十億円にとどまっているとのこと。全国300万社の中小企業で
それだけの金額ですから、相当使われていない制度といえるでしょう。
今案として上がっているのは、教育訓練費が増えなくても、総額の
10%を税額から控除しようという案です。是非、来年度に向け
「使える」制度にして欲しいですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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資産にのせない具体例
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●先週は、できるだけ
資産にのせない、という話をしました。
それで今週は具体例を、と思って考えていたのですが、なかなか
いい例がありません。
以前、セブンイレブンのお店をやっている会社の
バランスシートを
見たことがあるのですが、これは非常にシンプルでしたね。
店の営業そのものに特化した
バランスシートでした。
資産には、
現金預金と、商品、備品類、
負債には買掛金と
未払金、
預り金や、本部との精算勘定くらいのものしかなかったと思います。
(かなりうろ覚えですが)
とにかく、シンプルで営業に徹している、という印象でしたね。
とてもわかりやすい
バランスシートで、感動しました。
でも、今はいろいろなサービスをやっているから、科目も増えて
きているかも知れませんね。
●ということで、できるだけ
資産にのせないといっても、やはり
業界の特性や日々の
個別対応などに追われていると、どうしても
中途半端な科目などが出てきてしまいます。
だから、なかなかいいサンプルがないのですね...
ということで、あとは最後の手段、当社の
バランスシートを公開
するしかないでしょう...といっても、科目だけですよ!
私も、これだけメルマガでこういうことを書いていますから、
自分の会社でやらなかったら
詐欺ですよね。
できるだけシンプルに、科目を減らし、落とすものはどんどん
落とし、最低限の数字を見るようにしています。
これは毎月社員・スタッフ皆にも公開し、当社の現状をわかって
もらうとともに、皆が顧問先に接するときに、身をもって指導が
できるよう、自社の
試算表で勉強するという思いも込めてやって
おります。
うちが模範にならなければ、決して顧問先を引っ張っていくこと
はできないと思っています。
●ということで、今、手元に7月分の
試算表を置きながら、当社の
バランスシートの構成をご紹介します。
<
資産の部>
流動資産 現 金
普通
預金
売掛金
前払費用
仮払
消費税
▲
貸倒引当金
固定資産 建物付属設備
器具備品
ソフトウエア
権利金
投資有価証券
保証金
<
負債の部>
流動負債 未払金
預り金
短期借入金
仮受
消費税
賞与引当金
以上が、実際の
試算表にのっている科目です。
いかがでしょうか?かなり整理されていると思いませんか?
●もちろん、
税理士法人という業種ですので、設備投資はそれ程
必要ない、製造工程などもない、仕入はない、商品は人だけ、
ということなどから、科目が少なくはなっています。
でも、この
バランスシートは、かなり意識して作り上げてきた
ものです。
たとえば、仮勘定などは一切なくしています。
仮払金や立替金、仮受金などです。
ただし、これらはまったくないわけではありません。発生する
こともありますが、すぐに精算する、処理をすること。
月末には、残さないようにすること、万が一残ったとしても
決算期末では絶対に残さないようにすること、これは当社の
経理担当者にうるさく言っています。
また、当然、事業に関係ないような支出、たとえば貸付金、
たとえ
役員や取引先などにもこれはしないようにします。
●
引当金については、当社は
貸倒引当金と
賞与引当金を設けて
います。
貸倒引当金は、税法の範囲内の法定のものだけです。
売掛金に関しては、「絶対にすべてを回収する」と決めて、
全社をあげて毎週のミーティングで取り組んでいますので、
あまり発生しません。それでも発生してしまうことはあります
が、これは見込めませんので、
引当金はさすがに計上はして
いません。
賞与引当金は、毎月積んでいくことが大事です。
もちろん、税法上では
経費になりませんが、支払った時に
経費になるのは確実です。
ですからこれは、発生ベースで毎月積んでおかなければいけ
ません。
なお、
退職金については、当社は
退職金共済に入っていますの
で、毎月の掛金を
経費処理していますので、
引当金を積む必要
はありません。
●あとは皆さんが疑問に思われそうなところでは、
前払費用というは、前家賃の分ですね。これは毎月
前払費用が
残ることになります。できれば、当月分は当月に払いたいので
すが...
権利金というは、ある会に入るための入会金です。これも
資産計上したくないのですが、しょうがないですね。
投資有価証券は、
投資信託です。
見ておわかるように、当社には定期
預金はありません。
預金は普通
預金だけでいいと思っています。
当面使わないと考えられる資金は、世界分散型の
投資信託で
運用しています。ほぼ安全確実で利回りのアベレージも高い
ですから、当社はこれにしています。
当社の関連会社で、証券
代理業をやっていて、そこで扱って
いるから、というのもありますが。
●なんだかんだ言いながら、
借入金があるじゃないか、と
思われるかも知れません。
これは銀行借入れではなく、グループ会社からの
借入金です。
当社は
税理士法人の他に、
株式会社が3つ、
合同会社が1つ
ありますが、その
株式会社からの借入れです。
税理士法人のできる業務というのは、法律で決まっていて、
それ以外の業務をやるには、どうしても
株式会社などが必要
です。
社員はすべて
税理士法人でも、収入は他の会社に行ってしまう
ことがあります。したがって、グループ会社での資金繰りとい
うのは、どうしても必要になってきます。
とは言え、
借入金は今後はなくしたい、と思っています。
●以上、何か当社の
決算説明会でもやっているかのようになって
しまいましたが、いかがでしょうか?
とにかく、意識して
試算表、
バランスシートを良くしていく、
そのように毎月
試算表を見て、じっくり考え、具体的に何を
していけばいいのか導き出し、それを実行していけば、まず
”確実に財務内容のいい会社になるでしょうね。”
これは自分の会社でやっているので、間違いないと自信を持っ
て言えます。
当社も、自分の会社でやっていることを、社員・スタッフを
通じて、顧問先に是非やっていってもらいたいと思って毎月
の業務をやっております。
是非、皆様の会社でも取り組んでいただければと思います。
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●『真の
会計』を追求することにより、中小企業の成長・発展に貢献する
◆「
会計を良くすると、会社が良くなる!」
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※これらのことを、中小企業社長に氣づいてもらい、より多くの中小企業
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税理士法人 http://www.tm-tax.com/
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税理士 北岡修一
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と思います。
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それだけの金額ですから、相当使われていない制度といえるでしょう。
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■□ 資産にのせない具体例
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●先週は、できるだけ資産にのせない、という話をしました。
それで今週は具体例を、と思って考えていたのですが、なかなか
いい例がありません。
以前、セブンイレブンのお店をやっている会社のバランスシートを
見たことがあるのですが、これは非常にシンプルでしたね。
店の営業そのものに特化したバランスシートでした。
資産には、現金預金と、商品、備品類、負債には買掛金と未払金、
預り金や、本部との精算勘定くらいのものしかなかったと思います。
(かなりうろ覚えですが)
とにかく、シンプルで営業に徹している、という印象でしたね。
とてもわかりやすいバランスシートで、感動しました。
でも、今はいろいろなサービスをやっているから、科目も増えて
きているかも知れませんね。
●ということで、できるだけ資産にのせないといっても、やはり
業界の特性や日々の個別対応などに追われていると、どうしても
中途半端な科目などが出てきてしまいます。
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私も、これだけメルマガでこういうことを書いていますから、
自分の会社でやらなかったら詐欺ですよね。
できるだけシンプルに、科目を減らし、落とすものはどんどん
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もらうとともに、皆が顧問先に接するときに、身をもって指導が
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おります。
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はできないと思っています。
●ということで、今、手元に7月分の試算表を置きながら、当社の
バランスシートの構成をご紹介します。
<資産の部>
流動資産 現 金
普通預金
売掛金
前払費用
仮払消費税
▲貸倒引当金
固定資産 建物付属設備
器具備品
ソフトウエア
権利金
投資有価証券
保証金
<負債の部>
流動負債 未払金
預り金
短期借入金
仮受消費税
賞与引当金
以上が、実際の試算表にのっている科目です。
いかがでしょうか?かなり整理されていると思いませんか?
●もちろん、税理士法人という業種ですので、設備投資はそれ程
必要ない、製造工程などもない、仕入はない、商品は人だけ、
ということなどから、科目が少なくはなっています。
でも、このバランスシートは、かなり意識して作り上げてきた
ものです。
たとえば、仮勘定などは一切なくしています。
仮払金や立替金、仮受金などです。
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月末には、残さないようにすること、万が一残ったとしても
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経理担当者にうるさく言っています。
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たとえ役員や取引先などにもこれはしないようにします。
●引当金については、当社は貸倒引当金と賞与引当金を設けて
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売掛金に関しては、「絶対にすべてを回収する」と決めて、
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ありますが、その株式会社からの借入れです。
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それ以外の業務をやるには、どうしても株式会社などが必要
です。
社員はすべて税理士法人でも、収入は他の会社に行ってしまう
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しまいましたが、いかがでしょうか?
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