相談の広場
いつも参考にさせていただいております。
さてこの度、経営陣から「社員のご家族の健康状態を把握したい」という難題をいただきました。
とりあえず、すぐ思いつく手法として、ご家族の健診費用も会社が負担したうえで、
あくまで『任意で』受診していただくという方法を考えましたが、
これだと健康なご家族の、しかもその内のごく一部しか受診していただけないのは
火を見るよりも明らかであり、効果的ではないように思います。
そこで、ご相談なのですが、ご家族の健康状況を効率的に把握する良い方法はないでしょうか?
たとえば、ご家族の健康診断を会社の費用で任意受診していただき、
治療が必要なご家族をお持ちの社員には、別途手当(家族補助等)を支給する・・・など。
実現可能かどうかは別として、皆様のアイデアを広くお聞きしたく、投稿させていただきました。
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さて、
>経営陣から「社員のご家族の健康状態を把握したい」という難題をいただきました。
どこからきた発想なのか…
個人的には、そちらの方が気になりますね(苦笑)
そして、ご家族の範囲になりますが、基本的に、定期健康診断を受けていないであろう人たちになるでしょうね。
働いていない、両親、祖父母、兄弟あたりになると思いますが…
ただ、その対象者たちでさえ、全く医療機関の受診を受けていないという人たちは少ないはずです。
どこかしら、悪いところをもっているのが一般的であり、定期的に医療機関に通院している方も多いと思います。
貴社の考えている健康診断は、おそらく、企業が従業員に課している定期健康診断をイメージされていると思われますが、個人的に通院しているのと別途の健康診断をお願いすることは、ご家族たちに逆に負担を掛けるケースもあることをご承知ください。
そして、ご家族たちにもその主旨を理解してもらうためには、ご家族たちが「それはもっともだ!」と言えるような、それなりの大義が必要となります。
次は、仮にそれが可能となった場合、その費用負担とは別に、健康診断結果をどのように扱うかの問題が発生します。当然個人情報になりますので、情報の保全措置は当然のこととして、その利用目的も明確にしないとならなくなります。
診断の結果、健康ならともかく、問題が発覚したら、会社としてどう対応するのか?まで当該本人に通知しないとならないはずです。
会社として、その内容によって対応しない部分があるなら、逆に健康診断結果は知らないほうが良いと思いますね(健康管理でなく、費用負担の補助のみとなります)。
発想の主旨がよくわかりませんが、当初は「よかれ」と思って始めた…それが義務となり、当該企業の負担(リスク)になることもあります。
また、一度始めてしまったものを、企業の都合で単純に「もう止めました」ということになれば、会社に不信感をもたらすことにもなります。
長くサラリーマンをやっていると、「何で、昔の先輩達はこんな無駄なことを始めたんだろう…」ということも、たくさん存在します(笑)
先々のことも考えて、手をつけるべきだと思いますよ(苦笑)
> いつも参考にさせていただいております。
>
> さてこの度、経営陣から「社員のご家族の健康状態を把握したい」という難題をいただきました。
> とりあえず、すぐ思いつく手法として、ご家族の健診費用も会社が負担したうえで、
> あくまで『任意で』受診していただくという方法を考えましたが、
> これだと健康なご家族の、しかもその内のごく一部しか受診していただけないのは
> 火を見るよりも明らかであり、効果的ではないように思います。
>
> そこで、ご相談なのですが、ご家族の健康状況を効率的に把握する良い方法はないでしょうか?
> たとえば、ご家族の健康診断を会社の費用で任意受診していただき、
> 治療が必要なご家族をお持ちの社員には、別途手当(家族補助等)を支給する・・・など。
> 実現可能かどうかは別として、皆様のアイデアを広くお聞きしたく、投稿させていただきました。
>
>
皆さんも仰っているとおりで今収集されようしている情報は極めてデリケートなものです。
目的を明確にし、「企業として責任を負う」という覚悟がない限りやめておいた方がいいと思います。
一社員である私でさえそういうことを聞かれれば「はぁ?」となります。
従業員によってはご家庭の事情で会社にも知らせていない(問題にならない範囲で)こともあるかもしれません。
さまざまな家族形態(居住状況等)があるなか、従業員の抵抗も強いでしょうし、かなりの労力を要すると思います。
そこまでして従業員に不信感を持たれ、加えて扱いに慎重さが求められる「物騒なもの」をわざわざ入手するんですかねぇ…と思います。
健康診断の問診時に「ご家族の健康状態で相談などはありませんか?例えば介護が必要なご家族がいらっしゃるとか…」という感じでヒアリングをすれば、考え方によっては1年に一回のチャンスがあると言えるかもしれません。
個人情報の法的問題、企業リスクは別においといても、同意に法的強制力を持たせることは100%不可能であることは、ご承知置きくださいね。
したがって、会社側として100%同意を働きかける方法がない以上、後は当該該当者から「ぜひお願いします。やってください。」という方向にもっていくのが一つの方法。
そして、それを担保するのが「それを実施する上での明確な理由」と「実施に伴う報酬支払い」でしょうか…
明確な理由とは、貴社の企業理念等です。
「会社は株主だけのものではなく、従業員のものでもある。そして、その従業員に繋がる家族のものでもある。したがって、従業員の健康だけでなくその家族の健康をも願うものです…」
方便ではなく、同意を得るためにはそのような論理展開も必要となってきますが、貴社経営陣にそれだけ言い切る度胸がありますでしょうか?
言う以上は、日常、日々それを実践していかないとならなくなりますよ。
なお、報酬は検診費用の実費ではありません。検診費用の他に「協力費」名目で支払うことです。
協力費を受け取る以上、検診を受けなければ、「債務不履行」となります。
ただし、協力費自体は「公序良俗違反」に抵触する可能性もありますから、その場合は無効となり、支払った「協力費」は戻らなくなるかもしれません。
貴社の意図する主旨とは別ものになるかもしれませんが、実現させるということはそういうことも含むわけです。
次の方法としては、「ご家族」を対象にアンケート調査を実施することです。
これが一番確実で、どのようなものであれば、同意に応じるのか当該者に聞けば一番早い。
但し、「アンケート上では同意条件を書いたとしても、実際には同意しないもの」「明確な目的と理由を提示できないもの(法律論ではない)については同意しない」とする、私のような人間も存在するはずですので、注意することですね。
個人情報の法的リスクは度外視しての話ですが、上から命令されても個人的にはやるつもりがありません(苦笑)。
> ご返信いただきました皆様、大変ありがとうございます。
>
> 皆様の仰ることはごもっともであり、全くの同感です。
> ですが、見解ではなく実現方法を求められている以上、
> あらゆる方法を模索する必要があり、ご意見を求めた次第です。
>
> 実際にやるかどうか(やるべきではないと思っています)は、
> もちろん別問題(恐らくきっと実現できません)で、費用や情報漏えい等の
> あらゆるリスクを度外視してでも、社員の同意を得ることが出来、
> 実現可能な方法があれば、アイデアをお聞かせいただけると幸甚です。
ご返信いただき大変ありがとうございます。
多くのご意見をいただき、皆様には感謝に堪えません。
仰る通り無茶な相談です(申し訳ございません)。無論強制できる性質の物ではありませんので、
『なるべく多くの社員に同意していただける方法は無いか?』という議論に尽きると思います。
そういった意味で自分の考えは皆様のご意見に近いものであり、
hitokoto2008さんの「上から命令されても個人的にはやるつもりがない」
というのも正直なところ同感で、やるべきではないとさえ考えています。
いろいろと想いがありますし、提案した上で「ね?だから無理でしょ?」と落したいところですが、
それでも実行するとすれば、
①理由(目的)を明確に、且つ、社員が納得出来得るものにする。
②あくまで任意に依る受診とし、検診料は会社が負担する。
③情報提供に対し報酬を与える。
※これについては、ある程度の線引き(例えば七大生活習慣病など)を行い、
対象者への手当の支給でも良いのかなとも考えています。
④入手した個人情報は厳重な管理(取得、保持、廃棄)の下で取扱い、
参照権は極々限ったものとする。
各項目のハードル(金額等)の高さは別として、簡単な言葉にすればこんな感じでしょうか。
更にご意見を頂けると幸甚です。
個人的には、技術的なハードルより、一番重要な経営陣の意図が欠落していると感じています。
そもそも、今回の案件は一般的なものでない以上、「会社として、なぜ、行いたいのか…」がみえてきません。
世間一般で行われないようなことであっても、貴社においては、「どうしても必要でやりたい」という意図がみえませんね。
まず、経営陣が相談者さんとコミュニケーションをとり、相談者さんを納得させられることが必要です。
相談者さん自身を納得させられない状況で、他の人間を納得させることなどまず無理と考えてください(そこでは可能か不可能かは問題としません。)
まずは、相談者さん自身が上からの受け売りでなく、ご自分の言葉で第三者にその必要性を主張できないといけません。
相談者さん自身にその気があれば、直接ご家族たちと連絡をとって同意を取り付ける方法も存在するはずです。
私は「大義」「理」という言葉に拘りますが、他人を説得するためには、それが大切だと思っています。
仮に、会社の意図、指示で動こうとも、相手に話す言葉は、常に自分の言葉に置き換えて話します。
私自身も、過去そのようにしてきました。
法律論は、最後のテクニックでしかないと考えています。
> ご返信いただき大変ありがとうございます。
> 多くのご意見をいただき、皆様には感謝に堪えません。
>
> 仰る通り無茶な相談です(申し訳ございません)。無論強制できる性質の物ではありませんので、
> 『なるべく多くの社員に同意していただける方法は無いか?』という議論に尽きると思います。
>
> そういった意味で自分の考えは皆様のご意見に近いものであり、
> hitokoto2008さんの「上から命令されても個人的にはやるつもりがない」
> というのも正直なところ同感で、やるべきではないとさえ考えています。
>
> いろいろと想いがありますし、提案した上で「ね?だから無理でしょ?」と落したいところですが、
> それでも実行するとすれば、
>
> ①理由(目的)を明確に、且つ、社員が納得出来得るものにする。
> ②あくまで任意に依る受診とし、検診料は会社が負担する。
> ③情報提供に対し報酬を与える。
> ※これについては、ある程度の線引き(例えば七大生活習慣病など)を行い、
> 対象者への手当の支給でも良いのかなとも考えています。
> ④入手した個人情報は厳重な管理(取得、保持、廃棄)の下で取扱い、
> 参照権は極々限ったものとする。
>
> 各項目のハードル(金額等)の高さは別として、簡単な言葉にすればこんな感じでしょうか。
> 更にご意見を頂けると幸甚です。
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