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起業したい方のための
社会保険・法律・税金の知識
2006/08/01(第73号)
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こんにちは、塩野です。
日経平均株価がだいぶ戻してきたので所有していたETFを利食っ
たつもりでいたら、間違って買い注文していました。あわてて訂正
しようと思っても、一瞬で約定してしまいました。痛恨のミス!
──────────────────────────────
◆このメルマガでは、
社会保険や起業・
退職に関係する法律、税金
などについて、独立開業志望者や週末起業家はどのような点に注意
すべきかという観点からご説明しています。
◆理解しやすくするために、各種制度の細部を省略していたり、あ
えて正式な用語を使わない場合がありますので、ご了承願います。
正確に知りたい場合は、市販の解説書などで確認してくださいね。
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■
退職後、
遺族年金と
障害年金をもらえる権利は? ■
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●前回、
退職前に
健康診断や人間ドックで検査をして、悪いところ
が見つかれば病院に診てもらっておきましょうという話をいたしま
した。今回はそれについてもう少しご説明いたします。
●サラリーマンであれば通常、誰でも
厚生年金保険に入っています
(
公務員であれば共済年金ですが、まあ基本は同じです)ので、毎
月バカ高い
厚生年金保険料を支払っています。
●平成18年度の
厚生年金保険料は、本人負担分で、
月給の7.144%
です。また、これと同額の保険料を会社が負担しています。会社負
担分は自分の懐が痛まないので関係ないと思ってはいけません。
●会社はこういう
福利厚生費込みで人件費を決めているので、長い
目で見ると、
厚生年金保険料が高くなればなるほど、会社は負担が
大きくなるのを避けるため、手取り給料額が少なくなるのです。
●こうして、サラリーマンを10年、20年と続けている間、毎月高額
な
厚生年金保険料を払ってきています。で、会社を
退職して、個人
事業を始めるなり、
失業すると
厚生年金は脱退することになります。
●
厚生年金を脱退しても、
国民年金には加入義務があります。厚生
年金加入中は自動的に
国民年金にも加入していますので、
国民年金
加入期間は、サラリーマンの期間も
退職後も通算されます。
●老後の年金については、
厚生年金(
老齢厚生年金)も、
国民年金
(
老齢基礎年金)と同様に、
国民年金加入期間が25年以上あれば受
給する権利を得ます。
●で、
老齢厚生年金は、1ヶ月でも
厚生年金加入期間があれば、た
とえ
厚生年金を脱退した後であっても、25年の
国民年金加入期間が
あれば権利が残ります。ですので
退職しても無駄にならないのです。
●でも
遺族厚生年金や
障害厚生年金は、脱退すると、今まで支払い
続けてきた
厚生年金保険料が無駄になる可能性が高いのです。なぜ
なら、これらの年金の支給要件に次のものが含まれているからです。
遺族厚生年金:
被保険者が死亡したとき、または
被保険者期間中の
傷病がもとで初診の日から5年以内に死亡したとき。
障害厚生年金:加入期間中に初めて医師の診療を受けた傷病による障害
●つまり、
厚生年金加入中(サラリーマンのうち)に、病院で診察
を受けておかないと、死亡したり障害になったとしても、遺族厚生
年金や
障害厚生年金はもらえないということです。
●ですので、
退職前に人間ドックなどで検査をしっかりやっておき、
少しでも病気の気配があれば病院に診てもらっておく必要があるの
です。まあ、健康なのが一番なのですが…。
●でも、
退職後に新たに病気になったり、事故にあったりして死亡
したり障害になった場合はどうしようもありません。
厚生年金から
は年金はもらえず、それまで支払ってきた
厚生年金保険料は無駄に
なってしまいます(障害なら老後の年金という可能性がありますが)。
●万が一の死亡や障害のことを考えると、できれば
退職後、すぐど
こかに転職するか、自ら
法人を設立して、切れ目なく
厚生年金に加
入するということも考えた方がいいかも知れません。
●なお、
老齢厚生年金の資格期間(通常25年)を満たしている場
合は、
厚生年金脱退後に死亡した場合であっても
遺族厚生年金が支
給されますので、あまり気にする必要はありません。
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■ 会社に勤めながらリスクなくビジネスをはじめるには ■
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いきなり独立するというのはリスクが高いです。
ですので、会社に勤めたまま起業してしまいましょう。
週末起業フォーラムには私も加入していますが、世界が広がります。
特別な才能とかなくても、きちんと鉄則を押さえれば、誰でも起業
することが可能なんですね。。
http://tinyurl.com/b6toy
とりあえず週末起業について、少しずつ知識を増やしたいという方
は、週末起業フォーラムの無料の公式メルマガを購読してみるとい
いですよ。
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■ 編集後記 ■
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夜、家の近くを歩いていたら道にカブトムシが這っていました。
かっこうのいい形をしていたので、思わず「高く売れる!」と思っ
て(とっさにこう思ってしまう自分が悲しいですが…)、家に持っ
て帰りましたが、さすがに子供の喜ぶ姿を見ていると、「商売の種
じゃ!」なんて言い出しにくくなってしまいました。
それにしても、都会(?)育ちの私としては、40年以上生きてき
て、道でカブトムシを拾ったのは初めてです。
う~ん。田舎を実感!
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意見・感想・質問等、大歓迎です。返事は必ず出すようにしてます。
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●前回、退職前に健康診断や人間ドックで検査をして、悪いところ
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した。今回はそれについてもう少しご説明いたします。
●サラリーマンであれば通常、誰でも厚生年金保険に入っています
(公務員であれば共済年金ですが、まあ基本は同じです)ので、毎
月バカ高い厚生年金保険料を支払っています。
●平成18年度の厚生年金保険料は、本人負担分で、月給の7.144%
です。また、これと同額の保険料を会社が負担しています。会社負
担分は自分の懐が痛まないので関係ないと思ってはいけません。
●会社はこういう福利厚生費込みで人件費を決めているので、長い
目で見ると、厚生年金保険料が高くなればなるほど、会社は負担が
大きくなるのを避けるため、手取り給料額が少なくなるのです。
●こうして、サラリーマンを10年、20年と続けている間、毎月高額
な厚生年金保険料を払ってきています。で、会社を退職して、個人
事業を始めるなり、失業すると厚生年金は脱退することになります。
●厚生年金を脱退しても、国民年金には加入義務があります。厚生
年金加入中は自動的に国民年金にも加入していますので、国民年金
加入期間は、サラリーマンの期間も退職後も通算されます。
●老後の年金については、厚生年金(老齢厚生年金)も、国民年金
(老齢基礎年金)と同様に、国民年金加入期間が25年以上あれば受
給する権利を得ます。
●で、老齢厚生年金は、1ヶ月でも厚生年金加入期間があれば、た
とえ厚生年金を脱退した後であっても、25年の国民年金加入期間が
あれば権利が残ります。ですので退職しても無駄にならないのです。
●でも遺族厚生年金や障害厚生年金は、脱退すると、今まで支払い
続けてきた厚生年金保険料が無駄になる可能性が高いのです。なぜ
なら、これらの年金の支給要件に次のものが含まれているからです。
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傷病がもとで初診の日から5年以内に死亡したとき。
障害厚生年金:加入期間中に初めて医師の診療を受けた傷病による障害
●つまり、厚生年金加入中(サラリーマンのうち)に、病院で診察
を受けておかないと、死亡したり障害になったとしても、遺族厚生
年金や障害厚生年金はもらえないということです。
●ですので、退職前に人間ドックなどで検査をしっかりやっておき、
少しでも病気の気配があれば病院に診てもらっておく必要があるの
です。まあ、健康なのが一番なのですが…。
●でも、退職後に新たに病気になったり、事故にあったりして死亡
したり障害になった場合はどうしようもありません。厚生年金から
は年金はもらえず、それまで支払ってきた厚生年金保険料は無駄に
なってしまいます(障害なら老後の年金という可能性がありますが)。
●万が一の死亡や障害のことを考えると、できれば退職後、すぐど
こかに転職するか、自ら法人を設立して、切れ目なく厚生年金に加
入するということも考えた方がいいかも知れません。
●なお、老齢厚生年金の資格期間(通常25年)を満たしている場
合は、厚生年金脱退後に死亡した場合であっても遺族厚生年金が支
給されますので、あまり気にする必要はありません。
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いきなり独立するというのはリスクが高いです。
ですので、会社に勤めたまま起業してしまいましょう。
週末起業フォーラムには私も加入していますが、世界が広がります。
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■ 編集後記 ■
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夜、家の近くを歩いていたら道にカブトムシが這っていました。
かっこうのいい形をしていたので、思わず「高く売れる!」と思っ
て(とっさにこう思ってしまう自分が悲しいですが…)、家に持っ
て帰りましたが、さすがに子供の喜ぶ姿を見ていると、「商売の種
じゃ!」なんて言い出しにくくなってしまいました。
それにしても、都会(?)育ちの私としては、40年以上生きてき
て、道でカブトムシを拾ったのは初めてです。
う~ん。田舎を実感!
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