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中途採用市場の未経験者はどこに行くのか。





2010年7月15日号 (no. 649)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【中途採用市場の未経験者はどこに行くのか】
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■未経験者として転職するとどうなるか。



どこかの組織に所属して仕事をするとなると、その組織に入らないといけないのですが、入る方法は大きく分けて2つあります。新卒で入る方法と中途採用で入る方法です。

経験している方だと分かるかと思いますが、新卒ならば条件なしで採用対象に入るものの、中途採用となると新卒よりも条件が多くなりますよね。

卒業してすぐに入社する人ならば、資格がなくても、就業経験がなくても、特定の分野での業務経験がなくても、それこそ能力が低くても(!?)選考の対象にしてもらえるはず。高校でも大学でも、「えっ、この人を採用する企業があるの?」と不思議に思うほど、新卒の採用は中途採用よりも容易です。2012年の1月現在では、高校生の内定率や大学生の内定率が低いと新聞に掲載されることもあるものの、それでも希望者の60%なり70%は就職できているわけです。もし、中途採用ならば、就職率70%という数字はおそらく無いのではないでしょうか。

学生の中には、資格試験を受けるために就活しない人や、「すぐに就職しなくても、もうちょっと時間をおいてからでいいや」と考えて就活しない人もいます。私もその中の1人だったわけですけれども、この人達は新卒で就職するチャンスをフイにして学校を卒業しますよね。「フイにする」という表現は妙かもしれませんが、新卒という肩書きはそのように表現しても過言ではないほどの影響を持っています。

どんなにダメなヤツでも、新卒ならば、ドサクサに紛れてどこかの組織に入り込むことが可能です。私の周りでもそういう人がいましたし、今でもいると思います。高校で、因数分解の計算すら危うい同級生が企業に就職するのですから、私からすると「なんかヘンな感じ、、、」と思いましたが、現実はそういうものなのでしょうね。


もし、新卒段階で就職しないとなると、労働市場では中途採用として扱われます。就職してすぐに転職すると第二新卒と呼ばれますが、今回の場合は新卒段階で就職していないので第二新卒ではない。

就職しないまま中途採用の市場に出るとどうなるか。就業経験がない(学生アルバイトでの仕事は就業経験に含めないと仮定する)のですから、未経験者となります。この未経験者が中途人材の市場に参入するわけです。

では、未経験の人を中途社員として採用する企業はどれぐらいあるでしょうか。企業のウェブサイトや人材サイトを見ていただくと分かります。未経験OKの中途採用の募集がどれだけあるか。







■「中途採用=経験者」という壁。



私が思うに、労働市場の最大の問題は、未経験の状態で中途採用市場に入ってきた人の存在ではないでしょうか。

もし、新卒でフルタイム社員にならなければ、一生フルタイム社員になれないというプレッシャーが就活している学生にはあるのではないでしょうか。「新卒→フルタイム社員」という道はあるけれども、「未経験→フルタイム社員」という道は極めて狭いということを学生は知っているのではないか。

私の経験ですが、卒業して1年ほど経過してから、「1年だけ会社員というものをやってみようか」と思い、人材サイト経由で企業に応募したことがありましたが、途中の選考は通過するものの、最終的に採用まで至ることはありませんでした。私の気持ちの持ち方が良くなかったという理由もあるかと思いますが、応募先企業と同種の業務経験が無い状態で応募すると、採用は難しい。採用者には「中途採用=経験者」という考えがあるため、経験のない中途社員を採用する気持ちになれないのでしょうね。

新卒の条件で中途採用すればいいと私は思うのですが、年齢別に賃金テーブルを設計している企業だと、そう簡単にはいかない。年齢と基本給の額をリンクさせていると、未経験者であっても年齢によっては、経験がある既存の社員よりも基本給が高くなってしまう。だから、年齢と賃金をリンクしてしまうと、未経験の中途採用は難しくなる。

柔軟に人材を採用するならば、年齢と賃金をリンクさせないようにすれば、採用の壁は低くなるのではないでしょうか。とは言っても、基本給には何らかの軸が必要でしょうから、役職や業務の内容に基本給をリンクさせ、年齢は賃金に影響しないようにするのも一考です。






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※配信サンプルもあります。


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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。


タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。

しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。

そんな悩みをどうやって解決するか。

そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。


Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。


始業や終業、時間外勤務休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。

Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
出勤簿勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。

▽    ▽   < Clockperiodの利用はこちら >    ▽    ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod20160308HT



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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT



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