こんにちは。
社会保険労務士の田中です。
さて、少し前の話しですが、大阪の水族館での
セクハラ事件に
最高裁が、判断を下しました。
昨今の社会情勢から「ハラスメント対策」は会社にとって
重要なテーマですが、今回は、最高裁の判例から
会社として何を学び、何をすべきかを考えてみます。
○○○○ 事件の背景 ○○○○
この事件はすでに多くのメディアで、詳しく取り上げられているので、
簡単に概要のみをお伝えします。
水族館を運営する会社のサービスチームの責任者であるマネージャー、
課長
代理(どちらも40代)が、同社に派遣された女性(20代、30代)
に対して、1年余りにわたり「
セクハラ発言」を繰り返しました。
その結果、同社はマネージャーに出勤停止30日および降格、
課長
代理には出勤停止10日間および降格の処分をしました。
これに対して当該40代管理職の2人は
「処分が重すぎる」として、会社を訴えていました。
最高裁は、「この処分は重すぎることはなく、妥当である」と判断を下しました。
.
判決の全文はこちらをご参照ください。(裁判所HP) ↓
http://urx.nu/i0rl
○○○○ 40・50代の管理職は特に注意! ○○○○
私はこの事件で次の3点に注目しています。
(1) 40代の管理職が加害者となっていること。
(2) 「
セクハラ発言」によって重い処分となったこと。
(3) 立場の弱い人が被害者になったこと。
(1)40代の管理職が加害者となっていること。
私も40代ですが、現在、概ね40歳以上の方が、社会人になったのは
「
セクハラ」をはじめ、「ハラスメント」の概念が希薄だった時代です。
そのため、それ以下の年齢層に比較してハラスメントへの意識が
低い面があると思います。
(「
セクシャル・ハラスメント」は1989年の流行語大賞の新語部門・金賞でした。
ちなみに同年が平成元年です。)
さらに、40歳以上の方は会社の要職に就きつつあり、社内での発言力・
存在感は大きくなってきています。
また、周囲の人からも(仕事中の表面だけとしても)気を使ってもらえる立場に
なっていて、本人もそれを自覚しているものと思います。
この2つが結び付いて、時に行き過ぎた言動につながるのではないでしょうか。
ぜひ、自覚のある行動を望みたいところです。
(2)「
セクハラ発言」によって重い処分となったこと。
この事件は、行為を伴わない言葉での
セクハラによって、同社での
解雇につぐ
重い処分である出勤停止を受けています。
最近は「ハラスメント」の捉え方がより厳しくなっています。
今回の事件では、マネージャーの発言はあまりに低俗なので、参考にもなりませんが、
課長
代理と同様の発言は厳禁であると改めて強く認識すべきでしょう。
(3)立場の弱い人が被害者になったこと。
パワハラ、
セクハラはじめ、「〇〇ハラスメント」では、職場内での立場が弱い、
パートタイマー、派遣社員、新入社員等々が被害者になるケースが多いです。
会社としては、立場の弱い人の声が届きやすい組織をつくっていく事が必要でしょう。
○○○○ 「昭和の人」と悪く言われないために。 ○○○○
昭和64年1月、当時の小渕官房長官(後の首相)が「平成」と
書かれた額を掲げて始まった平成もすでに27年。
平成元年に生まれた子も職場で27歳。
充分に中堅の戦力です。早い会社では役職に就いているでしょう。
これから年を経るごとに平成生まれの人たちが職場でその存在感を増していきます。
一方、「昭和時代」 「昭和の雰囲気」 などの表現も定着しつつあります。
良い意味で使われることもあるでしょうが、悪い意味で
「あの人は昭和の人だから・・・」と言われないようにしたいところです。
問題の課長
代理が
セクハラ研修を受けた後に、次のような趣旨の発言をしたそうです。
「あんなん言ってたら女の子としゃべられへんよなあ。」
この感覚が今回の事件に結び付いたのだとも思います。
もちろん、職場で女性と「しゃべる」のは自由ですし、それで職場の人間関係が
円滑になるなら良い事でしょう。しかし、明らかに問題あることは
「しゃべったらいけない」という事ではないでしょうか。
課長
代理の発言には、明らかに問題があります。もし、これらの発言を
「一昔前なら冗談で済んだ」と許容してしまう人は、特に気を付けてください。
課長
代理の発言は、こちらの13ページ ↓
http://urx.nu/i0rl
○○○○ 会社として何をすべきか ○○○○
同社でも研修はなされていたようですが、より効果的な研修を
繰り返して実施することが大切です。
私は、ハラスメントの研修は階層ごと、
(1)
役員・経営幹部 (2)管理職 (3)一般
従業員
それぞれに合った内容にすることが効果的と考えていますが、
今回、管理職に対する研修の重要さを改めて感じました。
「自分は大丈夫だし、忙しいから研修なんか行っていられない」
「講師の話を座って1~2時間聞いたって、何の意味もない」
などと言う40~50歳の部課長にこそ、研修を受けてもらいたいものです。
研修では、「ハラスメント全般の解説」 「管理職の責務」
「事例、そしてハラスメントが発生した時のリスク」
「
就業規則の遵守事項・
懲戒事項」などを中心に
話を組み立てるのが良いでしょう。
○○○○ 田中事務所がお手伝いできること ○○○○
当所では、ハラスメント予防の研修を提供しています。
今回は、特に40~50代の管理職を対象とした研修を準備します。
それ以外の当所のセミナーメニューはこちらをご覧ください。↓
http://www.tanakajimusho.biz/page12
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
==============================================
田中事務所 特定
社会保険労務士 田中理文
従業員 50人~300人企業の、
手続の電子申請・
労務相談はお任せください!
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こんにちは。社会保険労務士の田中です。
さて、少し前の話しですが、大阪の水族館でのセクハラ事件に
最高裁が、判断を下しました。
昨今の社会情勢から「ハラスメント対策」は会社にとって
重要なテーマですが、今回は、最高裁の判例から
会社として何を学び、何をすべきかを考えてみます。
○○○○ 事件の背景 ○○○○
この事件はすでに多くのメディアで、詳しく取り上げられているので、
簡単に概要のみをお伝えします。
水族館を運営する会社のサービスチームの責任者であるマネージャー、
課長代理(どちらも40代)が、同社に派遣された女性(20代、30代)
に対して、1年余りにわたり「セクハラ発言」を繰り返しました。
その結果、同社はマネージャーに出勤停止30日および降格、
課長代理には出勤停止10日間および降格の処分をしました。
これに対して当該40代管理職の2人は
「処分が重すぎる」として、会社を訴えていました。
最高裁は、「この処分は重すぎることはなく、妥当である」と判断を下しました。
.
判決の全文はこちらをご参照ください。(裁判所HP) ↓
http://urx.nu/i0rl
○○○○ 40・50代の管理職は特に注意! ○○○○
私はこの事件で次の3点に注目しています。
(1) 40代の管理職が加害者となっていること。
(2) 「セクハラ発言」によって重い処分となったこと。
(3) 立場の弱い人が被害者になったこと。
(1)40代の管理職が加害者となっていること。
私も40代ですが、現在、概ね40歳以上の方が、社会人になったのは
「セクハラ」をはじめ、「ハラスメント」の概念が希薄だった時代です。
そのため、それ以下の年齢層に比較してハラスメントへの意識が
低い面があると思います。
(「セクシャル・ハラスメント」は1989年の流行語大賞の新語部門・金賞でした。
ちなみに同年が平成元年です。)
さらに、40歳以上の方は会社の要職に就きつつあり、社内での発言力・
存在感は大きくなってきています。
また、周囲の人からも(仕事中の表面だけとしても)気を使ってもらえる立場に
なっていて、本人もそれを自覚しているものと思います。
この2つが結び付いて、時に行き過ぎた言動につながるのではないでしょうか。
ぜひ、自覚のある行動を望みたいところです。
(2)「セクハラ発言」によって重い処分となったこと。
この事件は、行為を伴わない言葉でのセクハラによって、同社での解雇につぐ
重い処分である出勤停止を受けています。
最近は「ハラスメント」の捉え方がより厳しくなっています。
今回の事件では、マネージャーの発言はあまりに低俗なので、参考にもなりませんが、
課長代理と同様の発言は厳禁であると改めて強く認識すべきでしょう。
(3)立場の弱い人が被害者になったこと。
パワハラ、セクハラはじめ、「〇〇ハラスメント」では、職場内での立場が弱い、
パートタイマー、派遣社員、新入社員等々が被害者になるケースが多いです。
会社としては、立場の弱い人の声が届きやすい組織をつくっていく事が必要でしょう。
○○○○ 「昭和の人」と悪く言われないために。 ○○○○
昭和64年1月、当時の小渕官房長官(後の首相)が「平成」と
書かれた額を掲げて始まった平成もすでに27年。
平成元年に生まれた子も職場で27歳。
充分に中堅の戦力です。早い会社では役職に就いているでしょう。
これから年を経るごとに平成生まれの人たちが職場でその存在感を増していきます。
一方、「昭和時代」 「昭和の雰囲気」 などの表現も定着しつつあります。
良い意味で使われることもあるでしょうが、悪い意味で
「あの人は昭和の人だから・・・」と言われないようにしたいところです。
問題の課長代理がセクハラ研修を受けた後に、次のような趣旨の発言をしたそうです。
「あんなん言ってたら女の子としゃべられへんよなあ。」
この感覚が今回の事件に結び付いたのだとも思います。
もちろん、職場で女性と「しゃべる」のは自由ですし、それで職場の人間関係が
円滑になるなら良い事でしょう。しかし、明らかに問題あることは
「しゃべったらいけない」という事ではないでしょうか。
課長代理の発言には、明らかに問題があります。もし、これらの発言を
「一昔前なら冗談で済んだ」と許容してしまう人は、特に気を付けてください。
課長代理の発言は、こちらの13ページ ↓
http://urx.nu/i0rl
○○○○ 会社として何をすべきか ○○○○
同社でも研修はなされていたようですが、より効果的な研修を
繰り返して実施することが大切です。
私は、ハラスメントの研修は階層ごと、
(1) 役員・経営幹部 (2)管理職 (3)一般従業員
それぞれに合った内容にすることが効果的と考えていますが、
今回、管理職に対する研修の重要さを改めて感じました。
「自分は大丈夫だし、忙しいから研修なんか行っていられない」
「講師の話を座って1~2時間聞いたって、何の意味もない」
などと言う40~50歳の部課長にこそ、研修を受けてもらいたいものです。
研修では、「ハラスメント全般の解説」 「管理職の責務」
「事例、そしてハラスメントが発生した時のリスク」
「就業規則の遵守事項・懲戒事項」などを中心に
話を組み立てるのが良いでしょう。
○○○○ 田中事務所がお手伝いできること ○○○○
当所では、ハラスメント予防の研修を提供しています。
今回は、特に40~50代の管理職を対象とした研修を準備します。
それ以外の当所のセミナーメニューはこちらをご覧ください。↓
http://www.tanakajimusho.biz/page12
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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田中事務所 特定社会保険労務士 田中理文
従業員 50人~300人企業の、
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