━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/08/27(第200号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】
■□ 財務アプローチで儲かる会社を作る
■□
http://www.tm-tax.com/mm-k.htm 購読者数 5,521名
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おはようございます。
税理士の北岡修一です。
本日でちょうど200号になりました!
毎週1回ですから200週、4年弱ということですね。
我ながら1回も休まずよく続けていると思います。
ただ、毎日書いている方などもいますから、毎週ですから大したこと
はないのですが...
過去の内容などを見ると、ずい分変わってきた、という感じもします。
(バックナンバーは、全部まぐまぐサイトにありますので、よろしけれ
ば見てください⇒
http://www.mag2.com/m/0000119970.html )
よく読んでみると、同じことを何回も言っているかも知れません。
会計の基本や、私の考えていることは変わらないので、ついダブって
しまっているかも知れませんね。
ただ、途中から読み始める方もいるので、何回か同じことを違う表現
で書いてもいいかと思いますが。
読者数は、ここ1年位はほとんど変わらないのでは?
以前は、読者数が増えればいいなと思い、まぐまぐさんに取り上げて
もらったり、いろいろやりましたが、最近は、正直読者数にはあまり
こだわっていません。
共感してくれる方が、長く読んでくれるのが嬉しいと思います。
それでもし良ければ、友人や会社の方に紹介してくれれば、いいなと
そんな程度に思っています。
これからも、財務や経営者の考え方などについて、思ったことを
そのまま書いていこうと思っています。
時には脱線していることもあると思いますが(そんな時は読者数が
減るので、わかります)、それも自分であるので、しょうがないと
思います。
是非、今後とも末永くおつきあいいただければ、ありがたいですね。
恐らく意地でも続けていくと思いますので。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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■□ 将来発生する
負債も載せる
■■
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●先週は、
負債をすべて載せるということを書きましたが、今あるもの
だけでなく、将来に発生する
負債も載せていく必要があります。
いわゆる
引当金というものですね。
ただ、将来発生する
負債をすべて載せることはできないですから、
その内、当期にすでにその原因が発生しているもの、を載せます。
●たとえば、
賞与引当金がそうですね。
賞与は、通常7月、12月などに払われますが、それはどちらかと
いうと、労働の後払い的な性格があります。
ある期間の労働や実績に対して、
賞与は支払います。
たとえば、12月の
賞与は、6月~11月の実績に基づいて支払う
などです。
そこで、8月
決算の会社であれば、12月に支払う
賞与のうち、
6月~8月までは、既に
賞与の支払い原因が発生しているわけです
から、
その3か月分、すなわち12月
賞与の半分の金額を見込んで
賞与引当金として
負債を計上するのですね。
もちろん、
賞与引当金の繰り入れとして、
損益計算書にも反映され
ます。当期の
費用になるということです。
●近年の税法改正において、これらの各種
引当金については、その
費用
計上が、
損金として認められなくなってしまいました。
認められるのは、
貸倒引当金、
返品調整引当金くらいのものです。
上記の
賞与引当金や
退職給与引当金などは、
損金算入が認められなく
なってしまいました。
税法で
経費にならないなら、わざわざ
経費にすることないや、
利益が減ってしまうし...
なんてことで、小規模企業ではこれらの
引当金を積まない会社が
多くなってしまいました。
●税金の上では確かにそうですが、「
会計を経営に活かす」という
意味では、これではいけませんね。
先週も話したように、
負債はすべて計上し、会社の純
資産は厳しく
見ておく。本当に儲かる会社、強い会社、伸びる会社を作って
いくには、こういうことを厳しくやっておく必要があります。
実態を直視する、ということです。
そのためにも、是非、
引当金は計上して欲しいと思います。
賞与引当金は、期間按分すれば大体読めると思いますし、
退職給付引当金も、
退職金規定があれば、簡単に計算することが
できます。
これらを見て、本当に会社の財務は健全なのか、判断する必要が
あります。
将来の
負債を計上しないで安心していてはいけません。
●そして、中小企業にとって一番忘れやすいのは、
役員退職慰労
引当金
です。すなわち、社長の自分の
退職金ですね。
これを計上しているところはなかなかありません。
まずは、規定がないということ(作ればいいのですが)、
まともにやれば金額が多額になること、
あまり、他人に見せたくないこと、
自分が辞めたときは、会社がなくなるだろうと思っていること
など、いろいろ理由があるかと思います。
でも、将来もずっと続けていく会社であれば、是非、これも計上して
欲しいと思います。
生命保険などで手当てする場合は、その保険料が
引当金見合いになる
こともあるかと思います。
いずれにしても、ある時期まできたら是非検討して欲しいことですね。
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■よろしかったら、このメルマガ、友人、お知り合いの方にご紹介ください。
下記2行コピーしてお使いください。
【お勧めメルマガ 「実践!社長の財務」】
⇒
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■当社&本メルマガのミッション
●『真の
会計』を追求することにより、中小企業の成長・発展に貢献する
◆「
会計を良くすると、会社が良くなる!」
◆「数字を公開すると、会社が元氣になる!」
◆「税金を払わないと、内部留保が貯まらない!」
※これらのことを、中小企業社長に氣づいてもらい、より多くの中小企業
が、「強い会社」・「儲かる会社」・「継続する会社」になるために、
財務・
会計を中心に誠心誠意支援していく。
※是非、当社のHPもご覧ください。→
http://www.tm-tax.com/
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◆本メルマガへの意見、質問、感想、ご相談など→
kitaoka@tmcg.co.jp
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【 発行 】東京メトロポリタン
税理士法人 http://www.tm-tax.com/
【 編集 】
税理士 北岡修一
kitaoka@tmcg.co.jp
【 住所 】東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4F
【 TEL 】03-3345-8991 【 FAX 】03-3345-8992
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このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。
(
http://www.mag2.com/ ) ID 0000119970
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<編集後記>
いよいよ子供たちも今日から新学期。
当社も9月から新年度ということで、心機一転また頑張っていき
ます!
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ただ、途中から読み始める方もいるので、何回か同じことを違う表現
で書いてもいいかと思いますが。
読者数は、ここ1年位はほとんど変わらないのでは?
以前は、読者数が増えればいいなと思い、まぐまぐさんに取り上げて
もらったり、いろいろやりましたが、最近は、正直読者数にはあまり
こだわっていません。
共感してくれる方が、長く読んでくれるのが嬉しいと思います。
それでもし良ければ、友人や会社の方に紹介してくれれば、いいなと
そんな程度に思っています。
これからも、財務や経営者の考え方などについて、思ったことを
そのまま書いていこうと思っています。
時には脱線していることもあると思いますが(そんな時は読者数が
減るので、わかります)、それも自分であるので、しょうがないと
思います。
是非、今後とも末永くおつきあいいただければ、ありがたいですね。
恐らく意地でも続けていくと思いますので。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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●先週は、負債をすべて載せるということを書きましたが、今あるもの
だけでなく、将来に発生する負債も載せていく必要があります。
いわゆる引当金というものですね。
ただ、将来発生する負債をすべて載せることはできないですから、
その内、当期にすでにその原因が発生しているもの、を載せます。
●たとえば、賞与引当金がそうですね。
賞与は、通常7月、12月などに払われますが、それはどちらかと
いうと、労働の後払い的な性格があります。
ある期間の労働や実績に対して、賞与は支払います。
たとえば、12月の賞与は、6月~11月の実績に基づいて支払う
などです。
そこで、8月決算の会社であれば、12月に支払う賞与のうち、
6月~8月までは、既に賞与の支払い原因が発生しているわけです
から、
その3か月分、すなわち12月賞与の半分の金額を見込んで
賞与引当金として負債を計上するのですね。
もちろん、賞与引当金の繰り入れとして、損益計算書にも反映され
ます。当期の費用になるということです。
●近年の税法改正において、これらの各種引当金については、その費用
計上が、損金として認められなくなってしまいました。
認められるのは、貸倒引当金、返品調整引当金くらいのものです。
上記の賞与引当金や退職給与引当金などは、損金算入が認められなく
なってしまいました。
税法で経費にならないなら、わざわざ経費にすることないや、
利益が減ってしまうし...
なんてことで、小規模企業ではこれらの引当金を積まない会社が
多くなってしまいました。
●税金の上では確かにそうですが、「会計を経営に活かす」という
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先週も話したように、負債はすべて計上し、会社の純資産は厳しく
見ておく。本当に儲かる会社、強い会社、伸びる会社を作って
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実態を直視する、ということです。
そのためにも、是非、引当金は計上して欲しいと思います。
賞与引当金は、期間按分すれば大体読めると思いますし、
退職給付引当金も、退職金規定があれば、簡単に計算することが
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これらを見て、本当に会社の財務は健全なのか、判断する必要が
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将来の負債を計上しないで安心していてはいけません。
●そして、中小企業にとって一番忘れやすいのは、役員退職慰労引当金
です。すなわち、社長の自分の退職金ですね。
これを計上しているところはなかなかありません。
まずは、規定がないということ(作ればいいのですが)、
まともにやれば金額が多額になること、
あまり、他人に見せたくないこと、
自分が辞めたときは、会社がなくなるだろうと思っていること
など、いろいろ理由があるかと思います。
でも、将来もずっと続けていく会社であれば、是非、これも計上して
欲しいと思います。
生命保険などで手当てする場合は、その保険料が引当金見合いになる
こともあるかと思います。
いずれにしても、ある時期まできたら是非検討して欲しいことですね。
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◆「会計を良くすると、会社が良くなる!」
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いよいよ子供たちも今日から新学期。
当社も9月から新年度ということで、心機一転また頑張っていき
ます!