◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第169回>仕事のできる人の行動特性に学ぶ!
==■「資生堂の前田社長の柔和さと粘り強さに学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】粘り強い説得力が売り!
【2】冠なきブランド立ち上げで顧客層拡大!
【3】美容部員との対話が現場の
モチベーションをアップ!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
=================================
【1】粘り強い説得力が売り!
資生堂といえばどんな苦しいときでも人には手をつけないことを信条とし
てきました。しかし、メジャー企業といえども早期
退職制度の導入は待っ
たなしの状態でした。
当時
取締役だった前田新造氏は早期
退職制度の必要性を何度も
役員会で訴
えましたがはねつけられました。時間をかけてじっくり議論をし、やっと
2004年に導入することができたのです。
関西弁、明るい人柄、粘り強い人、周囲をうまく巻き込みながら方向付け
て計画を実行する人。現前田社長をこのように評価する人が多いのです。
現池田守男会長が後継に指名したのは前田氏の人柄が決めてだったのでは
ないでしょうか。
2005年6月に就任した前田社長は「会社を一旦壊して作り直す」が口癖で
す。135年の伝統とノレンにあぐらをかいている風土を改革するには「破壊
と創造」を繰り返すしかないという信念が伝わってくるような気がします。
【2】冠なきブランド立ち上げで顧客層拡大!
前田社長の「粘り強さ」のルーツは信念を貫いて成功した体験にあります。
1985年、資生堂を冠にしない初の化粧品「イブサ」を立ち上げてヒットさ
せた経験です。
当時、資生堂の3文字を商品名から外すことは冒険でもあり、社内では反
対の声が多かったのです。
結果は従来の資生堂のフアン以外の顧客を取り込むことに成功し、アジア
の諸外国や地域でも販売され、大きなブランドに育ったのです。
資生堂の第二創業の地は中国と位置づける前田社長は北京一極体制から上
海に拠点工場を設立することに奔走しました。泥の平原約7万平方メート
ルを確保したとき
役員会では「自動車学校でも作るのか」とバカにされま
したが、今にしてみればちょうどよい広さ。前田社長の先見性や洞察力な
る
コンピテンシーの高さが光ります。
【3】美容部員との対話が現場の
モチベーションをアップ!
2005年6月社長に就任しましたが、同年3月期の業績はパッとしませんでし
た。売上げこそ微増でしたが
営業利益は28%も減少したのです。
前田社長は美容部員の
モチベーションにも問題があるのではないかと考え、
積極的に第一線の現場の美容部員との対話を重視するようにしました。
「イブサ」を立ち上げたときにも既に対話重視の効果は経験済みだったか
らです。
短時間だけでもいいから顔を出し「今日もがんばったね」とねぎらいの言
葉を掛け、気配りするのです。
夕礼の席では「実際にお客様に商品の価値を伝えるのはあなたたちです。
社長も副社長もあなたたちがお客様に価値を伝えるための準備をしている
に過ぎない」と熱く語り掛けました。
前田社長の言葉を真摯に受け止める美容部員たちの
モチベーションは否が
応でも高まっていくのです。
さらに美容部員たちから売上げのノルマを撤廃しました。ノルマばかりに
気を取られ商品説明がおろそかになりかねないからです。
顧客志向を徹底させるため全美容部員の研修も実施しました。そして時間
を見つけては研修所に足を運ぶのです。もう美容部員たちからの人気は絶
大です。携帯電話で記念写真に気軽に応じて、また美容部員たちのやる気
が高ぶるのです。
【4】今日のまとめ
1.「協力させる」ことと「協力を得る」ことは全く意味が違うこと。つ
まり提案内容を根気強く、粘り強く、柔和に説くことで共感と支持を
得れば協力者が現れること。
2.現場重視、三現主義の経営トップが率いる会社は必ずと言ってよいほ
ど繁栄していること。
3.処遇が上がればなお結構だが、社長が私たちを気に掛けていてくれる、
見てくれていると思えばやりがいに結びつき
モチベーションは大幅に
アップすること。不思議だが事実であること。
【5】編集後記
営業部隊に日々檄を飛ばしている会社は多いことでしょう。ハッパをかけ
て業績が上がるなら倒産する会社はありません。
社長の方針に共鳴して社員の心が一つになり目標に向かえばチーム力、集
団力が高まるということを心に刻む必要があります。
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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==■「資生堂の前田社長の柔和さと粘り強さに学ぶ!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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【1】粘り強い説得力が売り!
【2】冠なきブランド立ち上げで顧客層拡大!
【3】美容部員との対話が現場のモチベーションをアップ!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
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【1】粘り強い説得力が売り!
資生堂といえばどんな苦しいときでも人には手をつけないことを信条とし
てきました。しかし、メジャー企業といえども早期退職制度の導入は待っ
たなしの状態でした。
当時取締役だった前田新造氏は早期退職制度の必要性を何度も役員会で訴
えましたがはねつけられました。時間をかけてじっくり議論をし、やっと
2004年に導入することができたのです。
関西弁、明るい人柄、粘り強い人、周囲をうまく巻き込みながら方向付け
て計画を実行する人。現前田社長をこのように評価する人が多いのです。
現池田守男会長が後継に指名したのは前田氏の人柄が決めてだったのでは
ないでしょうか。
2005年6月に就任した前田社長は「会社を一旦壊して作り直す」が口癖で
す。135年の伝統とノレンにあぐらをかいている風土を改革するには「破壊
と創造」を繰り返すしかないという信念が伝わってくるような気がします。
【2】冠なきブランド立ち上げで顧客層拡大!
前田社長の「粘り強さ」のルーツは信念を貫いて成功した体験にあります。
1985年、資生堂を冠にしない初の化粧品「イブサ」を立ち上げてヒットさ
せた経験です。
当時、資生堂の3文字を商品名から外すことは冒険でもあり、社内では反
対の声が多かったのです。
結果は従来の資生堂のフアン以外の顧客を取り込むことに成功し、アジア
の諸外国や地域でも販売され、大きなブランドに育ったのです。
資生堂の第二創業の地は中国と位置づける前田社長は北京一極体制から上
海に拠点工場を設立することに奔走しました。泥の平原約7万平方メート
ルを確保したとき役員会では「自動車学校でも作るのか」とバカにされま
したが、今にしてみればちょうどよい広さ。前田社長の先見性や洞察力な
るコンピテンシーの高さが光ります。
【3】美容部員との対話が現場のモチベーションをアップ!
2005年6月社長に就任しましたが、同年3月期の業績はパッとしませんでし
た。売上げこそ微増でしたが営業利益は28%も減少したのです。
前田社長は美容部員のモチベーションにも問題があるのではないかと考え、
積極的に第一線の現場の美容部員との対話を重視するようにしました。
「イブサ」を立ち上げたときにも既に対話重視の効果は経験済みだったか
らです。
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葉を掛け、気配りするのです。
夕礼の席では「実際にお客様に商品の価値を伝えるのはあなたたちです。
社長も副社長もあなたたちがお客様に価値を伝えるための準備をしている
に過ぎない」と熱く語り掛けました。
前田社長の言葉を真摯に受け止める美容部員たちのモチベーションは否が
応でも高まっていくのです。
さらに美容部員たちから売上げのノルマを撤廃しました。ノルマばかりに
気を取られ商品説明がおろそかになりかねないからです。
顧客志向を徹底させるため全美容部員の研修も実施しました。そして時間
を見つけては研修所に足を運ぶのです。もう美容部員たちからの人気は絶
大です。携帯電話で記念写真に気軽に応じて、また美容部員たちのやる気
が高ぶるのです。
【4】今日のまとめ
1.「協力させる」ことと「協力を得る」ことは全く意味が違うこと。つ
まり提案内容を根気強く、粘り強く、柔和に説くことで共感と支持を
得れば協力者が現れること。
2.現場重視、三現主義の経営トップが率いる会社は必ずと言ってよいほ
ど繁栄していること。
3.処遇が上がればなお結構だが、社長が私たちを気に掛けていてくれる、
見てくれていると思えばやりがいに結びつきモチベーションは大幅に
アップすること。不思議だが事実であること。
【5】編集後記
営業部隊に日々檄を飛ばしている会社は多いことでしょう。ハッパをかけ
て業績が上がるなら倒産する会社はありません。
社長の方針に共鳴して社員の心が一つになり目標に向かえばチーム力、集
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