• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

老活経営で組織力強化に貢献!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

           シリーズ「組織力強化とコンピテンシー!」

        <第283回>[(第15話)「老活経営で組織力強化に貢献!]

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。

===========================

今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「老活経営で組織力強化に貢献!」
1.少子高齢化がもたらす雇用環境の変化!
2.健康で生涯現役を目指す人々!
3.経験を生かすデパート業界!
4.報酬の多様化でモチベーションを上げるコマツ!
5.モスバーガーは「モスジーバー」!
【3】今日のポイント
【4】編集後記

===========================


財団法人の「工業所有権協力センター」というのがある。ここは特許庁の審査官
の一部業務を代行する機関として1985年に設立されたものだ。個別の特許出願に
ついて過去に類似の発明がないかなどを調査する仕事がメインだ。

フロアーには100台以上のパソコンがずらりと並んでいてパソコンを操作する職
員の平均年齢は60歳を超えている。現在1,500人の人員が調査員として働いて
いるがほとんどが定年退職者だ。定年という線引きで退職したが有能な人は多い。
65歳が雇用の上限だが今は69歳まで働ける。2007年度からは71歳まで働け
る制度にしたという。

生涯現役という制度が労働力不足の切り札になるばかりでなく、組織力強化にも
貢献することを理解して欲しい。



【1】心に刻んでおきたい言葉

***********************************************************************

人が自然に育っていく場所を作ればいいんです。学ぶ雰囲気の中にいればほっと
いてもちゃんと学んでいます。

                           小川三夫

***********************************************************************



【2】メルマガ本論

[(第15話)老活経営で組織力強化に貢献!]

1.少子高齢化がもたらす雇用環境の変化!

総務省の労働力調査の推計によれば1990年に730万人(労働力人口の11.5%)だ
った60歳以上の労働力人口は2007年には1,000万人を超えた。これが2030年に
は1,270万人(労働力人口の20.6%)に達するという。

2006年に改正された高年齢者雇用安定法により、事業主は「定年の引き上げ」、
継続雇用制度」、「定年廃止」のどれかを選択しなければならなくなった。雇
用義務のある年齢は段階的に引き上げられ2013年までに65歳になる。

厚生労働省は今後70歳まで働ける企業の普及を目指すとしている。だが制度が
できても円滑に進むという保証はない。人件費の負担や世代交代の停滞を心配す
るからだ。

そんな過度期だが、老活経営に舵を切っている企業は多くなってきており、老活
経営を組織力強化にどうつなげていくかが大事になってくる。


2.健康で生涯現役を目指す人々!

国際聖路加病院の院長日野原重明先生は96歳、今なお現役だ。昨年正月95歳
で亡くなられた日清食品の創業者だった元安藤百福会長はもちろん生涯現役だっ
た。

60歳が過ぎたばかりだというのに老け込む人、認知症になる人、寝たきりになる
人は多い。生きる目的、目標を失えばなおさら老け込むように思えてならない。

岐阜県に加藤製作所という機械加工の中小企業がある。この会社は60歳以上の
高齢者を多く採用している。「土日はわしらのウィークデー」。つまり一般社員
の多くは土日は休み、そして土日は高齢者の出番だ。管理監督者は交代で土日出
なければならないが、会社として365日稼動を実現する原動力になっている。中に
は85歳の女性がいてバイクで通勤しているというから驚く。

決してお金のためだけに働くのではない。会社がコミュニティの場であり、みん
なに会って一緒に働けることが楽しみであり生きがいなのだ。生涯現役を目指す
人は多いということを認識しておく必要がある。


3.経験を生かすデパート業界!

例えば地方の老舗デパート鹿児島県の山形屋では高齢者が現役で売り場を担当し
ている。若いときからのなじみの顧客も多く、如才ない接客コンピテンシーが受
けている。顧客は販売スタッフを信頼しているから安心して買えことができる。
高齢の販売員がリタイアすれば売上げが落ちることは間違いない。

例えば高島屋日本橋店。5階のベビー用品売り場での若手販売員の指導係りが6
4歳の女性スタッフだ。彼女が入社したのは東京オリンピックの前年、以来ずっ
と子供服、ベビー用品売り場を担当してきた。高島屋の再雇用制度を利用して今
も売り場に立つ。

「ただ単に商品説明だけではなく、それぞれのお客様の事情を伺うコンサルティ
ングも必要なのですよ」と若手を指導しながらスペシャリストとして接客に当た
っている。

経験やノウハウを若手に上手に指導できるのがベテランのスキル。それを生かさ
ない手はないというわけだ。このようにして若手が磨かれ、結果として組織力が
強化されていくのである。


4.報酬の多様化でモチベーションを上げるコマツ!

人件費の重さや世代交代の停滞などと考える企業では老活経営は進まない。本当
に人件費や世代交代の足かせになるのだろうか。決してそんなことはあるまい。

高齢者に力をより発揮してもらうために報酬に差を設けたのがコマツだ。年俸で
一律480万円だったが実力に応じて大きく上積みするように改めた。再雇用制度
導入期はスキルの伝承が主目的だったが、能力を一層発揮してもらおうと方針を
転換した。

一律480万円は結構高いほうだが、定年前に比べればかなりの減額だ。だがしか
定年後といえどもインセンティブな報酬モチベーションを上げてもらうほう
が得策と考えた結果だ。

新興国の経済成長で拡大し続けるコマツにおいてはなくてはならない戦力、それ
が老活経営へ舵を切った動機でもある。


5.モスバーガーは「モスジーバー」!

夜10時以降は高校生のアルバイトは使えない。それ以外のアルバイトも集まりに
くくなっている。モスバーガーが目をつけたのは高齢者だった。

現役時代接客に関連する仕事に従事していた経験者を深夜のアルバイトとして雇
用した。今深夜の雇用者の4分の1がこうした高齢者。評判はすこぶるいいそう
だ。モスバーガーは「モスジーバー(爺婆)」というわけだ。

飲食店や外食産業はどこも人で不足。外国人留学生を大量採用するところも多い
が日本の接客文化になじめず、しかも片言の日本語では顧客満足度は得られない。

この業界でも老活経営が威力を発揮する。



【3】今日のまとめ

1.1990年に730万人(労働力人口の11.5%)だった60歳以上の労働力人口は
2007年には1,000万人を超えたこと。これが2030年には1,270万人(労働力人口の
20.6%)に達すること。

2.2006年に改正された高年齢者雇用安定法により、事業主は「定年の引き上
げ」、「継続雇用制度」、「定年廃止」のどれかを選択しなければならなくなっ
たこと。雇用義務のある年齢は段階的に引き上げられ2013年までに65歳になる
こと。

3.生涯現役を目指す人が多くなっていること。高齢者を積極的に活用する加藤
製作所やモスバーガーのような会社は先見の明があること。

4.サービス業ではデパート業界、大手製造業ではコマツなどが再雇用制度を充
実させて老活経営に力を入れていること。

コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



【4】編集後記

離職者の多くは今尚年齢制限の壁に悩まされている。一般の企業では35歳を過ぎ
るとなかなか採用しないし、経験者優遇という過去の因習を引きずっている。

年齢の高い人にこそ有能な人が多く、たまたま何かの理由で離職しているだけとい
う場合が多いことを経営者は認識すべきである。そして異業種出身者にこそ有能な
人材が多いことも併せて認識して欲しい。それが証拠にサプリメントの大手である
ファンケルでは社員の7割近くが異業種出身者が占めている。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


次回に続く。

***********************************************************************

発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

***********************************************************************

絞り込み検索!

現在23,161コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP