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労務管理

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不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者 とうふぬこ さん

最終更新日:2011年06月18日 06:34

応募企業から履歴書送付の指示が来たので送りました。
結果は不採用でした。送付指示のメールには忙しいので履歴書返却できない「可能性」があるとの文言はありましたが、不採用メールにも書類の処理について何一つ記載されていなかったので「連絡のどれにも処理方法について結局明示されていないため返却して下さい」とお願いしたのですが…

以下返信文です↓

処理方法がはっきりしないのが不満なら、送ってこられる前に確認されるべきです。
そう思いながら送る前に要求を出さず、不採用になってからそのような要求を後から出されるのは、あなたの勝手な言い分で、はっきりいって迷惑です。
落ちた腹いせなのか、嫌がらせでしょうか?
数百通の履歴書からあなたの履歴書を早急に探し出して送れとは、ずいぶんな要求ですね。
仕事の合間に時間を見ながら探し出して送りますが、しばらく待って下さい。

文面に驚きました。
不採用通知にも「こちらで処分します」の文言がなかったので、どういう処理をするのか分からない会社に書類を預けるのが不安になり返却を依頼しただけなのに嫌がらせや腹いせと言われたことも驚愕です。
こういうメールを送付してくることは普通ですか?
大変非常識というか、逆切れじゃないかとも感じたのですが、経験がないので受け流せません。
人事担当された方の経験をご教授ください。

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Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

企業内の内部監査業務を行っていましたが、ご質問の応募書類(履歴書等)に関しての保管、返却等のチェックをなしていましたが、ご質問の応募書類の保管、返却、焼却については原則、応募時点で下記条件を設定することが求められています。
当然、返却等を謳っていなければ、賠償請求をも可能ですが、なかなか難しいでしょう。

「公正な採用選考」に係る法令関係は、こうなっています。
職業安定法第5条の4〔求職者等の個人情報の取扱い〕と、これに基づく労働大臣指針 【職業安定法第5条の4】では、労働者の募集業務の目的の達成に必要な範囲内で、労働者になろうとする者等の個人情報を収集、保管、使用しなければならない旨規定しています。

職 業 安 定 法(抄)
( 求 職 者 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 い )
第5条の4 公共職業安定所等は、それぞれ、その業務に関し、求職者、募集に応じて労働者になろうとする者又は供給される労働者個人情報(以下この条において「求職者等の個人情報」という。)を収集し、保管し、又は使用するに当たっては、その業務の目的の達成に必要な範囲内で求職者等の個人情報を収集し、並びに当該収集の目的の範囲内でこれを保管し、及び使用しなければならない。ただし、本人の同意がある場合その他正当な事由がある場合は、この限りではない。(以下略)
*「公共職業安定所等」には、求人企業、職業紹介事業者も含まれます。
また、併せて、これに基づく労働大臣指針が公表され、原則として収集してはならない個人情報等を規定しています。
労働者の募集を行うものは、募集形態の如何(直接募集、文書募集、委託募集)を問わず、法及び指針を遵守して行わなければいけません。
〔労働大臣指針「求職者等の個人情報の取扱い」〕
【平成11年労働省告示第141号】
◆次の個人情報の収集は原則認められません。
○ 人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地その他社会的差別の原因となるおそれのある事項
≪具体的には≫
・ 家族の職業、収入、本人の資産等の情報 (税金、社会保険の取扱い等労務管理を適切に実施するために必要なものを除く。)
・ 容姿、スリーサイズ等差別的評価につながる情報 等
○ 思想及び信条
≪具体的には≫
・ 人生観、生活信条、支持政党、購読新聞・雑誌、愛読書 等
労働組合への加入状況
≪具体的には≫
・ 労働運動、学生運動、消費者運動その他社会運動に関する情報 等
個人情報の収集は、本人から直接又は本人の同意の下で収集することが原則です。
◆違反したときは
○ 違反行為をした場合は、職業安定法に基づく改善命令を発出する場合があります。
○ 改善命令に違反した場合は、罰則(6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金)が科せられる場合もあります。

個人情報保護法労働者等の個人情報保護>
平成17(2005)年4月1日に個人情報保護法が全面施行され、これに基づき「雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針」が施行されました。
この「指針」による「雇用管理に関する情報」とは、労働者等の個人に関する全ての情報が該当し、具体的には氏名、性別、生年月日等や身体、財産、社会的地位、身分等の個人の属性に関する情報等があります。また、この「労働者等」には、現に雇用されている者のみならず、採用内定者、現在または過去の採用応募者、退職者も含まれます。
個人情報取扱事業者(この場合は使用者等)は、労働者等の個人情報を取り扱うにあたっては、雇用管理上の利用目的に必要な範囲内に限られ、そのためには労働者等本人からみて、その個人情報の利用された結果が合理的に想定できる程度に、具体的・個別的に特定しなければならないことになっています。
従って、能力・適性等の採用選考の判断とは関係のない個人情報を質問することは個人情報保護法の観点からも問題となり、より厳正な収集と取扱が求められます。

〔不採用となった履歴書の取扱い〕
採用者の履歴書など、採用業務の上で必要でなくなった個人情報については、写しも含め、その時点で返却、破棄または削除を適切かつ確実に行うことが求められます。 従って求職者から提出された履歴書等の書類自体については、法的に返還義務はありませんが、応募者の個人情報保護の信頼を得るためにも、本人に返還することが望ましいと言えます。

Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者acchanpapaさん

2011年06月18日 13:08

元 監督署職員です。
労働局企画室で雇用管理に関する
個人情報取扱の指導を行っていたことがありました。

個人情報取り扱いに関する法的制度は
別の方が詳細に書かれていますので、
仮に採用の際の個人情報に関して
不適切な取り扱いがあった場合については、
労働局職業安定部職業安定課において
指導することになります。

ただし、今後の指導であり、
過去のことは民事上の損害賠償請求などの対象となります。


※経歴等は作成しているブログで確認ください
 http://acchandd.blog.bbiq.jp

Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者Hanananaさん

2011年06月19日 10:32

ビジネスとは思えないストレートな非難がましい文面に、
さぞ驚かれたことでしょうね!
たしかに十分な面識のない方に、このような文面を送りつけることは、個人的には大変非常識であるように感じられます。
しかしながら、実務では色々な方がいらっしゃることも事実、また内容はある意味本音に近いものではないかとも推察します。

表現はショックであり不本意ではあられたと思いますが、このような状況にどのように対応してゆけるかということも、社会人の腕のみせどころでもあります。

対応方法は大きく3つあります。

①こちらも逆切れし、相手の非礼を責める。
→後味が悪いですし、なにより生産的ではありません。
 また、ご自身の人間性を貶めるものにもなりますので、お勧めしません。

②無視する
→一番一般的で無難な方法です。これ以上被害が広がらないというメリットはありますが、お気持ちがすっきりしないかもしれませんね。

③丁寧にお詫びの手紙を出す
→経緯はともあれ、相手に不快な思いを抱かせたことは事実のようですので、その点についてはお詫び申し上げる。
 相手の忙しさに配慮が足りなかったことを踏まえつつ、自分の要望とその意図を、表現に気をつけつつも簡潔にまとめる。また、代替案が提示可能であれば、それを付け加えても可。
 最後に、再びお手間を取らせたことを丁寧にお詫びしつつ、今後の同社の発展を祈る気持ちを示す。

※相手は無礼な返信をしてきた背景には、こちらの依頼文の表現や体裁など、ごく些細なところに、先方も無礼を感じた可能性もあります。

③は、手間も時間も、そしてまた蒸し返すリスクもありますが、相談者様ご自身が大きく成長する機会にもなります。
また、自分として精一杯の対応をしたことで「やりきった感」が得られ、後味の悪さを打ち消すことも可能になります。

個人的には、この機会に③の対応をなさってみることをお勧め致しますが、いかがでしょうか。


今回のショックな体験にめげず、これからも前向きな就職活動を頑張ってください!
早い時期にご自身に合う職場に出会われることを祈念致しております。

Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者soumunosukeさん

2011年06月20日 11:04

はじめまして。

ご質問の回答としていえば、本件のような人事担当者も少なからずいらっしゃるようです。もちろん、このメールが常識的か非常識かといえば、非常識極まりない内容と思います。
対抗手段については、既にたくさんのアドバイスがされていらっしゃるので、一言だけ・・。
なかなか受け流しがたいことと思いますが、個人的には「このような会社に入社しなくてよかった」として、次の会社をあたることを強くおすすめいたします。「こらしめてやりたい!」という正義感も理解できますが、要する時間と労力の割りにリターンは殆ど期待できません。
私なら、「お手数かけて申し訳ありません。採用応募時の個人情報取扱については事前に本人に開示のうえ承諾が必要とどこかで聞いたもので・・。私も公共職業安定所等に相談・確認してみますね。」とさらっと言ってやります。実際に相談に行くかどうかは別として、相手は相当に動揺すると思います。そのくらいで終わりにしましょう。

ご参考まで。

Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者T.Oさん

2011年06月20日 11:42

とうふぬこ様

こんにちは。

すでに他の方も書かれていますが、本当に非常識な人事担当ですね。
「落ちた腹いせなのか、嫌がらせでしょうか?」とは、人事担当として不採用者に絶対に言ってはならない言葉です。
どんな業種の企業なのか知りませんが、不採用者も将来重要な顧客になる可能性がある、という想像力も働かないのでしょうか。

こんな人物は、相手にする価値もありませんが、どうしても気持ちが治まらないのなら、その人の上司に「こんなメールをもらいました」等の報告をすることも検討されてはいかがでしょうか。
また、上司のアドレスがわからなければ、ホームページに「お客様の声」のような意見の送り先として、メールアドレスが公開されている場合がありますが、そこに元々のメールを添付して苦情として送る、という方法も考えられます。

それでも、とうふぬこさんのメールが無視されたり、謝罪がないどころか、逆切れ的な態度をとられたりした場合は、そこは企業ぐるみでとんでもない会社だと考えられますから、2ちゃんねるにスレを立てて祭りにする・・・ウソです(^^;)
今度こそ相手にせず、黙殺して終わりにするのが良いと思います。

以上、参考になれば幸いです。

Re: 不採用企業に履歴書返却をお願いしました

著者とうふぬこさん

2011年06月25日 19:02

とうふぬこです。

皆様によいアドバイスを多数いただいていたにも関わらず、お礼が遅れてしまい申し訳ございません。

先週末に相手先の本社と該当支社にメールで経緯の説明と返却のお願いをしました。
労働基準監督署にも相談をしましたが、担当者もこの対応(メールの内容)にはとても憤慨され、何かあれば同行して話をききます、とのお言葉も頂きました。
今日現在まで本社支社とも全く連絡(返信も)がなく、勿論本人からの謝罪も一切ありません。そればかりか本日メール便で履歴書のみ返却されてきました。しかも封筒に履歴書が入っていただけで添え状もなしです。勿論本人からの謝罪も一切ありません。子供のような対応に大変驚きました。
職務経歴書がなかったので、本日本社支社担当者宛に再度返却依頼のメールを出したところです。
気持ち悪い会社でした。
皆様の仰るように、書類が全て返却されてきたら忘れるつもりです。
幸い縁あって近々新しい職場に務めることになりました。まかり間違って当該会社に務めることがなくて本当によかったと胸をなでおろしているところです。

よいアドバイスをありがとうございました。心強く対処できたと感謝しています。

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