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コネ採用と実力採用の境目。

2010年7月22日号 (no. 656)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【コネ採用と実力採用の境目。】
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■「コネは汚い」という偏見。



人を採用するときには、色々な要素を考慮して応募者を選択する。学歴、職歴、資格、趣味や特技のように履歴書やエントリーシートに書かれている事柄、さらには見た目も人を選択する基準になる。表情、髪型、服装、話し方など、言い出せばキリがないほど選択の基準は多い。

もし、人を採用する最も決め手になる要素は何かと聞かれれば、私は「コネ」だと答えると思う。コネとはコネクションの略語で、縁故とか人脈などを解釈される。

例えば、先輩が後輩を優先的に採用するのはコネの一例だ。学生だと分かるが、先輩が入社した会社に応募すると、先輩が面接の担当者や採用の担当者になっていることもあり、他の学校から応募した人よりも採用されやすい可能性がある。また、特定の企業で自分の学校の出身者が高く評価されていると、その学校からの採用者が増えやすいはず。

他にも、親の友人が経営する会社に採用されたとか、叔父が勤める会社に入ったとか、地元の有力者と懇意にしているという理由で特定の企業にすんなりと入ったとか。挙げればもっとたくさんの例があると思う。

一般には、人を採用するときにコネを利用するのは汚いと思われているのではないか。コネを使うのは卑怯だから、コネなんて使わずに私は実力で採用されたいと言う人もいるはず。
企業側も、コネは評価していない、実力のみで評価していると言うはず。わざわざコネ採用を外部に知らせるはずもありませんけれども、表向きはコネなどないと言うわけです。


しかし、コネなんて使っていないと思っていても、案外と身近で使っている可能性もあります。







■実力は分かりにくいがコネは分かりやすい。



例えば、インターンシップという制度。在学中の学生に実習訓練として仕事を経験してもらう制度ですが、これもコネを構築する手段になっています。参加先の仕事を経験できるため、全く経験の無い人よりも採用時に評価は上がりやすい。また、相手先の社員と顔見知りになれます。インターンシップですから、採用担当者が参加者に接触する可能性が高く、後日の選考時に再び顔を合わせるかもしれませんよね。

さらには、インターンシップに参加した人のみ応募できる企業もあるのではないでしょうか。つまり、事前に関係を構築した人だけが応募できるのですから、コネのある人だけが採用される可能性があるわけです。

インターンシップはコネを構築する手段ではない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、知らず知らずにコネが出来上がっているのかもしれない。


他には、大学生だとリクルーターの人と接触する機会があります。リクルーターとは、企業の新人採用を担当する社員で、人材採用の先兵として大学生から採用対象になりそうな人を探しに行く人達です。これも将来の応募者と採用担当者が接触しているので、コネを発生させるきっかけとなります。

もし、「見ず知らずの応募者」と「親戚のよしみで人物を知っている応募者」があなたの前に現れたら、どっちを採用するか。

真面目な人だと、「両方とも公正に評価して採用する」と言うかもしれない。けれども、それは嘘になる可能性のほうが高いのではないでしょうか。

全く知らない人よりも、すでに知り合っている人に親近感を抱くのは人間として当然の感覚です。それゆえ、採用するとなれば、後者にバイアスがかかると考えて概ね間違いなさそうです。これは現実であって、悪いことではない。

商売でも、供給者と消費者がお互いに知らない関係だと、広告などの媒体を経由しないと出会えません。しかし、当事者を繋ぐ友人や親戚、さらにはその供給者から商品を購入した経験がある他の顧客から紹介されたり、相手の素性について事前に聞いていると、いとも簡単に供給者と消費者が出会えます。営業などほとんどしていないのに売れたというのは、お互いにコネがあったからではないでしょうか。


もし、採用されたいと思うならば、能力を伸ばすよりも、コネを作るために時間を使ったほうが有利なのではないかと思います。TOEICのスコアを伸ばしたり、資格を取得したりと能力を高めるのはもちろん大事です。しかし、スコアや資格よりも強力な武器があるならば、それを放って置くわけにはいかない。

コネのある人とない人を例えるならば、大阪から東京へ移動するためにバイクを使う人と新幹線を使う人ぐらいの違いがあります。コネのある人は新幹線に乗れるがコネのない人はバイクでグネグネとした道路を走って行かないといけない。

コネを汚いと思うのではなく、それを何か有益に活用できないかと考えてみるとイイことがあるかもしれませんね。




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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。


タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。

しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。

そんな悩みをどうやって解決するか。

そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。


Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。


始業や終業、時間外勤務休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。

Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
出勤簿勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。

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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT



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