◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇vol.174-2013.03.05
☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ
税理士法人の紺野です。日本
の
会計基準は、今、IFRSで揺れ動いています。一方で税制も改正されており、
上場会社及び上場準備会社の
決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく
変化していきます。これらのエッセンスを、上場会社及び上場準備会社の経理
担当者の皆さん向けに、出来る限り分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!
文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、
監査法人さんや顧問
税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ
税理士法人でもま
ずは無料で検討させていただきます。
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【上場会社・上場準備会社グループ経営支援】
エキスパーツリンク/エキスパーツ
税理士法人は「監査人ではない」
会計・
税務専門家として、会社側の視点にたった各種支援を行っています。
◎監査人ではない
会計・税務専門家に相談したい等
→経営企画・
CFO支援
http://www.expertslink.jp/managementsupport/advice/
◎
決算・開示・税務業務の一部を専門家に外注したい等
→
決算・開示サポート
http://www.expertslink.jp/managementsupport/finalaccounts/
◎担当者の実力の底上げを図りたい等
→社内勉強会・研修会
http://www.expertslink.jp/managementsupport/study/
◎問題の多い子会社を監査して適切な
財務諸表を作り上げて欲しい等
→
任意監査
http://www.expertslink.jp/managementsupport/audit/
◎税務顧問の変更をお考えなら
→エキスパーツ
税理士法人
http://expertslink-tax.jp/
ご意見、ご質問はこちらまで
info@expertslink.jp
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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[税務]大企業でも
交際費損金算入(続報)
2.[税務]マイナンバー
3.[最新J-GAAP]投資
有価証券の減損
戻入
4.[最新J-GAAP]為替も変動しました
5.[最新J-GAAP]問題86
6.[編集後記]
===================================
1.[税務]大企業でも
交際費損金算入(続報)
===================================
前回、大企業での
交際費損金算入が検討されている旨、お伝えしましたが、こ
の件に関して、政府は、3月1日、
所得税法等の一部を改正する法律案を閣議
決定しています。
そのなかに、以下のようなものがあります。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
十一(その他附則関係)
2 検討
~(省略)~(3)に関連する税制上の措置については平成25年度中に、~
(省略)~財源も含め検討を加え、その結果に基づき、必要な措置を講ずるも
のとする。(附則第108条関係)
(3)
交際費等の課税の特例の在り方について、当該特例が
租税特別措置法で
定められていることも踏まえ、消費の拡大を通じた経済の活性化を図る観点
から、その適用範囲を含め、検討すること。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
これは大企業に
損金算入を拡大する
交際費等の課税のあり方に関するもので、
民主党が自公両党へ要望していたもののようです。
つまり、平成25年度中に検討して平成26年度税制改正で実現すべしというこ
とで、民主党の要望を自公が飲んだという形のようですので、実現可能性は
高いということですね。
今後も注目ですね。
===================================
2.[税務]マイナンバー
===================================
これは
法人税務ではありませんが、やはり触れておかなくてはいけないかなと
思います。
政府は平成25年3月1日、マイナンバー関連法案を閣議決定しました。今後、
国会へ提出される運びとなります。
日経記事
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0103I_R00C13A3MM8000/?dg=1&n_cid=DSGGL001
「マイナンバー」は、「共通番号制度」のことで、
国民一人ひとりに番号をふり、
年金や
健康保険などの
社会保障給付と納税を
1つの個人番号で管理する
ということです。
社会保障給付と納税を一括管理というのがミソですよね。
これを導入するだけで効率も上がるし、不正や
誤謬の発見にもつながるという
ことになるのでしょう。
また、経済効果も大きいと言われています。
行政分野では、
社会保障や税の書類取得の省略、お知らせ型行政サービスなど
で3,000億円。
医療・公共料金分野では、重複検査の解消、保険資格の確認が容易になるなど
により6,000億円。
民間分野では、引っ越し、
退職、
出産、育児、介護、
相続などの手続きが楽に
なるなどにより2,500億円。
ということです。
2015年中に顔写真付きの通知カードが送られてきて、16年に納税や年金の照会
などから番号を使った行政手続きが可能になるということです。
どうなんでしょ。不正も結構明らかになるかもしれませんね。生活保護の不正
受給なども明らかになるのかな。
個人情報や、
費用対効果の観点から批判も多いようではありますが、マイナン
バーは民主党政権でも提出されていますので、自公で提出したからには、成立
するのでしょう。留意が必要ですね。
税理士と
社労士もより緊密になるのか、な?
===================================
3.[最新J-GAAP]投資
有価証券の減損
戻入
===================================
日経平均株価の推移を拾ってみました。
2012年3月30日終値 10,083.56円
2012年6月29日終値 9,006.78円
2012年9月28日終値 8,870.16円
2012年12月25日終値 10,395.18円
2013年3月1日終値 11,606.38円
随分と変動していますね。今期中のどこかの四半期で時価が取得価額の50%
を下回ったので減損したけど、期末にかなり戻りそうなんだけどという会社
さんもあるのではないでしょうか。もう第3で戻っているケースもあるかもし
れませんね。
四半期決算では四半期切り放し法と四半期洗い替え法の選択適用が認められ
ています。
四半期切り放し法とは、減損処理を行った後の四半期
会計期間末の帳簿価額
を時価等に付け替えて、当該銘柄の取得原価を修正する方法です。
四半期洗替え法とは、四半期
会計期間末における減損処理に基づく
評価損の
額を翌四半期
会計期間の期首に
戻し入れ、当該
戻入れ後の帳簿価額と四半期
会計期間末の時価等を比較して減損処理の要否を検討する方法です。
で、
年度
決算では、四半期において、四半期洗替え法を
採用して減損処理を行っ
た場合には、当該
評価損戻入れ後の帳簿価額と年度末の時価等を比較して減
損処理の要否を判断することになるとされています。
つまり、四半期切放し法ですと、減損は戻らず、四半期洗替え法ですと、減
損が戻るということになりますよね。
基本的にこの方針は継続して適用しなければならないのですが、四半期の有
価証券の
評価損が、洗替えか切放しかなんて過去に例がないので特に決めて
なかったんですけど、というケースもあるのではないでしょうか?
その場合は、今回考えればいいんでしょうね。
ただし、
金融商品会計に関するQ&AのQ31のAにおいて、時価を把握すること
が極めて困難と認められる株式については、四半期に行った減損を戻すこと
は基本的に慎重でなければならないとされていますので、ご注意を。
ちなみに、、、
固定資産の減損を戻すことはできませんからね。悪しからず。
===================================
4.[最新J-GAAP]為替も変動しました。
===================================
為替も相当変動しましたね。
2012年3月30日終値82.79円
2013年3月1日終値93.56円
これだけ多く変動すると為替差益が多くでます。外貨建ての
資産に関して、ど
のような注意点があるか、考えてみました。とりあえず外貨建ての
有価証券で
す。
外貨建ての
有価証券の換算方法、復習しましょう。売買目的や満期保有目的は
外して、その他
有価証券(株式)と関係会社株式を考えます。
外貨建てその他
有価証券(株式)の
決算時の円貨額は、
(原則)
外貨による時価を
決算時の直物為替相場により換算して
算定する。
(非上場株式)
取得原価又は償却原価を
決算時の直物為替相場により換算する。
となります。
いずれも換算差額は、
有価証券評価差額、繰延税金
負債など(
繰延税金資産の
場合もありますし、計上しない場合もあります。)として処理します。
一方、外貨建て関係会社株式(
個別財務諸表上)の
決算時の円貨額は、
外貨による取得原価を取得時の為替相場により換算して
算定する。
ことになります。
間違えてはいけないのは強制評価減を検討する場合です。
時価が著しく下落した場合は、強制評価減が検討されることになります(詳細
は
外貨建取引等の
会計処理に関する実務指針を参照してください。)。
時価のある株式の場合は、
外貨建ての時価と外貨建ての取得原価とを比較して判断します。
一方、時価のない株式の場合は、
外貨建ての実質価額と外貨建ての取得原価とを比較して判断します。
ですから、換算後の円貨で比較すると円安の影響で大きな下落はないけど、
外貨建ての時価や実質価額と外貨建ての取得原価の比較では著しい下落が見
られるという場合、やはり、
評価損の計上が必要になってきますので、ご注
意ください。
===================================
5.[最新J-GAAP]問題86
===================================
[問86]
自己株式を処分(売却)しようと思います。その他
資本剰余金がありません。
正しいのはどれ?
「
自己株式を売却した際の、
自己株式処分差益は(ア)に計上し、
自己株式処
分差損は(イ)に計上する。その他
資本剰余金の残高が負の値となった場合には、
(ウ)において、その他
資本剰余金を零とし、当該負の値を(エ)から減額する。」
[答]
a.(ア)その他
資本剰余金
(イ)
営業外費用
(ウ)月末
(エ)その他
利益剰余金(
別途積立金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?a
b.(ア)その他
資本剰余金
(イ)その他
資本剰余金
(ウ)
会計期間末
(エ)その他
利益剰余金(繰越
利益剰余金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?b
c.(ア)その他
資本剰余金
(イ)
営業外費用
(ウ)
会計期間末
(エ)その他
利益剰余金(繰越
利益剰余金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?c
[前回の解答]
前回の正答はaです。
===================================
6.[編集後記]
===================================
突然ですが、複数人数いて、二組に分かれましょうという場合、じゃんけんの
グーとパーを出し合いますよね。あれ、どうやっていましたか?私は「グーパ
ー」と言っていましたけど。この「グーパー」。地方によってかなり違うよう
ですね。
僕は東京生まれ東京育ちですが、「グーパージャス!」でした。決まらないと
「ジャス」、「ジャス」と繰り返します(「ジャス!」ってなんなんでしょ
う?)。地方によってはこれ「グとパ」と言ったり呼び方も様々なようですが、
掛け声も、「グーパーじゃん!」、「ぐぅーうとぱぁーあ」、だったり、長
いものになると、「ぐぅーうと、ぱぁーあで、わかれましょ!」決まらない
と、「わかれましょ!」、「わかれましょ!」と続くものもあったりするよ
うです。ですから、出身の違う人たちが突然これをやろうとすると、カルチャ
ーショックを受けるようです。面白くなって調べると、本当に様々なようで、
大阪では、「グッパー、グッパー、グッパーでホーイのホイ!」、群馬では
「うーらーおもてっ」。Etc。
ところ違えば、面白いもんですね。
info@expertslink.jp
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*発行人: エキスパーツリンク
公認会計士・
税理士・公認
内部監査人(CIA) 紺野良一
*URL:
http://www.expertslink.jp
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決算・開示サポート、
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会計に強い
税理士をお求めならこちら
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転送はご自由に!
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こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人の紺野です。日本
の会計基準は、今、IFRSで揺れ動いています。一方で税制も改正されており、
上場会社及び上場準備会社の決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく
変化していきます。これらのエッセンスを、上場会社及び上場準備会社の経理
担当者の皆さん向けに、出来る限り分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!
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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[税務]大企業でも交際費損金算入(続報)
2.[税務]マイナンバー
3.[最新J-GAAP]投資有価証券の減損戻入
4.[最新J-GAAP]為替も変動しました
5.[最新J-GAAP]問題86
6.[編集後記]
===================================
1.[税務]大企業でも交際費損金算入(続報)
===================================
前回、大企業での交際費損金算入が検討されている旨、お伝えしましたが、こ
の件に関して、政府は、3月1日、所得税法等の一部を改正する法律案を閣議
決定しています。
そのなかに、以下のようなものがあります。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
十一(その他附則関係)
2 検討
~(省略)~(3)に関連する税制上の措置については平成25年度中に、~
(省略)~財源も含め検討を加え、その結果に基づき、必要な措置を講ずるも
のとする。(附則第108条関係)
(3)交際費等の課税の特例の在り方について、当該特例が租税特別措置法で
定められていることも踏まえ、消費の拡大を通じた経済の活性化を図る観点
から、その適用範囲を含め、検討すること。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
これは大企業に損金算入を拡大する交際費等の課税のあり方に関するもので、
民主党が自公両党へ要望していたもののようです。
つまり、平成25年度中に検討して平成26年度税制改正で実現すべしというこ
とで、民主党の要望を自公が飲んだという形のようですので、実現可能性は
高いということですね。
今後も注目ですね。
===================================
2.[税務]マイナンバー
===================================
これは法人税務ではありませんが、やはり触れておかなくてはいけないかなと
思います。
政府は平成25年3月1日、マイナンバー関連法案を閣議決定しました。今後、
国会へ提出される運びとなります。
日経記事
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0103I_R00C13A3MM8000/?dg=1&n_cid=DSGGL001
「マイナンバー」は、「共通番号制度」のことで、
国民一人ひとりに番号をふり、
年金や健康保険などの社会保障給付と納税を
1つの個人番号で管理する
ということです。
社会保障給付と納税を一括管理というのがミソですよね。
これを導入するだけで効率も上がるし、不正や誤謬の発見にもつながるという
ことになるのでしょう。
また、経済効果も大きいと言われています。
行政分野では、社会保障や税の書類取得の省略、お知らせ型行政サービスなど
で3,000億円。
医療・公共料金分野では、重複検査の解消、保険資格の確認が容易になるなど
により6,000億円。
民間分野では、引っ越し、退職、出産、育児、介護、相続などの手続きが楽に
なるなどにより2,500億円。
ということです。
2015年中に顔写真付きの通知カードが送られてきて、16年に納税や年金の照会
などから番号を使った行政手続きが可能になるということです。
どうなんでしょ。不正も結構明らかになるかもしれませんね。生活保護の不正
受給なども明らかになるのかな。
個人情報や、費用対効果の観点から批判も多いようではありますが、マイナン
バーは民主党政権でも提出されていますので、自公で提出したからには、成立
するのでしょう。留意が必要ですね。
税理士と社労士もより緊密になるのか、な?
===================================
3.[最新J-GAAP]投資有価証券の減損戻入
===================================
日経平均株価の推移を拾ってみました。
2012年3月30日終値 10,083.56円
2012年6月29日終値 9,006.78円
2012年9月28日終値 8,870.16円
2012年12月25日終値 10,395.18円
2013年3月1日終値 11,606.38円
随分と変動していますね。今期中のどこかの四半期で時価が取得価額の50%
を下回ったので減損したけど、期末にかなり戻りそうなんだけどという会社
さんもあるのではないでしょうか。もう第3で戻っているケースもあるかもし
れませんね。
四半期決算では四半期切り放し法と四半期洗い替え法の選択適用が認められ
ています。
四半期切り放し法とは、減損処理を行った後の四半期会計期間末の帳簿価額
を時価等に付け替えて、当該銘柄の取得原価を修正する方法です。
四半期洗替え法とは、四半期会計期間末における減損処理に基づく評価損の
額を翌四半期会計期間の期首に戻し入れ、当該戻入れ後の帳簿価額と四半期
会計期間末の時価等を比較して減損処理の要否を検討する方法です。
で、
年度決算では、四半期において、四半期洗替え法を採用して減損処理を行っ
た場合には、当該評価損戻入れ後の帳簿価額と年度末の時価等を比較して減
損処理の要否を判断することになるとされています。
つまり、四半期切放し法ですと、減損は戻らず、四半期洗替え法ですと、減
損が戻るということになりますよね。
基本的にこの方針は継続して適用しなければならないのですが、四半期の有
価証券の評価損が、洗替えか切放しかなんて過去に例がないので特に決めて
なかったんですけど、というケースもあるのではないでしょうか?
その場合は、今回考えればいいんでしょうね。
ただし、金融商品会計に関するQ&AのQ31のAにおいて、時価を把握すること
が極めて困難と認められる株式については、四半期に行った減損を戻すこと
は基本的に慎重でなければならないとされていますので、ご注意を。
ちなみに、、、固定資産の減損を戻すことはできませんからね。悪しからず。
===================================
4.[最新J-GAAP]為替も変動しました。
===================================
為替も相当変動しましたね。
2012年3月30日終値82.79円
2013年3月1日終値93.56円
これだけ多く変動すると為替差益が多くでます。外貨建ての資産に関して、ど
のような注意点があるか、考えてみました。とりあえず外貨建ての有価証券で
す。
外貨建ての有価証券の換算方法、復習しましょう。売買目的や満期保有目的は
外して、その他有価証券(株式)と関係会社株式を考えます。
外貨建てその他有価証券(株式)の決算時の円貨額は、
(原則)
外貨による時価を決算時の直物為替相場により換算して算定する。
(非上場株式)
取得原価又は償却原価を決算時の直物為替相場により換算する。
となります。
いずれも換算差額は、有価証券評価差額、繰延税金負債など(繰延税金資産の
場合もありますし、計上しない場合もあります。)として処理します。
一方、外貨建て関係会社株式(個別財務諸表上)の決算時の円貨額は、
外貨による取得原価を取得時の為替相場により換算して算定する。
ことになります。
間違えてはいけないのは強制評価減を検討する場合です。
時価が著しく下落した場合は、強制評価減が検討されることになります(詳細
は外貨建取引等の会計処理に関する実務指針を参照してください。)。
時価のある株式の場合は、
外貨建ての時価と外貨建ての取得原価とを比較して判断します。
一方、時価のない株式の場合は、
外貨建ての実質価額と外貨建ての取得原価とを比較して判断します。
ですから、換算後の円貨で比較すると円安の影響で大きな下落はないけど、
外貨建ての時価や実質価額と外貨建ての取得原価の比較では著しい下落が見
られるという場合、やはり、評価損の計上が必要になってきますので、ご注
意ください。
===================================
5.[最新J-GAAP]問題86
===================================
[問86]
自己株式を処分(売却)しようと思います。その他資本剰余金がありません。
正しいのはどれ?
「自己株式を売却した際の、自己株式処分差益は(ア)に計上し、自己株式処
分差損は(イ)に計上する。その他資本剰余金の残高が負の値となった場合には、
(ウ)において、その他資本剰余金を零とし、当該負の値を(エ)から減額する。」
[答]
a.(ア)その他資本剰余金
(イ)営業外費用
(ウ)月末
(エ)その他利益剰余金(別途積立金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?a
b.(ア)その他資本剰余金
(イ)その他資本剰余金
(ウ)会計期間末
(エ)その他利益剰余金(繰越利益剰余金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?b
c.(ア)その他資本剰余金
(イ)営業外費用
(ウ)会計期間末
(エ)その他利益剰余金(繰越利益剰余金)
http://clap.mag2.com/hesouwraga?c
[前回の解答]
前回の正答はaです。
===================================
6.[編集後記]
===================================
突然ですが、複数人数いて、二組に分かれましょうという場合、じゃんけんの
グーとパーを出し合いますよね。あれ、どうやっていましたか?私は「グーパ
ー」と言っていましたけど。この「グーパー」。地方によってかなり違うよう
ですね。
僕は東京生まれ東京育ちですが、「グーパージャス!」でした。決まらないと
「ジャス」、「ジャス」と繰り返します(「ジャス!」ってなんなんでしょ
う?)。地方によってはこれ「グとパ」と言ったり呼び方も様々なようですが、
掛け声も、「グーパーじゃん!」、「ぐぅーうとぱぁーあ」、だったり、長
いものになると、「ぐぅーうと、ぱぁーあで、わかれましょ!」決まらない
と、「わかれましょ!」、「わかれましょ!」と続くものもあったりするよ
うです。ですから、出身の違う人たちが突然これをやろうとすると、カルチャ
ーショックを受けるようです。面白くなって調べると、本当に様々なようで、
大阪では、「グッパー、グッパー、グッパーでホーイのホイ!」、群馬では
「うーらーおもてっ」。Etc。
ところ違えば、面白いもんですね。
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