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負荷をかけて自己資本比率を上げていく

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013/03/04(第487号)━━
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■ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
■□    
■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 今日は時間がないので、早速本文に行きたいと思います。


 ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!


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■■  
■□  負荷をかけて自己資本比率を上げていく
■■  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●先週は、ちょっとやそっとではつぶれない強い会社を作る
 ために、自己資本比率をあげていくことが重要である、
 ということを話しました。


●今週はさらに、もっと強い会社にしていくために、会社に
 負荷をかけて鍛えていく、という話をします。

 負荷をかける、というのは、厳しい会計をしていく、という
 ことです。

 バランスシートが、だぶついている状態で、自己資本比率
 30%いった、40%いったといっても、何の意味もありません。

 バランスシートのぜい肉を削って、筋肉質にした上で、自己
 資本比率を上げていくのです。


●会社に負荷をかけて鍛えるとは、

 まずは、不良資産を落とすことです。売掛金や在庫、固定資産
 に含まれている、回収できない資産、陳腐化して売れない資産
 使っていない資産を、落としていくのです。


資産は厳しく評価し、負債は考えられるものをすべて上げていく
 のです。

 たとえば、リース資産です。

 中小企業では、リースしている資産は、ほとんどの場合、資産
 上げていないと思います。リース料を払った時に、経費で計上
 しているだけではないでしょうか?

 中小企業の会計指針でも、税法でも、その処理で認められていま
 す。

 ただし、本来の処理は、リース資産資産計上するとともに、こ
 れから支払っていくリース債務負債に計上するのです。

 資産負債がそれぞれ増えるわけですね。資産は、リース期間に
 渡って償却していくことになります。

 このリース資産資産に上げることにより、自己資本比率は落ち
 ます。

 負荷がかかる、ということです。

 その上で、また、自己資本比率を上げていくのです。


●さらには、引当金

 現在は、税法上ほとんど引当金が落ちなくなってきているので、
 中小企業にとっては、引当金を計上するメリットはないと、考え
 る方が多いです。

 税金上のメリットはありませんが、会社を強くしていく、という
 ことでは、メリットがあります。

 既に将来の支払いの原因が、当期に発生しているのであれば、
 それに見合った費用引当金繰入)と、引当金負債)を計上す
 するのです。


●たとえば、賞与引当金退職給付引当金です。

 さらには、企業の特性に応じて将来の支出や損失、収益の減少の
 原因が発生しているのであれば、それを早め早めに引き当てていく
 のです。

 ポイント引当金(ポイントを発行しているような場合は、将来
 それが使われて収益が減る)や、投資損失引当金(投資したものの
 損失が発生している)、アフターフォロー(製品保証)引当金など、

 業種によって、企業によっていろいろ考えられます。
 

●これらを早目に費用として認識する、当然、自己資本比率は下がり
 ます。それでも、なおかつ30%、50%の自己資本比率を目指していく
 のです。

 これは、すごく会社が強くなりますよ。

 数字と言うのはわかりやすいので、とにかくその目標数字を目指す、
 まだまだ、と思いながら、何としてでも達成するとその数字を目指す、

 すると知らず知らずのうちに、会社が強くなっていくのですね。


●最後にもう1つ、中小企業にとっての最大の債務、これを計上する
 のです。

 それは何かと言うと、役員退職慰労引当金です。

 そうですね。自分、社長に対する引当金です。

 いずれは、後継者に会社を譲っていくのであるから、その時に退職金
 をとって、会社の財務内容が悪くなっては、やめるにやめられなく
 なります。

 社長の退職金を、毎年毎年引き当てていくのです。
 これは、財務内容にとってはかなりインパクトがあるかも知れません。

 でも、これを計上してでも、なおかつ自己資本比率が高くなれば、
 本当に強い会社になることができます。


 是非、チャレンジしてみてください。
 

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<編集後記> 
 
 昨日は、3月からくる留学生のホームステイの準備をして
 いました。留学生を受け入れるのは初めてです。1つ部屋を
 あけて、ファンシーケースなどを買ってきたり...ちょっと
 不安もありますが、楽しみですね!フィンランドからくる
 高校生です。

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