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コラムの泉

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その請負は違法派遣ではないですよね??

こんにちは。人事コンサルタント石川弘子です。

昨年は読者の皆様からは暖かいお言葉を多数いただき、
本当にありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

企業のベストパートナー↓

http://www.ishikawa-sk.com/

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■1.人事マネジメントのコツ 人事制度はハードとソフト
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新たな年を迎えて、日本の景気も少しずつ上向き、期待の年になりそうな予感です。

しかし、依然として雇用状況、特に若年者の雇用には問題が山積しているようです。
ニートやフリーターの増加は、税収の減少、社会保障の崩壊など様々な問題を
含んでいます。

企業内においても、若い従業員とのコミュニケーションには頭を悩ませている
経営者、人事担当者が多いようです。

「ちょっと注意するとすぐに辞めてしまう」
「仕事に対する熱意が感じられない」
「何を考えているかわからない・・」

経営者の方々と詳しくお話してみると、どうもコミュニケーションの取り方に
問題があるようです。

まず、人間関係でどちらか一方だけが悪いということは絶対的にあり得ません。
相手の言動は、自分の姿を映し出しています。例えば・・

上司:「こんな企画書じゃ駄目に決まっているだろう。早くやり直してくれ」

部下:「しかし、この商品の特徴を最大限強調するためには、このくらいのインパクト
    ある方法じゃないとお客様に浸透しませんよ。」

上司:「いや、私の経験から言って・・・・」

部下:「わかりました(どうせ何を言っても自分の意見は通らないから、黙っていよう)」

このように、絶対に部下の意見を受け止めず、また部下の意見を自分のフィルターを
通して理解しようとする上司に対して、部下は心を閉ざします。
どうせ何を言っても、自分の意見など聞いてもらえないのだから、と考えるのです。
この場合、そのうち上司は
「この部下は、自分の意見というものを持っていない。やる気があるのか?」
と思い始めるでしょう。ですが、これは部下の意見に耳を貸さなかった上司の姿を
映し出した結果です。

これでは、建設的な意見交換などできません。
相手の意見を批判したり、判断したり、自分なりの解釈で理解しようとしていませんか?
自分を受け入れない相手に対して、人は絶対に心を開きません。
特に若い従業員と経営者では世代も違うでしょうし、当然価値観なども違って
いるでしょう。

人は自分の価値観に合わない意見に対して「怖れ」を感じるようです。
頑固さは「怖れ」の現れである事も多いようです。
確かに自分の価値観に無い考え方を受け止めるのには相当なパワーと勇気が要ります。

しかし、違う相手を受け入れるのがコミュニケーションの第一歩と考えて、
まずは受け入れてみてはいかがでしょうか??
受け入れても自分の価値観が崩れ去るという事はありません。
怖れずに様々な意見に耳を傾けていくと、コミュニケーションがとても
スムーズにいくのではないでしょうか??



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■2.労務管理110番 ~派遣??請負??~
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情報処理会社のQ社では、大手メーカーC社のプロジェクトに参加するため
社員を数名C社に派遣していました。

ところが、C社はQ社の社員であるAさんに長時間にわたる時間外労働を命じ、
また、過酷な日程の出張を命じるなどしたために、Aさんはうつ病を発症してしまったのです。

Q社とC社の最初の契約では、「業務請負契約」となっており、本来はC社はAさんに対して
時間外労働や出張を命じる権限はありませんでした。

ですので、Q社としても何度もC社に抗議をしたにも関らず、C社の担当課長は
相変わらずAさんに残業や出張を勝手に命じていたのです。
この場合、うつ病を発症してしまったAさんに対する責任はQ社とC社のどちらが負うのでしょう?

最近は契約上は「業務請負」となっていても、実態は「労働者派遣」となっている
ケースが増えているようです。

請負」と「派遣」では労働法上様々な違いがありますし、適切な管理をしていかないと
知らなかった、では済まされない義務違反に問われる可能性も大いにあります。
(最近の判例では、業務請負社員の過労自殺に、請負会社、メーカーの双方に
安全配慮義務違反と不法行為による責任を認めたケースがあります)

業務請負や派遣業を営んでいる企業では、労務管理にも細心の注意が求められるでしょう。

<編集後記>
━☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新たな年を迎えるにあたって、様々な目標を立てました。
仕事上の目標、私的な目標。

欲張りな私にはたくさんの目標がありますが、あまり気負わずに
毎日何事も楽しんで、気がついたら目標を達成していた、というのが
理想ですね。

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ishikawa@ishikawa-sk.com

ではまた次回お会いしましょう。石川弘子でした。

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