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トラブルなく人件費を削減するノウハウ(2)人件費とは何か?

よく「人件費が増えている」といった言い方をされますね。
ところが、人件費とは何かということが、意外と理解されていません。


◆人件費は賃金だけではない

(1)現金給与総額

人件費というと、まず思い浮かべるのが賃金です。
しかし、人件費というのは、月々の賃金だけではありません。

賞与ももちろん人件費です。

また、月々の賃金も、基本給などの「所定時間内賃金」だけではないですよね。
残業や休日出勤をしたときに支払う「所定時間外賃金」も当然含まれます。

昇給などを検討するときは、こうしたことも念頭に置かなくてはなりません。

所定時間外賃金は、所定時間内賃金に連動して変動します。

また、賞与が「基本給×○○月」という風に、所定内賃金と連動している場合は、昇給が賞与にも跳ね返ります。

毎月の賃金賞与の合計を「現金給与総額」といいます。


(2)退職金費用

次に考えなくてはならないのが、退職金関係の費用です。
退職引当金退職年金掛け金などの費用ですね。
会社がどのような退職金退職年金制度をとっていて、どれぐらいの経費がかかっているかをしっかり把握する必要があります。


(3)福利厚生費

人件費項目で無視できないのが「法定福利費」です。
これは何かというと、社会保険料の事業主負担分のことです。

これをごまかそうとして、社会保険に加入させるべき従業員を加入させなかったり、標準報酬を改ざんしたりといったイリーガルな行為をする会社が出て、社会問題になりましたね。
(この問題については、回を改めてお話しします)。


福利厚生費のうち法に定められていないもの、つまり会社が任意に設定できるものを「法定外福利費」といいます。

社宅費用、レクリエーション費用、社員食堂、財形貯蓄補助、利子補給、自己啓発支援など多岐に渡ります。


(4)その他

会計上は人件費にカウントしていないかもしれませんが、採用費、教育研修費なども、広い意味で人件費に入ります。


以上をまとめると、次のようになります。
自社がどのような状況になっているか、きちんと把握するようにするのがいいですね。


(1)現金給与総額
・所定内賃金
・所定外賃金
賞与、一時金

(2)現金給与以外の人件費
退職金費用
法定福利費
法定外福利費
④その他(採用費、教育研修費)


HRM就業規則サポートセンター
http://www.hrm-solution.jp/index.htm

HRM賃金サポートセンター
http://www.hrm-consul.com/index.htm

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