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企業行動と経営構造改革の確立

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2006年5月1日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL1
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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◆CONTENTS◆
VOL1.経営管理
●企業行動と経営構造改革の確立
●閑話休題「痛みに負けない」
■舘義之小冊子紹介
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●企業行動と経営構造改革の確立

 企業の発展を左右するものは、企業内になくて、企業外あります。企業外
にあるとすれば、市場の要求が第一義的になります。つまり、市場の要求に
満たない製品やサービスは、企業として存在し得ないということです。

 したがって、自社の規模と構成が、外部からの要求を満たし得るか否かが、
まず問題であり、市場の要求に対して当を得た企業規模か否かによって、解
決策も異なってきます。

 以上の内容の対応策が「1.市場に立脚した自律的な企業行動の確立」です。

 創造的で活力ある経済社会を実現するために、まずなによりも、企業自身
の行動力にかかっています。その意味で、企業とその経営者の果たすべき役
割にはきわめて大きいものがあります。

 以上の内容の対応策が「2.経営者のリーダーシップと社内チェック・シ
ステムの確立」です。

 それぞれの具体的な内容については、「経済同友会」の提言を要約して紹
介することにしましょう。

1.市場に立脚した自律的な企業行動の確立
 企業変革の基本的方向は「市場を最も重視すべき拠り所とする企業行動の
確立」です。企業のパフォーマンスは市場のみで判断されます
 
 市場を尊重し、市場の評価を受け入れ、市場に立脚したコーポレートガバ
ナンスに基づく企業行動を確立すること、いわば、市場重視の経営へと転換
することを目標にしています。

 それらの中には、製造物責任、情報開示など、企業にとって新たなコスト
増加要因も含まれていますが、それらに対しても、消費者や社会の要請に応
える企業として積極的に対応していく必要があります。

(1)市場の評価を得る
 ●革新的な商品・サービスを市場に提供
 ●製造物責任・環境への配慮
 ●ROE(株主資本利益率)を経営の重要な判断基準

(2)公平な市場競争に対する責任を果たす
 ●含み経営から脱却
 ●罰則強化を含む厳正な執行
 ●自己規律の確立
 ●商習慣の見直し

 さて、市場の要求は、企業の自然成長を待っていてくれません。その要求
が過酷で、しかも急を要する場合、自社の企業規模と構成に限界が考えられ
るならば、その解決の手段は限られてきます。

 所要の事業規模に到達するまで、身売りするか、同業他社を買収するか、
合併するか、このほかに方法はないのです。

 この場合、企業構造の根本的な変革を要求されていると思わなければなり
ません。しかも変革は、企業の損益にかかわりなく要求されているというこ
とです。

 市場の要求が、企業成長のプロセスを変えるのです。緊縮か拡大か、ある
いはそれ以上の要求に耐えるか。市場の要求と企業規模の格差が、企業能力
の限界を示すことになります。

 以上の内容を再検討し、その独自の卓越性を見極めることができれば、よ
り多くの市場に活を見いだすことができます。

2.経営者のリーダーシップと社内チェック・システムの確立
 企業目的を遂行しているかどうか監視する形として、取締役会と監査役会、
株主総会とが挙げられますが、現実はそれらが形骸化しています。そのため
経営トップの双肩にかかる部分が大きすぎるのが実態です。

 その結果、トップの判断ミスが企業の失速・衰退に直結する危険性を内包
すると同時に、トップがかえって慎重になりすぎて本来持つべき企業家精神
を発揮ではない状況に陥っている面も多く見受けられます。

 そこで、企業としては、次のような経営構造改革に真剣に取組む必要があ
ります。

(1)経営者の責任
 ●経営方針の確立
 ●高潔な論理観
 ●率先規範

(2)取締役会の活性化
 ●取締役会の規模の見直し
 ●情報の共有化
 ●社外取締役社外監査役採用

(3)人事雇用面の改革
 ●新卒採用への過度の依存を改め、多様な雇用形態の採用
 ●女性や高齢者の積極的な採用
 ●人事評価と職務・権限・責任の明確化

(4)給与体系を能力と貢献を重視する体系にする
 ●年功序列型の賃金体系から能力と貢献にリンクした賃金体系
 
(5)フリンジ・ベネフィットのあり方を見直す
 ●個々のニーズに合ったカフェテリア・プランの導入
 
 企業経営において、特に要求されるのは、経営者のリーダーシップです。
経営者のあり方について「最もむずかしい仕事を、全社員が注目する中で行
い、やり遂げるだけの実力」が要求されます。

 経営者をとり巻く周囲の状況は、必ずしも効果をあげるのにふさわしいと
はいえません。しかし、まず、自分をとり巻く環境から手をつけ、効果性を
あげ得るような雰囲気をつくる必要があります。
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●閑話休題「痛みに負けない」

 いま、各企業で成果主義が導入されていますが、人生はコンテストでもな
ければ競争でもありません。各人が各人の意志によってそれぞれ個性を発揮
して、悠久につづく歴史の一コマとして生活しているのに、成果主義のみに
とりつかれていると、思わぬ方向へ走っていたり、自分の足元が崩れてきた
りして、いろいろな痛みを多くの人に与えています。

 諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏は、病気やがんに対する痛みには4つあ
ると言っています。私も胃がんの際、この4つの痛みを経験しました。この
痛みは、成果主義の痛みにも通じると思います。

1.体の痛み
2.心の痛み
3.社会の痛み
4.不安の痛み

 この4つの痛みをコントロールするには、
1.緩和系病院の利用
2.モルヒネの使用
が必要だそうですが、私の場合、この2つの使用をしないで済みました。

 また、病気にならない、がんに負けないための発想の転換7カ条を述べて
います。成果主義における日常生活を送るうえでも参考になるのではないで
しょうか。

 この7つは、がんになった方だけに向けたものでなく、がんにならないた
めの工夫、がんが再発しないための工夫、あるいは再発したけど、がんに負
けない、あきらめないためにはどうしたらいいかということにも通ずるもの
だと言っています。

1.闘い方を変幻自在にする。
2.がんばるって思い過ぎないほうが、副交感神経を刺激して、リンパ球が   
  増えて免疫力があがる。そして、がんばれない時、自分をダメな人間と 
  は思わないこと。
3.人や自然や体のつながりの中でがんと闘う。
4.希望を持ち続ける。
5.笑う。
6.逃げない、がんと向き合うこと。
7.ささやかな日々の営みを丁寧に行う。
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