◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.90-2011.07.19
☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ
税理士法人の紺野です。日本
の
会計基準は、今、IFRSで揺れ動いています。一方で税制も改正されており、
上場会社及び上場準備会社の
決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく
変化していきます。これらのエッセンスを、上場会社及び上場準備会社の経理
担当者の皆さん向けに、出来る限り分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!
文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、
監査法人さんや顧問
税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ
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最近の
会計は複雑で、困難な見積りや判断を伴うことも多く、また、IFRSの適
用など、上場会社といえども対応は困難です。
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す。また、もちろん税務顧問としてのご
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・IFRSプロジェクトの
アドバイザーが欲しい。
・ちょっと相談できる相手が欲しい。
・日ごろから専門家に見てもらわないと不安だ。
・忙しい。ただ、人を
採用するとコストがかかる。
・IFRSはなるべくコストを抑えて対応したい。
・税金・
税効果会計を丸投げしたい。
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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]
会計方針の変更で遡及した場合の税務
2.[IFRS]素人の大臣に振り回される金融庁?
3.[IFRS]
引当金はどこが違う(その1)?
4.[最新J-GAAP]問題1
5.[編集後記]
===================================
1.[最新J-GAAP]
会計方針の変更で遡及した場合の税務
===================================
例えば
棚卸資産の評価方法を
総平均法から
先入先出法に変更しました、という
場合、遡及が必要になります。
(0年度末)
商品(
総平均法) 1,000⇒税務
商品(
先入先出法) 500⇒
会計
(1年度末)
仕入 30,000
商品(
総平均法) 1,200
商品(
先入先出法) 600⇒
会計・税務
とします。
会計上は、遡及しますので、1年度の
売上原価は、500+30,000-600=29,900です。
税務上は、0年度末は、商品を1,000として
確定申告書を提出しています。これ
は
会計上0年度に遡及したとしても、税務上0年度につき更正の請求をする必要
はありません。
では1年度の税務はどうするか。
別表五(一)の期首利益積立金を変えるんですね。
ちょっと税効果無視しますが、1年度の期首は、
会計上の商品は500ですが、税
務上の商品は1,000のままですので、
一時差異を+500、「商品」かなんかで、利
益積立金にいれてやって、「繰越損
益金」に-500いれるわけです。期首利益積
立金全体は変更ありません。
それで1年度はこの「商品」500を減算するわけです。これにより、税務上の売
上原価は
会計上の29,900に500足した30,400になるわけです。
この30,400は、
期首商品(
総平均法)1,000
+
仕入30,000
-
期末商品(
先入先出法)600
=
30,400
として把握される数値と同じ額になるわけです。
このように期首の利益積立金の内訳を変更した場合は、五(一)の欄外に注書をし
ておくことが望ましいとのことのようです。
※税務上、
棚卸資産の評価方法の変更をする場合には、事業年度開始の日の前日
までに届け出て、承認を受ける必要がありますので、ご留意ください。
会計コンサルティングはこちら
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===================================
2.[IFRS]素人の大臣に振り回される金融庁?
===================================
自見大臣に翻弄される金融庁に関する記事がなかなか面白いです。
http://www.fsight.jp/article/10634?ar=1&page=0,0&ar=1
『自見大臣がなぜIFRSに目覚めたか。
「東日本大震災以降、大臣としての手柄を探していたんです」と金融庁の幹部
は言う。
まず、震災発生からしばらくたって、大臣から突然、節電対策ですべての銀
行の照明をLEDに替えろという指示が来たのだという。担当課に指示したところ、
銀行の本支店の照明は電力消費が少ない蛍光灯がほとんどで、LEDに替えても大
きな節電効果がない、という報告が上がってきた。次に大臣が飛びついたのが
IFRSだった、というのだ。』
LEDの代わりですか。面白いですね。
「担当の審議官と課長が左遷されるらしい」
人事的な脅しが加わるとなかなかモノはいえないでしょうね。
国民新党の自見氏が、民主党の政治混乱をいいことに強引に進めたという感じ
でしょうか。政府の方針として十分に検討された結果とはどうしても思えませ
ん。国民新党は、ある意味、結果を残しているといえますね。善し悪しは抜き
にして。
しかし、エネルギーにしても、貿易にしても、金融にしても、
会計にしても、
この国には戦略というものが全く感じられない、場当たり的な対応を繰り返し
ているのみです。
日本の将来は大丈夫か?
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===================================
3.[IFRS]
引当金はどこが違う?
===================================
IFRSは随分先の話になってしまうかもしれませんが、勉強だけは続けましょう。
引当金の認識要件をみてみましょう。以下の要件のすべてを満たす必要があり
ます。
(1)企業が過去の事象の結果として現在の
債務(法的又は推定的)を有している。
(2)当該
債務を
決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能
性が高い。
(3)当該
債務の金額について信頼できる見積もりができる。
日本基準より
引当金の計上が要求される状況は限定されます。日本では修繕引
当金のような非
債務性
引当金も計上されますが、IFRSでは、非
債務性
引当金を
認識することは認められません。
(1)の現在の
債務のうち、推定的
債務について
法的
債務はいいと思うのですが、推定的
債務とはどういうことか?以下のよう
な企業の行為から発生した
債務をいいます。
・過去の経験により確立された実務観光や行動パターン、公表されている方針
又は十分な具体性を有する最近の声明や陳述等により、企業が外部に対し一定
の責務を負うことを表明している。
・その結果、企業は、当該企業が責務を果たすであろうという妥当な期待を外
部の者に惹起させている。
つまり、企業が責務を負うことを意思決定するのみならず、企業が外部の者に
責務を果たすと期待されているという状況が求められています。
この現在の
債務とは、推定的
債務の段階では、存在している可能性の方が、存
在していない可能性よりも高い(すなわち、
債務が存在している可能性が50%超
の場合)場合をいいます。More likely than notです。
リストラ
費用はどうでしょうか。ここでも企業の意思決定と外部の期待が必要
なわけです。
ですから、
経営者がリストラに関する詳細な公式計画を有し、かつ計画の実施を開始する
か、又はリストラの影響を受ける人々に公表することによって、関係者の妥当
な期待を惹起させた時点で計上されることになります。
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4.[最新J-GAAP]問題1
===================================
[問1]
3月
決算
(機械装置)
・×0年4月1日取得
・
定額法で処理
・取得価額2,000万円
・
耐用年数10年
・
残存価額0
これにつき、×2年4月1日開始事業年度で残存年数8年の
定率法に変更。
×2年4月1日開始事業年度の償却費はいくら?
(
定率法償却率 10年0.25 8年 0.313)
[答]
a.
(20,000,000円-20,000,000円÷10年×2年)×0.313=5,008,000円
b.
(20,000,000円-20,000,000円÷10年×2年)
-20,000,000円×(1-0.25)×(1-0.25)×(1-0.25)=7,562,500円
c.
20,000,000円×(1-0.25)×(1-0.25)×0.25=2,812,500円
a. →
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5.[編集後記]
===================================
なでしこ。観ましたよ~。いやあ、感動しました!
朝起きて。というか子供に起こされて。先に起きてんですよね。いつも起きな
いくせに。しかも、目覚ましかかってなかったのに。
でも、起きてよかったです。こんなに素晴らしいゲームは一生に一度見れるか
どうかですもんね。なんといっても、ワールドカップ優勝ですよ~。信じられ
ないです。
僕は観ていて、負ける気がしなかったんですよね。なんとなく。今日は勝つ。
そんな気がしていました。なにか神かがり的なもの、感じませんでしたか?あ
の澤選手のシュート。あんな角度で入りますかね?たまに観るような気はしま
すけど。あの場面で。ありえないですよね。
アメリカの選手のほうがプレッシャーかかっていたような感じでした。PKなん
て、あれっ、あれっ、という間になんか優位にたっていましたねえ。
阪神大震災のときは、オリックスが優勝したりしていますし、やはり、なにか
あるんでしょうね。
しかし、勇気づけられるのはいいんですけど、それだけではなく、なでしこの
目標達成プロセスに学ぶべきかもしれません。私たちの目の前の課題は、非常
に困難なものです。精神論だけではなく、いつ、日本はどのようになっている
のか、そんなイメージを皆で共有して頑張る。そんな企画、青写真、夢、工程
表、プロセスマップを。描かなければ。なでしこをみてそんなことを考えまし
た。
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1.[最新J-GAAP]会計方針の変更で遡及した場合の税務
2.[IFRS]素人の大臣に振り回される金融庁?
3.[IFRS]引当金はどこが違う(その1)?
4.[最新J-GAAP]問題1
5.[編集後記]
===================================
1.[最新J-GAAP]会計方針の変更で遡及した場合の税務
===================================
例えば棚卸資産の評価方法を総平均法から先入先出法に変更しました、という
場合、遡及が必要になります。
(0年度末)
商品(総平均法) 1,000⇒税務
商品(先入先出法) 500⇒会計
(1年度末)
仕入 30,000
商品(総平均法) 1,200
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とします。
会計上は、遡及しますので、1年度の売上原価は、500+30,000-600=29,900です。
税務上は、0年度末は、商品を1,000として確定申告書を提出しています。これ
は会計上0年度に遡及したとしても、税務上0年度につき更正の請求をする必要
はありません。
では1年度の税務はどうするか。
別表五(一)の期首利益積立金を変えるんですね。
ちょっと税効果無視しますが、1年度の期首は、会計上の商品は500ですが、税
務上の商品は1,000のままですので、一時差異を+500、「商品」かなんかで、利
益積立金にいれてやって、「繰越損益金」に-500いれるわけです。期首利益積
立金全体は変更ありません。
それで1年度はこの「商品」500を減算するわけです。これにより、税務上の売
上原価は会計上の29,900に500足した30,400になるわけです。
この30,400は、
期首商品(総平均法)1,000
+
仕入30,000
-
期末商品(先入先出法)600
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30,400
として把握される数値と同じ額になるわけです。
このように期首の利益積立金の内訳を変更した場合は、五(一)の欄外に注書をし
ておくことが望ましいとのことのようです。
※税務上、棚卸資産の評価方法の変更をする場合には、事業年度開始の日の前日
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===================================
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IFRSだった、というのだ。』
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にして。
しかし、エネルギーにしても、貿易にしても、金融にしても、会計にしても、
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ているのみです。
日本の将来は大丈夫か?
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3.[IFRS]引当金はどこが違う?
===================================
IFRSは随分先の話になってしまうかもしれませんが、勉強だけは続けましょう。
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ます。
(1)企業が過去の事象の結果として現在の債務(法的又は推定的)を有している。
(2)当該債務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能
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当金のような非債務性引当金も計上されますが、IFRSでは、非債務性引当金を
認識することは認められません。
(1)の現在の債務のうち、推定的債務について
法的債務はいいと思うのですが、推定的債務とはどういうことか?以下のよう
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又は十分な具体性を有する最近の声明や陳述等により、企業が外部に対し一定
の責務を負うことを表明している。
・その結果、企業は、当該企業が責務を果たすであろうという妥当な期待を外
部の者に惹起させている。
つまり、企業が責務を負うことを意思決定するのみならず、企業が外部の者に
責務を果たすと期待されているという状況が求められています。
この現在の債務とは、推定的債務の段階では、存在している可能性の方が、存
在していない可能性よりも高い(すなわち、債務が存在している可能性が50%超
の場合)場合をいいます。More likely than notです。
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なわけです。
ですから、
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4.[最新J-GAAP]問題1
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[問1]
3月決算
(機械装置)
・×0年4月1日取得
・定額法で処理
・取得価額2,000万円
・耐用年数10年
・残存価額0
これにつき、×2年4月1日開始事業年度で残存年数8年の定率法に変更。
×2年4月1日開始事業年度の償却費はいくら?
(定率法償却率 10年0.25 8年 0.313)
[答]
a.
(20,000,000円-20,000,000円÷10年×2年)×0.313=5,008,000円
b.
(20,000,000円-20,000,000円÷10年×2年)
-20,000,000円×(1-0.25)×(1-0.25)×(1-0.25)=7,562,500円
c.
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5.[編集後記]
===================================
なでしこ。観ましたよ~。いやあ、感動しました!
朝起きて。というか子供に起こされて。先に起きてんですよね。いつも起きな
いくせに。しかも、目覚ましかかってなかったのに。
でも、起きてよかったです。こんなに素晴らしいゲームは一生に一度見れるか
どうかですもんね。なんといっても、ワールドカップ優勝ですよ~。信じられ
ないです。
僕は観ていて、負ける気がしなかったんですよね。なんとなく。今日は勝つ。
そんな気がしていました。なにか神かがり的なもの、感じませんでしたか?あ
の澤選手のシュート。あんな角度で入りますかね?たまに観るような気はしま
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