みなさん、こんにちは!
私は、毎年暑い夏が来ると、幼い頃、自宅前の焼け野原(戦争で焼け落ちた工場跡)で、
近所の洟垂れ小僧たちとチャンバラゴッコをしたことをよく思い出します。
あの頃も、暑かった!
汗をダラダラ流しながら近所の腕白たちと棒切れを振り回して遊びました。
当時は、嵐寛寿郎の鞍馬天狗が流行っていた頃で、誰が鞍馬天狗役をやるかで、
何時も揉めていましたが、偶々鞍馬天狗役を演じたときはバッタバッタと悪者役を切り倒し、
気分爽快、得意満面の笑顔で家に帰ったものでした。
そして遊んだ後、母親が用意してくれたタライの行水は冷たくて心地良かった!
あの頃、戦後間もなかった私の幼児時代は、日本全体が貧しかった。
私も毎日、チャンバラゴッコをしながら、“腹減ったなぁ!”とつぶやいていたのを今でも
覚えています。
そして、今年3・11の大震災で破壊され尽くした東北被災地の瓦礫の山をテレビで見ていると、
その姿と私の頭におぼろげに残っている戦災に焼け残った東京の下町の町並みが重なって浮んで
来ます。
でも、今と昔とで一つだけ大きく違うところがあります。
それは、大人たちの顔つきです。
被災地の方々は、一向に進まない復旧・復興に苛立ちを募らせ、暗い顔をされる方が多くなった
ようですが、終戦後の当時の大人たちはみんな元気で明るい顔をしていました。戦争という
重苦しく押さえつけられていた時代が終り、これからは「前とは違う新しい時代が来る」
という期待に心を膨らませていたからでしょうか。
もう30年以上前に亡くなった私の父親が仲間の大人たちとよく冗談を言い合いながら奥の金歯が
見えるほど大口を開けてゲラゲラ笑っていたのを思い出します。
きっと人は、どんなに辛い目にあっても、「その辛さは、いつかは終る」ということを知り、
「将来への期待やら希望やら」が持てれば、どんな辛さも乗り越えられるのでしょう。
こんな逸話もあります。
“サーカスの象は、小さい頃に一度ロープにつながれ、そこから逃げられない経験をすると、
大きくなってもそのロープから逃れられない”と思い込んでしまうそうです。大きくなって、
本当は簡単に逃れられる力がついていても、象は無理だと思ってじっとしているんだそうです。
これは、生き物の本性が「現状安住」を好むことを表す逸話として有名な話です。
私たちは、心の中の“「サーカスの象」現象”に気づいているでしょうか。知らずしらずの内に、
“本当は簡単に逃れられる力がついているのに、無理だと思ってじっとしている”場合もあるので
はないでしょうか。
この「現状安住」からの脱却を試みるのが改革者なのでしょう。
日本の幕末には坂本竜馬など若い有能な改革者が続出しました。
今の世には本当の意味でのこのような改革者が現れてこないように思います。
“兎も角やってみる。やってダメでもまたやってみる。どうしてもダメだったらそこで考える”
という挑戦者としての生き方もあります。
大震災後、政治の混迷もあり、日本中に閉塞感が充満しています。
こんなときこそ、こんな挑戦者としての気概に満った人が次々と輩出されんことを
願ってやみません。
さて、
前回の「労使トラブルの増加」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「
休職期間満了間近社員への対応」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆─────────────
○「
休職期間満了間近社員への対応」
──────────────────────────────
精神疾患で休業している
従業員の
休職期間が満了に近づいた場合、企業は慎重な対応を
検討する必要があります。
休職中の
従業員の場合,
休職制度を定めている
就業規則等を
自宅で見ることができなかったり,いつから
休職の身分となっているのかが明確でなく,
休職満了日を正確に知り得ていなかったりすることがあります。
また,
休職満了日を伝えることが本人へのプレッシャーとなることを懸念して,会社側も
はっきりと伝えていないケースも散見されます。
しかし,そのような曖昧な状態で
休職期間が満了し,
退職となってしまえば,後々のトラブル
に発展しかねません。従って,少なくとも
休職期限満了日の3カ月前には,正確な
休職満了日
とその日までに職場復帰できなかった際の処遇について書面で通知しておくことをお勧めします。
職場でよく問題になるのが,
休職満了日間近になり主治医の職場復帰可能な旨の診断書が提出され,
職場復帰への
意思表示がなされるケースです。
会社としては,
産業医の診察や主治医への意見聴取,
人事労務的観点からみた職場復帰可否の判断
など様々な職場復帰へのプロセスがあることがほとんどですから,このように
休職満了日間際に,
突然,職場復帰の
意思表示があっても現実的には対応が困難になってしまいます。
そのため,事前に「当社における職場復帰においては,主治医の職場復帰可能な旨の診断書が
提出された後に,
産業医の診察や
人事部における判断がありますので,職場復帰を希望される場合
には遅くとも
休職期間満了日の1カ月前までに,
復職願に添えて主治医の診断書を提出してください」
などと通知をしておくと,このようなトラブルを避けることに役立ちます。
就業規則等で定められる
休職満了日までに職場復帰が不可能な場合には
自然退職となることが一般的ですが,このような事態が
想定される場合には,
傷病手当金や
障害年金の受給の可能性について予め説明しておくことが
退職後の
トラブル防止に役立ちます。
もし,
傷病手当金の受給がなされていないケースでは,在職中に申請しなければ受給することが
できなくなることを説明し,重篤な精神障害により就業が困難な場合には
障害年金が受給できる可能性
があることも知らせておいた方がよいでしょう。
心の健康問題が改善せずに
退職に至ってしまう事例では,
退職後の生活基盤が安定しないと病状の回復
にも悪影響を及ぼしますし,会社への不満感情が沸き起こってくることも少なくありません。
会社としてはそこまでする義務はありませんが,最後まで本人の生活基盤を整えるように会社が誠意を
尽くしたと認識されれば,このような無用な不満感情を抱くことも防げるものと思われます。
今回は、ここまでです。
皆さんもこのメルマガで、“こういった話を聞いてみたい・教えて欲しい”といった
ご要望がありましたら、是非ご連絡下さい。
ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させて頂きます。
ご質問・ご意見は
info@node-office.comからどうぞ。
当事務所のホームページを更新しております。
ご興味のある方は、
http://www.node-office.com/index/index.html
または、
http://www.humansource.co.jp/ へどうぞ
みなさん、こんにちは!
私は、毎年暑い夏が来ると、幼い頃、自宅前の焼け野原(戦争で焼け落ちた工場跡)で、
近所の洟垂れ小僧たちとチャンバラゴッコをしたことをよく思い出します。
あの頃も、暑かった!
汗をダラダラ流しながら近所の腕白たちと棒切れを振り回して遊びました。
当時は、嵐寛寿郎の鞍馬天狗が流行っていた頃で、誰が鞍馬天狗役をやるかで、
何時も揉めていましたが、偶々鞍馬天狗役を演じたときはバッタバッタと悪者役を切り倒し、
気分爽快、得意満面の笑顔で家に帰ったものでした。
そして遊んだ後、母親が用意してくれたタライの行水は冷たくて心地良かった!
あの頃、戦後間もなかった私の幼児時代は、日本全体が貧しかった。
私も毎日、チャンバラゴッコをしながら、“腹減ったなぁ!”とつぶやいていたのを今でも
覚えています。
そして、今年3・11の大震災で破壊され尽くした東北被災地の瓦礫の山をテレビで見ていると、
その姿と私の頭におぼろげに残っている戦災に焼け残った東京の下町の町並みが重なって浮んで
来ます。
でも、今と昔とで一つだけ大きく違うところがあります。
それは、大人たちの顔つきです。
被災地の方々は、一向に進まない復旧・復興に苛立ちを募らせ、暗い顔をされる方が多くなった
ようですが、終戦後の当時の大人たちはみんな元気で明るい顔をしていました。戦争という
重苦しく押さえつけられていた時代が終り、これからは「前とは違う新しい時代が来る」
という期待に心を膨らませていたからでしょうか。
もう30年以上前に亡くなった私の父親が仲間の大人たちとよく冗談を言い合いながら奥の金歯が
見えるほど大口を開けてゲラゲラ笑っていたのを思い出します。
きっと人は、どんなに辛い目にあっても、「その辛さは、いつかは終る」ということを知り、
「将来への期待やら希望やら」が持てれば、どんな辛さも乗り越えられるのでしょう。
こんな逸話もあります。
“サーカスの象は、小さい頃に一度ロープにつながれ、そこから逃げられない経験をすると、
大きくなってもそのロープから逃れられない”と思い込んでしまうそうです。大きくなって、
本当は簡単に逃れられる力がついていても、象は無理だと思ってじっとしているんだそうです。
これは、生き物の本性が「現状安住」を好むことを表す逸話として有名な話です。
私たちは、心の中の“「サーカスの象」現象”に気づいているでしょうか。知らずしらずの内に、
“本当は簡単に逃れられる力がついているのに、無理だと思ってじっとしている”場合もあるので
はないでしょうか。
この「現状安住」からの脱却を試みるのが改革者なのでしょう。
日本の幕末には坂本竜馬など若い有能な改革者が続出しました。
今の世には本当の意味でのこのような改革者が現れてこないように思います。
“兎も角やってみる。やってダメでもまたやってみる。どうしてもダメだったらそこで考える”
という挑戦者としての生き方もあります。
大震災後、政治の混迷もあり、日本中に閉塞感が充満しています。
こんなときこそ、こんな挑戦者としての気概に満った人が次々と輩出されんことを
願ってやみません。
さて、
前回の「労使トラブルの増加」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「休職期間満了間近社員への対応」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆─────────────
○「休職期間満了間近社員への対応」
──────────────────────────────
精神疾患で休業している従業員の休職期間が満了に近づいた場合、企業は慎重な対応を
検討する必要があります。休職中の従業員の場合,休職制度を定めている就業規則等を
自宅で見ることができなかったり,いつから休職の身分となっているのかが明確でなく,
休職満了日を正確に知り得ていなかったりすることがあります。
また,休職満了日を伝えることが本人へのプレッシャーとなることを懸念して,会社側も
はっきりと伝えていないケースも散見されます。
しかし,そのような曖昧な状態で休職期間が満了し,退職となってしまえば,後々のトラブル
に発展しかねません。従って,少なくとも休職期限満了日の3カ月前には,正確な休職満了日
とその日までに職場復帰できなかった際の処遇について書面で通知しておくことをお勧めします。
職場でよく問題になるのが,休職満了日間近になり主治医の職場復帰可能な旨の診断書が提出され,
職場復帰への意思表示がなされるケースです。
会社としては,産業医の診察や主治医への意見聴取,人事労務的観点からみた職場復帰可否の判断
など様々な職場復帰へのプロセスがあることがほとんどですから,このように休職満了日間際に,
突然,職場復帰の意思表示があっても現実的には対応が困難になってしまいます。
そのため,事前に「当社における職場復帰においては,主治医の職場復帰可能な旨の診断書が
提出された後に,産業医の診察や人事部における判断がありますので,職場復帰を希望される場合
には遅くとも休職期間満了日の1カ月前までに,復職願に添えて主治医の診断書を提出してください」
などと通知をしておくと,このようなトラブルを避けることに役立ちます。就業規則等で定められる
休職満了日までに職場復帰が不可能な場合には自然退職となることが一般的ですが,このような事態が
想定される場合には,傷病手当金や障害年金の受給の可能性について予め説明しておくことが退職後の
トラブル防止に役立ちます。
もし,傷病手当金の受給がなされていないケースでは,在職中に申請しなければ受給することが
できなくなることを説明し,重篤な精神障害により就業が困難な場合には障害年金が受給できる可能性
があることも知らせておいた方がよいでしょう。
心の健康問題が改善せずに退職に至ってしまう事例では,退職後の生活基盤が安定しないと病状の回復
にも悪影響を及ぼしますし,会社への不満感情が沸き起こってくることも少なくありません。
会社としてはそこまでする義務はありませんが,最後まで本人の生活基盤を整えるように会社が誠意を
尽くしたと認識されれば,このような無用な不満感情を抱くことも防げるものと思われます。
今回は、ここまでです。
皆さんもこのメルマガで、“こういった話を聞いてみたい・教えて欲しい”といった
ご要望がありましたら、是非ご連絡下さい。
ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させて頂きます。
ご質問・ご意見は
info@node-office.comからどうぞ。
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