• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

経験2

-------------------------------------------------------------

成長し続ける企業に!サービス業専門社労士日記(第822回)

-------------------------------------------------------------

おはようございます。

メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。

このメルマガは
サービス業特に飲食店経営者及び店長
売上が上がらないとお悩みの経営者
労務管理の難しさを感じている人事担当者
同業の社労士さん

へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。

テーマは
従業員のやる気と売上は本当に連動している」
です。

-------------------------------------------------------------
◎お客様の売上アップのため!サービス業専門社労士日記
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000250571/index.html

小松潤一社会保険労務士事務所
http://www.style-neo.jp  http://www.style-neo.com
-------------------------------------------------------------
目次
■はじめに
■経験2
--------------------------------------------------------------
■はじめに

昨日のメルマガをもう一度読んでもらったらわかりやすいです。

まず横領の疑いがある場面

あの場面でも様々な対策が打てます。

横領している従業員を呼び出し不正の証拠をつかんでいないのに
「お前横領しただろう!!!」
って迫る方法です。


「はいやりました」
って言ってくれたらもっとも早期解決です。

次に不正の証拠をつかんだ場面

あの場面で証拠を従業員に見せつけて
「お前は解雇!!」っていうのも
一つの方法です。


今日はこまつが取った方法です。
(結果的に失敗した事例です)


今日はそんな話

--------------------------------------------------------------
■経験2

こんな事例がありました。皆さんならどうしますか??
(本当の事例ではなく実話をもとにした作り話ですが)


不正の証拠は全部ではないが一部つかんだ。

これだけで十分に懲戒解雇が可能だ

ただ気がかりがかなりあった


それは不正を見逃した人達がたくさんいたこと

その見逃していた人達はもしかしたら不正をされているかもしれないと
うすうす気がついていたが日常業務が忙しく不正の確認を怠ったこと

次に

社長が無理難題を言い続けることから日常業務に全員が追われていたこと

そして最大のきがかりが未払いの残業代

月に5万円程度は確実にあるので
2年間で最低でも100万円程度請求されても仕方ない

多く見積もると300万円程度にはなる

状態だ



社長と面談を行った。

すでに社長は不正した従業員に処分が下るまで
自宅待機と命じていた

その場で
「お前は解雇だ!!!」
って言わなかっただけましだった。


社長の考えは
懲戒解雇もして
警察にも被害届を出す
そのうえで300万円の返金の請求を出すというものだった。

つまり不正を行った従業員にとってもっとも思い罰を与えようとしていた。
ただし300万円については証拠がないので取れるのは証拠がある40万円だけだろう


(この段階でも人それぞれの対策を立てるのですがこまつが出した答えはこれでした)


まず懲戒解雇自体は問題ないだろう

ただし300万円の返金は応じないはずだ。証拠がある40万円についても
そもそもその様な状態になったのも社長に責任があって
裁判等に持ち込まれたら40万円すら回収が難しいかもしれない

それに残業代

こまつがざっと計算してこれだけは払わなければいけないぞと言う金額が
最低でも100万円だ

つまり

訴えたら訴え返される可能性がある

会社は最大で40万円しか本人から取れないのに
横領した従業員は最低でも100万円は確実に会社に請求することが出来る
それ以上も従業員が証拠を出せば200万円などのお金が会社に請求されることもある


お金だけ見たら損をする可能性があるのだ


よってこんな提案を


「今回横領したことについては許されない行為だが今までの君の会社への
 貢献度と君の将来を考慮して自己都合退職として会社を去ってもらえたら
 警察への被害届も出さない」


もし被害届を出したらこちらも訴えられる可能性がある
裁判をするお金もバカにならないのだ
弁護士費用もかかる

残業代の未払いのこともあるのでお互いになかったことにしよう
ただし会社には残れないよ

って会社側は思っているのだが

将来のためにという表現を使ってもらうことにした。


こまつはすぐに退職の同意書を作った。

お互いに債務債権がないこと
警察への被害届を出さないこと

を確認する同意書だ

これが取れたらもうこのトラブルはおしまいだ

会社側も横領されたって他の従業員に知られたくなかったので
この方法が一番だと思ったのだ

そしてこの退職の同意書を経営者に渡し
話し合いの場を持ってもらうことにした


後日社長より

「自ら辞めて行きました」


その様な連絡が来たので
よかったよかった
これでおしまいだって

こまつは安心しきっていました。


1ヶ月間の間だけは・・・・・・



社長より電話が入りました。


懲戒解雇した従業員から残業代を500万円請求されています」


どういうこと??

同意書取ったじゃないですか???
しかもなんで500万円????




話を聞くと口頭で退職の同意を取り付けて
同意書にはお互いにサインしていないということです。

ちょっと待って

どうしてサインさせない・・・・


こまつは話合いの場に立ち会わなかったことを後悔した



明日へと続く

よかったら感想をください
info@style-neo.jp


-------------------------------------------------------------
創造人材株式会社
小松潤一社会保険労務士事務所
小松潤一
http://www.sou-jin.com/
http://www.style-neo.jp
info@style-neo.jp

絞り込み検索!

現在22,386コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP