2012年11月24日号 (no. 711)
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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【時間帯によって時給が変わる。】
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■どの日でも、どの時間帯でも同じ時給。
仕事には、忙しい時間帯があれば、そうでない時間帯もある。また、忙しい時期があれば、そうでない時期もある。
常に、仕事の内容が同じで、仕事の量もずっと同じ。そんな仕事はそんなに多くはないのではないかと思います。
例えば、運送会社だと、夏のお中元の時期と年末のお歳暮の時期は忙しいのではないでしょうか。缶ビールの詰め合わせ、野菜とフルーツの缶ジュース詰め合わせ、植物油のセット、インスタントコーヒーのギフトセット、ハムの詰め合わせ。普段は目にしないであろう贈り物の数々が夏と冬の一時期に送られ、そして受け取られる。
私も運送会社で働いた経験がありますので、お盆と年末の忙しさはよく知っています。といっても、トラックのドライバーとして仕事をしていたわけではなく、運送会社の倉庫内でピッキングと梱包の仕事がメインでした。高校1年の頃で、時給は高校生としては破格の950円でした。高校生のバイトだと、せいぜい800円がいいところ。にもかかわらず、仕事をした運送会社では結構時給は高かったんです。
もちろん、給与が高いには理由があって、仕事はなかなかのものでした。お歳暮に対応する仕事ですから、11月の後半頃から12月末までの期間限定で働く短期の仕事です。倉庫内での仕事だから、そんなにシンドくはないだろうと思うかもしれないけれども、寒い時期なのに倉庫の入り口のシャッターは常に全開。フォークリフトが出入りしたり、人や荷物が移動するので、どうしてもシャッターを開けておかないといけなかったのかもしれないが、年末のあの寒さに常にさらされるため、想像よりも体力を消耗した。
また、夕方から夜の仕事だったから、お腹も空く。寒さと空腹で、仕事の過酷度が4割増しぐらいにはなったんじゃないかと思う。
そんな仕事だったから時給も高かったのかもしれない。お歳暮の時期じゃなかったら、おそらく高校生のアルバイトは雇わないのではないか。普段は、
法人から依頼された荷物を運ぶとか、個人の小口荷物を運ぶ程度だから、仕事は年末に比べて少ないはず。
仕事が少ない時は人も少なく、仕事が多い時は人も多く。これは当たり前のような判断ですね。
パートタイマーの人を募集するとき、曜日や時間帯、時期に限らず時給を同じにする会社がありますよね。何曜日に働いても時給は870円、どの時間帯に働いても時給は870円、どの時期に働いても時給は870円。つまり、時給は870円という設定だけ。
870円という時給だけだったら、給与の計算は簡単ですね。時間数に単価をかけると給与を算出できる。
しかし、時給は1つに固定していないといけないのかというと、そうでもない。
試用期間の時給を820円に設定しておくのもいいし、日曜日と祝日は時給を100円アップするのもいい。早朝に仕事が多いならば、早朝だけ時給を1,000円に設定するのもアリ。夜に忙しくなるならば、夜に時給を増やす。運送会社のように、お中元とお歳暮の時期に時給を上げたり、その時期だけに限定して高
賃金で人を集めるのもいい。月末に仕事が増えるならば、20日から月末までは時給アップとか。方法は色々あります。
仕事に応じて
賃金を決める。こうすれば、人員の配置も望ましい状態にできる可能性が高まる。
しかし、忙しい時とそうでない時の時給が同じだと人によっては不満を感じるかもしれない。主に忙しい時間帯に働いている人とそれ以外の時間帯に主に働いている人が同じ
賃金だと、納得しにくい人もいるはず。
そこで、1つの時給だけで運用するのではなく、仕事の内容や量、繁閑、時間帯、時期などによって時間給を変えようかと思いつきます。
賃金だけで人は動くわけではないのですが、動く動機としては大きいはずです。
■時給を変えるか、加給するか。
時間給は1つでなければいけないわけではありません。900円と決めたら、それ以外の時間給を混ぜて運用してはいけないというわけではなく、曜日や時間帯、繁忙期などに合わせて自由にメニューを増やすことが可能です。
時間給を変動させる方法は2つあります。
時間帯ごとに時間給を変える。もしくは、基準となる時間給を決めて、そこに時間帯ごとに加給していくか。この2つです。
どちらも効果は一緒です。ただ、取り扱いが簡単かどうか、
給与明細での記載が分かりやすいかという点では違いがあります。
まず、時間帯ごとに時間給を変えた場合。
A時間帯:870円
B時間帯:970円
C時間帯:1,000円
このように時間帯ごとに時給を設定し、
A時間帯 90時間
B時間帯14時間
C時間帯 21時間
というように分けて、それぞれの時間数を計上する。
870円×90時間
970円×14時間
1,000円×21時間
計算すると、78,300円+13,580円+21,000円=112,880円となる。
一方、基準となる時間給を決めて、そこに時間帯ごとに加給していく場合。
基本となる時給を870円に固定する。
さらに、加算項目ごとに加算額を決める。
A加算:100円
B加算:130円
とする。
つまり、時給に加算部分を組み込むのではなく、加算する部分だけを分離して表示するのですね。
勤務時間:125時間
A加算:14時間
C加算: 21時間
とすると、
870円×125時間
100円×14時間
130円×21時間
108,750円+1,400円+2730円=112,880円。先ほどの、時間帯ごとに時間給を変えた場合と同じ結果になる。
それぞれに時間給を設定するか、加給部分を分離するか。結果は同じだけれども、基本部分と加算部分を分離して取り扱える後者の方が事務処理は楽です。また、基本
賃金と加算部分が合体していると両者の割合が分かりにくいのですが、後者の方法だと加算されている部分が分かりやすい。
時給を固定してしまうのも便利ではありますが、上記のように仕事に合わせて時給が変わるようにするのも良い方法だと思います。
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メールマガジン【本では読めない
労務管理の"ミソ"】のご紹介
内容の一例・・・
『定額
残業代で
残業代は減らせるのか』
『15分未満の
勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の
変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=
法定休日と思い込んではいけない』
『
半日有給休暇と
半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は
賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』
など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。
本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。
【本では読めない
労務管理の"ミソ"】
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※配信サンプルもあります。
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。
タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで
勤務時間を集計しないといけない。
しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては
勤務時間の集計は悩みのタネですよね。
そんな悩みをどうやって解決するか。
そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。
Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても
勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。
始業や終業、
時間外勤務や
休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。
Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
や
出勤簿で
勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。
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残業で悩んでいませんか?
「長時間の残業が続いている」
「
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」
こういう悩み、よくありますよね。
ニュースでも未払い
残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。
法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、
割増賃金が必要になります。
とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?
毎日8時間の時間制限があると、柔軟に
勤務時間を配分できませんよね。
例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。
仕事に合わせて、ある日は
勤務時間を短く、ある日は
勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。
「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT
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常に、仕事の内容が同じで、仕事の量もずっと同じ。そんな仕事はそんなに多くはないのではないかと思います。
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そんな仕事だったから時給も高かったのかもしれない。お歳暮の時期じゃなかったら、おそらく高校生のアルバイトは雇わないのではないか。普段は、法人から依頼された荷物を運ぶとか、個人の小口荷物を運ぶ程度だから、仕事は年末に比べて少ないはず。
仕事が少ない時は人も少なく、仕事が多い時は人も多く。これは当たり前のような判断ですね。
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870円という時給だけだったら、給与の計算は簡単ですね。時間数に単価をかけると給与を算出できる。
しかし、時給は1つに固定していないといけないのかというと、そうでもない。試用期間の時給を820円に設定しておくのもいいし、日曜日と祝日は時給を100円アップするのもいい。早朝に仕事が多いならば、早朝だけ時給を1,000円に設定するのもアリ。夜に忙しくなるならば、夜に時給を増やす。運送会社のように、お中元とお歳暮の時期に時給を上げたり、その時期だけに限定して高賃金で人を集めるのもいい。月末に仕事が増えるならば、20日から月末までは時給アップとか。方法は色々あります。
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しかし、忙しい時とそうでない時の時給が同じだと人によっては不満を感じるかもしれない。主に忙しい時間帯に働いている人とそれ以外の時間帯に主に働いている人が同じ賃金だと、納得しにくい人もいるはず。
そこで、1つの時給だけで運用するのではなく、仕事の内容や量、繁閑、時間帯、時期などによって時間給を変えようかと思いつきます。賃金だけで人は動くわけではないのですが、動く動機としては大きいはずです。
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時間給は1つでなければいけないわけではありません。900円と決めたら、それ以外の時間給を混ぜて運用してはいけないというわけではなく、曜日や時間帯、繁忙期などに合わせて自由にメニューを増やすことが可能です。
時間給を変動させる方法は2つあります。
時間帯ごとに時間給を変える。もしくは、基準となる時間給を決めて、そこに時間帯ごとに加給していくか。この2つです。
どちらも効果は一緒です。ただ、取り扱いが簡単かどうか、給与明細での記載が分かりやすいかという点では違いがあります。
まず、時間帯ごとに時間給を変えた場合。
A時間帯:870円
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このように時間帯ごとに時給を設定し、
A時間帯 90時間
B時間帯14時間
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というように分けて、それぞれの時間数を計上する。
870円×90時間
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計算すると、78,300円+13,580円+21,000円=112,880円となる。
一方、基準となる時間給を決めて、そこに時間帯ごとに加給していく場合。
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さらに、加算項目ごとに加算額を決める。
A加算:100円
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とする。
つまり、時給に加算部分を組み込むのではなく、加算する部分だけを分離して表示するのですね。
勤務時間:125時間
A加算:14時間
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とすると、
870円×125時間
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それぞれに時間給を設定するか、加給部分を分離するか。結果は同じだけれども、基本部分と加算部分を分離して取り扱える後者の方が事務処理は楽です。また、基本賃金と加算部分が合体していると両者の割合が分かりにくいのですが、後者の方法だと加算されている部分が分かりやすい。
時給を固定してしまうのも便利ではありますが、上記のように仕事に合わせて時給が変わるようにするのも良い方法だと思います。
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「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
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