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退職の際の有給消化について

著者 -さくら- さん

最終更新日:2012年04月06日 23:02

仕事上のストレスから不眠症に悩まされるようになり、退職を決意しました。
先日、直属の上司に7月末で退職したいと言うことと、残っている有給(40日)を消化したいと申し入れました。
紆余曲折はありましたが、この会社に勤め続ける意思はないことを話し、どうにか退職に関しては認められました。
しかし、仕事が忙しいので、有給は使わないようにと言われました。
人事や営業所の人は、残った有給は使って退職しているので、当然、使えるものだと思っていたのですが、有給を従業員が使って退職すると言っているのに、特定の部門が認めないってことが可能なのでしょうか?
7月まで働いて有給を使って9月で退職するつもりはありません。
現在、平日は、ほとんど寝ずに(睡眠時間は2時間とか3時間です)会社に行って仕事している状態なので、あと4か月も働くのは精神的にも肉体的にも無理です。
労務に精通していらっしゃる方、ご回答をお願いします。

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Re: 退職の際の有給消化について

著者外資社員さん

2012年04月07日 07:28

こんにちは

社内では、有休消化をして退職する人が、それなりにいるのですね。

退職の意思は明示していますから、退職まで 引継ぎに何日勤務が必要かという聞き方をしてみましょう。
それに消化可能な有休を加えた日付をもって、退職日とすれば有休消化をした上で退職が可能と思います。

退職に辺り会社が求められるのは、引継ぎです。
年休の利用は可能ですが、退職すれば権利を失います。
会社は有休休暇の時期変更をする権利を持ちますが、退職日を越えて指定することは出来ません。
ですから、予め職場の上司と引継ぎに必要な勤務日数を決めて、それに休暇消化を加えた日程で、退職日を確定するのが望ましいと思います。 多少に見込み違いは出るかもしれませんから、そこはお互いが調整するのは望ましいですね。
とは言え、一方的に労働者側があきらめる必要は無いでしょう。

Re: 退職の際の有給消化について

著者-さくら-さん

2012年04月07日 08:21

早々にご回答ありがとうございます。

有給消化は、人事や上司が労務に多少なりとも知識がある部署では、当然のように有給を消化して辞める前提で、辞める側も退職の意思を伝えますし、会社もその期間で引継ぎをするように人員等の手配をします。
新規に雇い入れるとか子会社の派遣会社から人を手当てするとか、とりあえず今いる部員に引き継がせるとか。

引継ぎは、転勤になる時は、極端な話、3日とかで引き継ぐ(実際には引き継げていませんが・・・)場合もあるので、私の場合、有給の消化を考慮しても、あと2か月あるので引き継げなくはないと思います。
会社規定には、退職日の1か月前には退職の申し出をするようにと規定されています。
法的には2週間前らしいのですが、他社の人の話だと1か月と規定している会社が多いような気がします。

> 年休の利用は可能ですが、退職すれば権利を失います。

うちの部署はその路線で通すつもりのようです。
どうして辞める人に1か月も2か月分もの会社に来てない分まで給料払ってやらないといけないの。辞めるんだったら有給なんか使わせないで、最後の最後まで仕事させようって感覚です。

その割には日頃から有給を足りないくらい使っている人もいます。
そう言う人は当てにならなくて(いつ休むかわからない)、仕事を任せないので、しわ寄せが日頃、あまり休まない人にどんどん来ます。
個人主義の会社ではないので、みんなで助け合って仕事をする社風です。
実際には、休みを多くとって仕事しない人、そう言う人の仕事を
フォローする人という構図で成り立っています。
結果、続く人は(人にフォローしてもらう側)15年も20年も続けていて、フォローする側の人は、2~3年程度働くと転職していきます。
精神面に支障をきたし、人事に訴えて部署を異動させてもらった人もいます。

Re: 退職の際の有給消化について

A:この問題は「総務の森」でご質問者は違いますが何度も取り上げられています。過去の色々な回答も参考にして下さい。両者に責任があります。
まず、業務引継を早くすることが大事です。なかなかできないようであらば「業務引継書」作成をお薦めします。
引継には3年強かかりました。
21年務めた会社を「29日」有給休暇を残して、定年退職しました。大変会社で大事にされ休む暇が無かったからです。退職日には盛大な送別会をして頂きました。
藤田行政書士総合事務所
行政書士 藤田 茂
http://www.fujita-kaishahoumu.com/

Re: 退職の際の有給消化について

著者-さくら-さん

2012年04月07日 09:53

早々にご回答ありがとうございました。

正直、引継ぎをきちんとしようと思ったら確かに3年はかかると思います。
私は今の会社に転職する前、今の業務を専門にしていたので、そういう素養のある人でなければ、用語から説明して理解してもらわないとならないと思うので。
でも、どこの会社でもそうだと思うのですが、仕事って、ある程度の専門知識は必要だけど、会社独自のお作法があるので、その会社でその会社のお作法に則って仕事を続けることで、仕事が出来る(会社が求める状態)になるような気がします。
そう考えるとざっくり流れだけだったら1~2か月程度が妥当かなと私は個人的に考えました。
会社がその期間は、本来であれば1人分で済む給与を2人分支払うことになる訳ですし。

藤田さまは、責任を持って非の打ちどころのない退職が出来た人だと思います。
本当だったら、そういう円満退職が望ましいですよね。
こちらで相談している人の多くは、会社に何らかの不満があって退職する場合が多いようですし、人によっては耐えられなくて病んで退職を余儀なくされている人もいらっしゃるように思います。
私は、今のところそこまで追い詰められていませんが、3年間も引継ぎをすることは会社も許さないし(ひとり余剰人員に給与を支払うことになるので)、私自身も次の仕事を探さないといけないという状況なので、難しいのかなと思います。
実は、今、私の部門は人を減らそうとしているようなんです。
私は、安く便利に使えて何でも幅広く業務をさせることができる人材として残す組に仕分けられているようなのですが、有給をバンバンとって人に仕事のフォローをしてもらっている人ではなく、拙いながらもフォローに回っている人を部門から出そうとしているようなのです。
部門の方針としては、仕事が出来る出来ないにかかわらず既存の部門が残したい人(仕事をしない人も含め)と、それを都合よくフォローできる能力のある人(基本、ある程度の実務経験と知識ののある中途採用者)で構成するのが理想形のようです。

> まず、業務引継を早くすることが大事です。なかなかできないようであらば「業務引継書」作成をお薦めします。

これは大変参考になりました。ありがとうございます。
入社後、半年で、この会社の上記方針(仕分け)に疑問を覚えたこともあり、自分がこの会社でしてきた仕事は基本的に全てマニュアルにしています。
一部、システムが変わったものもありますが、「業務引継書」を作成し、マニュアルも添付して退職の準備を進めていきたいと思います。

Re: 退職の際の有給消化について

著者rentoさん

2012年04月09日 11:57

すでにお調べになっているかとは思いますが、会社は有給休暇の取得を拒否する事はできません。
例外的に事業の正常な運営を妨げる場合は、他の時季にこれを与えることができる、時季変更権があるのみです。(労働基準法39条)
「事業の正常な運営を妨げる場合」とは該当者がいなければ事業の運営が出来ないような状態であり、単に業務多忙という理由では行使はできず、代替勤務者の確保や勤務割を変更するなどの努力せずして時季変更権の行使はできません。

また退職前の時季指定に関しては、時期変更すべき日が存在しませんので行使できず、時季指定した時点で有給休暇は成立します。
これを欠勤などとして給与を払わなければ別の違法行為が成立します。


>仕事が忙しいので、有給は使わないようにと言われました。

重大な違法行為です。
39条違反は6箇月以下の懲役又は30万円以下の罰金です。
そもそも従業員有給休暇を取れないのは管理者の能力不足です。
そのような管理者の下、無理して働いて体を壊しても何もなりません。
長年苦しむハンデを背負っても、誰も責任を取ってはくれません。


> 現在、平日は、ほとんど寝ずに(睡眠時間は2時間とか3時間です)会社に行って仕事している状態なので、あと4か月も働くのは精神的にも肉体的にも無理です。

その睡眠時間は大変危険だと思います。
できれば医師に相談して傷病休暇を取り、すぐに休息を取るべきでしょう。
責任感が邪魔するとは思いますが、そもそも会社にとってはご質問者様の代わりはなんとでもなりますが、ご質問者様自身やご家族にとっては代わりなどありえないのです。
どうかご自愛くださいますよう。

一旦休息を取り、回復してからもう一度考えても良いかもしれません。



> 仕事上のストレスから不眠症に悩まされるようになり、退職を決意しました。
> 先日、直属の上司に7月末で退職したいと言うことと、残っている有給(40日)を消化したいと申し入れました。
> 紆余曲折はありましたが、この会社に勤め続ける意思はないことを話し、どうにか退職に関しては認められました。
> しかし、仕事が忙しいので、有給は使わないようにと言われました。
> 人事や営業所の人は、残った有給は使って退職しているので、当然、使えるものだと思っていたのですが、有給を従業員が使って退職すると言っているのに、特定の部門が認めないってことが可能なのでしょうか?
> 7月まで働いて有給を使って9月で退職するつもりはありません。
> 現在、平日は、ほとんど寝ずに(睡眠時間は2時間とか3時間です)会社に行って仕事している状態なので、あと4か月も働くのは精神的にも肉体的にも無理です。
> 労務に精通していらっしゃる方、ご回答をお願いします。

Re: 退職の際の有給消化について

A:「業務引継書」を早く作成されるすることが大事です。そうしましたら、有給取得(認められないなら解雇)でも、労働基準監督署に相談することができます。

藤田行政書士総合事務所
行政書士 藤田 茂
http://www.fujita-kaishahoumu.com/

Re: 退職の際の有給消化について

著者-さくら-さん

2012年04月09日 20:09

藤田さま

大変ご丁寧かつ適切なご回答、ありがとうございます。
傷病休暇を取っても、復帰する先が、同じ部署になるので、同じことの繰り返しになると思いますので、ここは退職することで通したいと思います。
労働基準監督署云々の話にならないように円満(既に円満ではないような気もしますが)退職のために、丁寧な完成度の高い引継書及びマニュアルを作成して退職することにします。
ご相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。

Re: 退職の際の有給消化について

著者-さくら-さん

2012年04月09日 20:29

rentoさま

専門的な見地からのご回答どうもありがとうございました。
確かに健康は害していると思います。
ただ退職の意思を伝えた時点で、かなり気分が晴れました。

本日、人事退職届を提出するように言われ、「ストレスではないですよね?」と確認されました。
不眠と全身の発疹が入社後、半年後くらいから続いているので明らかに人間関係によるストレスなのですが、退職を認める代わりにストレスではなく退職理由は別の理由にしろと言う意味なのかなと解釈しました。

最後だし、退職時期の延長も有給の消化も私の望むところは伝えました。
腰が引けてしまったのが残念ですが、さすがに通告書みたいな感じで宣言することは憚られたので、口頭でお願いしました。

今後、退職する人が、「引継ぎができていない」「業務多忙」等の理由で退職が出来ない事の無いように、きちんと有給消化して退職出来るよう、他の方からアドバイスしていただいた業務引継書を作成し、円満に退職する道筋をつけるつもりです。

同じようにストレスで発疹や不眠で悩まされている人がいるのです・・・


どうもありがとうございました。

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