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タックスペイヤーの視点20、超入門・ビジネス会計番外編 ほか

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■■■■ ■■■■ ■■■■ 中小企業経営塾 第56号 2002年12月17日
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■ ■ ■ ■ 発行:株式会社イーシーセンター
■■■■ ■■■■ ■■■■ http://www.ecg.co.jp/
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原稿執筆の励みになりますので、
ご意見・ご感想を、是非お聞かせ下さい > > > info@ecg.co.jp
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■ 目次
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▼タックスペイヤーの視点20 税理士・FP 榎本 恵一

▼超入門・ビジネス会計番外編 中小企業診断士 駒井 伸俊

▼実感のない日本経済の回復(2) MBA 長友 孝幸

労働者に職業訓練等を受講させた事業主の方等への給付金 AFP 小林 義和

▼早いもので、今年も一年終わってしまいます 落語家 三遊亭金時

▼編集後記 副編集長 小林 義和
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■ タックスペイヤーの視点20 税理士・FP 榎本 恵一
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既に、暦の上では2003年の準備を始めていますが、気持ちの上では何となく新
しい年を迎えようとしていても晴れやかな気持ちになれません。やはり、先が
見えない不安心理のせいでしょう。皆さんから、来年はどうなりますかね、と
よく聞かれましたが、当たらないのが予想(今頃書店に2003年を大胆予想なる
本が平積みされています。私も、毎年1~2冊は買ってこの時期に検証してい
ますが、3割当たって上等でしょう)。とにかく、前を見て、自社の問題を先
延ばしにせず、解決策を実行することしかありません。先延ばしをしていても、
政府と同じジレンマに陥りやすいですから。

さて、先週末に与党が決定した2003年度の税制改正大綱をご覧になった方は多
いはずです。恐らく、一番の関心事は、配偶者特別控除の廃止ではないでしょ
うか。この問題は弊社主催のセミナーで、全体像を含め賢いライフプラン設計
を実施していますので、是非とも参考にして頂きたいと思います(参加希望者
が多数の為、来年度も実施予定です)。

更に、たばこ、発泡酒やワインの増税が明記されており、庶民の生活において
は、辛そうな感が否めません。生前贈与2,500万円(2005年末までの住宅資金
3,500万円の非課税枠)は考えものです。65歳以上の親が20歳以上の子に対し生
前に贈与することで、親の死亡時に支払う相続税額から差し引ける新制度です
が、この制度を利用する場合には、税務署に届けでなければなりません。現行
の110万円の贈与であれば、翌年の確定申告時期に超過分を申告納付すればOK
です。国は、先に述べた証券税制にしても、この贈与と相続を一体的に精算す
る仕組みと現行の制度も残しているため、納税者は選択適用が出来ます。但し、
将来の見通しがないままである事で、自己責任と言えどもどのように行動した
らいいのか分からない点に問題が大きく内在しています。

今号では、色々と改正大綱が多いことからスポットライトが余り当たっていな
消費税の改正に関して検討してみたいと思います(今回は、ポイントだけを
簡易に書きますのでご容赦ください)。

・【論点として皆さんが知っている点】
消費税の問題点は、数多くありますが今回は下記の2点を取り上げます。

本来消費税は、薄く、広く課税することが原則でしたが、下記の問題点が存在
することにより、本来の趣旨が活かされていません。

1.益税問題(免税事業者が多くいることで納めた税金が国に納入されないこ
と)
簡易課税制度(現行2億円以下の事業者採用できる簡易な制度)
《改正大綱:上限を5千万に引き下げる。》
事業者免税点制度(現行前前年の売上高が3千万円)
《改正大綱:適用上限を1千万円に引き下げる。》

2.滞納問題
特に、事業者が預り金的性格である消費税を資金繰りにまわしている事で、滞
納税目の一番になっています。
《改正大綱:新たに1月ごとの課税期間の特例を設けるとされています。》
私見ですが、これにより、選択性ですが源泉税みたいになるのではと思います。

・【論点として皆さんに是非考えて欲しい点】
今回あまり注目されていませんが、上記の問題は、消費税は、転嫁して支払う
性格であり、その基準金額が変わること(結構大変な方も多いと思いますが)
ですが、改正大綱では、2004年4月1日より内税表記を義務付けています。つ
まり、商品の販売や役務の提供などの取引を行う場合、その取引価格を表示す
る場合、その商品や役務に係る消費税の額を含めた総額を明らかにすることで
す。消費税は、平成元年4月に導入されたわけですが、その時、内税にするか
外税にするか、業界団体でも問題になった記憶があります。結果、レジで最後
消費税を掛ける外税方式が主流になりました。その間色々と問題はありまし
たが、消費税を値下げします、とか消費税は取りません、などのセールストー
クが横行したのも事実です。本来は、消費税相当額(結局5%のこと)は値下
げしますなどのトークが正論なのです。あたかも、消費税を取っていないよう
な形は、消費者に消費税法の転嫁する趣旨を曲げかねないからでしょうから。

また、将来消費税の税率を値上げしたり、複数の税率を導入する為の布石なの
でしょうか。いずれにしても、まだ、改正大綱ですが、既に十数年定着した外
税方式からの転換をしなければならないとしたら、商売の形態を考えなければ
ならない大問題です。皆さんはどのように考えますか。

それにしても、小手先とも思える今回の税制大綱は、二転三転しての発表をみ
てもこの国の痛みぐわいがよく分かります。今後、与野党別にして、世代間別
の今後の税制と国の財政をオープンに論議し国民に信を問うべきではないでしょ
うか。

榎本会計事務所
http://www.ecg.co.jp/about.htm?mm=56



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■ 超入門・ビジネス会計番外編 中小企業診断士 駒井 伸俊
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今回、駒井先生のコーナーは諸般の事情により休載とさせていただきます。
代稿として、経営のヒント「暗黙の誤解」をお届けします。
次回掲載をお楽しみに。

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「地域社会に貢献する」「生きがいのある仕事を社員に提供する」「新市場に
参入する」「売上を20%伸ばす」「とにかく締めまでに資金を集める」等々‥‥。
自分の会社をどうしていこうか、どうしたらより良くなるか、を考えない経営
者はいないでしょう。

経営者の目標は、個々に多種多様であり、1人の経営者の心の中にも様々な目
標・思い・思惑が存在します。経営者の目標・思いを会社の方向性を決め、社
員皆の推進力となる源となります(今回の話では、経営者しか知らなくていい
思惑といったものは除きます)。

では、その目標・思いは社員の方々に伝わっているのでしょうか?「俺が私が
これだけやっているのだから、皆わかっているはずだ」「今年の目標は年頭に
発表したし、皆知っているはずだ」と、本当は経営者が勝手にそう思いこんで
いるだけではないでしょうか?

わかっているはず・言ったはずと思っていて、相手が自分の考えているほど理
解していなかったり・誤って解釈しいたりする状況を、私は「暗黙の誤解」と
呼んでいます。

「暗黙の誤解」 は、わかってくれているだろうといった自分の相手に対する過
度の期待 ・わかってくれていると思っていたのにわかってもらえていないといっ
た相手の過少な評価によって生じます。その原因は、互いのコミュニケーショ
ンのギャップです。人に対して過度の期待をするのに、その結果は過少評価に
なりがちです。人間は、えてして自分には甘く、人には厳しい生き物ですから
「暗黙の誤解」は避けて通れません。

もし、経営者の目標・思いが、実は、「暗黙の誤解」に陥っているとしたら、
会社はどうなってしまうのでしょう。この場合、個々の社員は、進むべき羅針
盤を失ってしまっているか・誤って解釈しているので、1人1人が個々に思い
こんだ勝手な方向に歩み始め、会社の求心力が弱まりまってしまいます。

特に、中小企業の場合「暗黙の誤解」が生じやすい状況にあります。なぜなら、
社員数が多くないので互いの顔が見え気心が知れているような気がする一方で、
経営者の頭の中でほとんどのことが把握されてしまっているので社員には目標
がわからないからです。

経営者の多くは「うちの社員はわかっていない」と愚痴をこぼします。しかし、
社員がわからないだけではなく経営者が伝えきれていないことも忘れないでく
ださい。そして、伝えることは思ったよりも難しいことを再認識してください。

もう一度、創業したときを思い出し、経営者の目標・思いをベテラン・中堅・
若手社員それぞれと熱く語り、コミュニケーションしてみてはいかがでしょう
か。

中小企業診断士 駒井伸俊プロフィール(その他のコラムもご覧頂けます)
http://www.ecg.co.jp/supporter/komai/index.htm?mm=56



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■ 実感のない日本経済の回復(2) MBA 長友 孝幸
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続く日本の経済停滞

こんな時期の企業淘汰

金融再生プログラム(02/10/30)では、日本の金融システムと金融行政に対す
る信頼を回復し、世界から評価される金融市場を作るために、不良債権問題を
迅速に解決する必要があるとしています。その不良債権問題を加速させること
によって、経済の再生を図ろうとする竹中平蔵経済財政・金融担当相には、不
債権に苦しむ赤字企業を淘汰し、持続的なデフレも解消させるという国民の
生活を無視した強引な姿勢を感じます。

具体的に、プログラムの内容を見てみると「企業・産業の再生に取り組むため、
新たな機構(産業再生機構)を創設し、同機構が再生可能と判断される企業の債
権を金融機関から買い取り、産業の再編も視野に入れた企業の再生を進める」
として、再生が可能と判断された企業だけを再建し、それ以外の企業について
は「原則として、売却する方向で早急に検討する」としています。また「企業
を再生する環境を整備するため、政府が目指すのは企業淘汰ではなく企業再生
であるとの認識の下」と付け加え、金融再生プログラムを経済再生の手法とし
て位置付けています。

確かに市場を一つに絞って考えるならば、企業を淘汰させることによって、残
された企業の収益は増加することは誰にでも容易に考えることができます。淘
汰されることによって、市場での供給過剰は以前より解消され、残された企業
にとって需要は好転します。実際に、そごうグループの経営破綻でも、他のデ
パートの売上を伸ばしています。

しかし、資本主義経済の場合、一つの市場(財市場)で議論することは不可能
であり、他の市場(貨幣市場、労働市場)を踏まえて、経済の活性化を考えな
ければなりません。特に企業淘汰が予想される今回のような金融再生プログラ
ムついては、労働市場への影響が深刻であり、労働市場の動向によっては日本
経済の行方に重大な問題を引き起こすことになります。

近年の企業破綻の場合にも、私たちは同じような経験をしてきました。経営破
綻による失業者の増加は労働市場の需給悪化させ、給与水準は確実に低下しま
す。給与水準の低下は企業コストに対して優位に作用しますが、企業コストの
低下がデフレ加速させる悪い経済循環を作ってしまう可能性もあります。

このように、一つの市場を見て過剰な企業や設備を削減することは、個々のベー
スでは有効な政策と考えられます。しかし、他の市場への影響が懸念さける現
在のような複合的な経済状況では、政府の判断によって企業が淘汰され、需要
不足を企業や設備廃棄によって解消しようとする今回のプログラムには、今後
の経済や雇用に対して不安に感じます。

その具体策として、改革加速プログラム(02/12/12)には雇用対策として、不
債権処理を加速する過程における影響に対応した早期再就職を強力、労働市
場の構造改革を進める雇用対策の新たな枠組みを構築していますが、企業淘汰
による副産物(余剰人員)が増加する以上、日本経済停滞は今後も続くのでは
ないでしょうか。

MBA 長友 孝幸プロフィール
http://www.ecg.co.jp/supporter/nagatomo/index.htm?mm=56



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労働者に職業訓練等を受講させた事業主の方等への給付金 AFP 小林義和
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前号は、ちょっとブレイクで老齢厚生年金をご紹介しました(一部訂正があり、
ご迷惑をおかけいたしました)。今回は、また雇用保険のメリットに戻します。
テーマは職場適応訓練費です。

職場適応訓練とは、実際の職場で作業について訓練を行うことにより、作業環
境に適応することを容易にさせる目的で実施するものであり、訓練終了後は、
その訓練を行った事業所に雇用してもらうことを期待して実施するものです。
訓練を行った事業主には職場適応訓練費が支給され、訓練生には雇用保険の失
業等給付が支給されます。

訓練を受託できる事業主

職場適応訓練は、雇用保険受給資格者等であって、再就職を容易にするため
職場適応訓練を受けることが適当であると公共職業安定所長が認める者を、次
のイからホに該当する事業主に委託して行います。

イ.職場適応訓練を行う設備的余裕があること。
ロ.指導員としての適当な従業員がいること。
ハ.労働者災害補償保険、雇用保険健康保険等に加入し、又はこれらと同様
の職員共済制度を保有していること。
ニ.労働基準法及び労働安全衛生法の規定する安全衛生その他の作業条件が整
備されていること。
ホ.職場適応訓練修了後、引き続き職場適応訓練を受けた者を雇用する見込み
があること。

訓練期間は、6ヵ月(重度の障害者に係る訓練等 1年)以内です。なお、短期
の職場適応訓練については、2週間(重度の障害者に係る訓練 4週間)以内で
す。

事業主は、訓練費として職場適応訓練生1人につき月額24,100円(重度の障害
者25,100円)が支給されます。なお、短期の職場適応訓練については、日額960
円(重度の障害者1,000円)です。職場適応訓練生は、雇用保険失業等給付
支給されます。雇用保険受給資格者等以外の方につきましても、職場適応訓
練を行うことができますので、最寄りの公共職業安定所にご相談ください。

平成14年11月12日より、FP相談サービスを開始しました。あなたの税金、住
宅ローン、年金など個人の暮らしに関わる相談をメールにて受け付けています。
毎週火曜日に相談メールを確認し、ご回答のメールを発信させていただきます。
どしどし、ご相談ください。

注)資料不足などで的確な判断が出来ない場合などでお答え出来ない場合があり
ます。また、詳細についてお会いしてお伺いする場合もあります。このサービ
スは電話相談は行っていません。あらかじめご了承下さい。

受付メールアドレス:info@ecg.co.jp



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■ 早いもので、今年も一年終わってしまいます 落語家 三遊亭金時
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早いもので、今年も一年終わってしまいます。「トシ取ると一年が早くなるよ」
なんてことをよく耳にしましたが、とうとう実感するようになってしまいまし
た。

ホントに早い! 電話で「来年の一月何日、空いてますか?」なんという依頼
がくると「何とまあ、先の話だろう」とついつい思ってしまうが、もう来月で
はないか! 時の流れが速すぎて身体がついていかないのだ。

そういえばあたしも30歳台におさらばして、遂に40歳になってしまった。子供
の頃、40歳の人って凄く大人に感じたが、こんな40歳でいいのだろうか? ま
だ20歳位のとき「30歳のババアでさ!」なんて何とバチあたりなことをいって
んだろう! 今、30歳の女性と言ったら天使だよ! そう話ししてたら60年配
の方が「おれは50歳も天使だよ」といっていた。誰かこの速くなる時の流れの
止め方を教えてくれ~!



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■ 編集後記 副編集長 小林 義和
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冬は気温が低く水蒸気などの邪魔者がないから、夜空を見上げるとよく星が見
えます。オリオン座のペテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシ
リウスを結んだ冬の大三角形は、特によく見えます。三角形の内側には天の川
が流れているそうなのですが、これはなかなか見えませんね。

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