2012年4月26日号 (no. 675)
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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【基本給や手当に残業代を含めるのは、無意味。】
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■残業代を節約する目論見。
残業代を減らす目的で、基本給や各種の手当の中に残業代を含める方法があります。
基本給の中に2万円分の法定時間外労働の割増賃金を含めているとか、ナントカ手当の中に1万円分の残業代が含まれているというのが例でしょうか。
基本給や手当に残業代を抱き合わせれば、残業代を減らせると思わせる効果があるのか、このような手段を考えだす人がいます。
「基本給の中に2万円分の残業代が含まれている」と言われると、残業代は2万円で固定であり、それ以上は支払わないと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。「課長手当に1万円分の残業代が含まれている」と言われると、残業代は1万円の定額なんだなと思ってしまうかもしれない。
上記のような方法は、そもそも本当に残業代を減らす効果があるのか。基本給や手当に残業代を含める方法を実際に採用している企業は、この方法に効果があると思っているのでしょうね。
では、実際に効果があるかどうか。知りたいところはソコです。
■鯖は鯖であって、鯵には変わらない。
まず、基本給や手当に残業代を含める方法は、法的には差し支えない。普通に残業代を支払うときは、給与明細でも個別に項目を設けて、キチンと割増賃金の金額が分かるように記載しているはず。一方、他の費目に含めた場合は、いくらが残業代なのかハッキリとは分かりにくくなる。
基本給の中に2万円分の残業代が含まれているとして、実際の残業代は2万円で足りているのか、それとも2万円では足りていないのか。おそらく給与明細を見てもすぐには分からないのではないでしょうか。もちろん、実際の法定時間外勤務に応じた割増賃金を別途で表示した上で、基本給の中に2万円の残業代を含めているならば、社員側でも過不足が分かります。
しかし、残業の内訳を表示するならば、あえて基本給の中に残業代を含める必要はないですよね。内訳通りに残業代を計算して支払えばいいのですから、あえて他の項目に残業代を含める意味はない。
では、なぜ基本給や手当に残業代を含めようとするのか。それは、残業代の内訳に煙幕を張るのが目的なのだと私は思います。支払うべき残業代を正確に分からないようにして、2万円分を超える残業をさせる。これが動機です。
キチンと残業代を払うならば、あえて2万円と固定しないほうが企業にとって費用の負担は少なくなる。もし、実際の残業代が1万3千円だったとすると、企業は7千円を余分に支払うことになります。わざわざ費用が多くなるような方法を企業が採用するとは思いにくい。考えられるとすれば、支払った残業代よりも実際の残業代が上回る状態を狙っている可能性です。
たとえ、基本給の中に2万円の残業代を含めていても、実際に2万円以上の残業代を支払う必要がある場合は、差額を追加で支払う必要がある。なぜ、一度で済むことを、あえて手間を増やしているのか。なぜ、こんな面倒な方法を用いるのか。
その都度計算して割増賃金を支払えば、1回で終わる処理なのですから、不思議な感じです。
他の費目に残業代を含める方法を使うと、残業代を不払いにするきっかけを企業に与えますし、給与計算の作業も二度手間になる。それゆえ、あえてこのような方法を採用する意味は無いのです。
基本給や手当に残業代を含めている会社は、未払い残業代を故意に発生させていると考えてもさほど間違った判断ではないでしょうから、弁護士にとっては未払い残業代を請求するカモになります。
残業代は、実際の時間数に応じてその都度計算する。これが正しい近道です。
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メールマガジン【本では読めない労務管理の"ミソ"】のご紹介
内容の一例・・・
『定額残業代で残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
『半日有給休暇と半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』
など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。
本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。
タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。
しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。
そんな悩みをどうやって解決するか。
そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。
Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。
始業や終業、時間外勤務や休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。
Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
や出勤簿で勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。
▽ ▽ < Clockperiodの利用はこちら > ▽ ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod20160308HT
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残業で悩んでいませんか?
「長時間の残業が続いている」
「残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」
こういう悩み、よくありますよね。
ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。
法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。
とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?
毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。
例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。
仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。
「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT
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