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古い休暇を先に消化して、新しい休暇は後で消化する。




2009年12月6日号 (no. 428)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【古い休暇を先に消化して、新しい休暇は後で消化する】
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■古いのが先?新しいのが先?



ご存知のように、有給休暇時効は2年であり、今年に取得した休暇は来年にも持ち越すことができますよね。

また、休暇を持ち越したとしても、来年にはまた新しく休暇が付与されたりしますから、持ち越してきた古い休暇と新しい休暇が混ざって存在するわけです。


では、古い休暇と新しい休暇が混在するならば、どちらの休暇を先に使っていくのかが疑問になります。


古くとも新しくとも同じ休暇なのだから、どちらから先に使っても差し支えはないかとも思えますよね。

ただ、時効に達する時期を考慮すると、どちらから先に使っても差し支えはないとは言い切れないかもしれません。






■法律で決まっていないならば、普通の感覚で判断する。



労働基準法では、「繰り越した古い有給休暇」と「新しい有給休暇」のどちらを先に使うかは決まっていません。

そのため、労働基準法的にはどちらを先に使っても構わないと言えますよね。


ただ、古い休暇と新しい休暇では、時効消滅する時期が違いますので、新しい休暇を先に使うとなると、社員さんは困ります。


この場合は、FIFO(First In, First Out)の原則で休暇を消化するのが基本です。

いわゆる、「先入先出」の原則ですね。



例えば、小売店では、古い商品から販売して、新しい商品は後に販売するでしょう。新しく入荷した商品から先に売っていると、以前に入荷した古い商品が傷んでしまうので、古い商品を優先して販売し、最近入荷した商品はその後に販売していくわけです。

このようなことは社会では当たり前のことですよね。


他には、食品でも、衣料品でも、飲食店の材料でも、大概のものは「先入先出」が原則でしょう。

以前、飲食店で仕事をしているとき(高校生の頃だったかと思います)、古い材料よりも新しい材料を不注意で先に使ってしまって、私は注意されたことがあります。

「古い材料から先に使う」というのはどんな場面でも当たり前なのですね。


ゆえに、有給休暇でも、上記の取り扱いと同じように、「先入先出」で取り扱うのが正しい方法です。このようなことは"法律以前の感覚"で判断すべきことですよね。

新しい休暇を先に使わせて、わざわざ古い休暇を放棄させるような仕組みを作るのは、法的に判断する以前に、普通の感覚から判断して変です。


普通の感覚を持っている人ならば、先に時効にかかる古い休暇から使っていくようにするはずです。一方、変な感覚を持っている人は、なぜか新しく付与された休暇から使うようにしたりするのですね。

休暇はキチンと使うものであって、休暇の時効消滅を促すような仕組みを作ってはいけません。


何でも法律で判断すれば良いというものでもないのです。

"普通の感覚"で判断することもまた大事なことです。






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残業で悩んでいませんか?

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『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT



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