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労務管理

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業務委託の中途解約をしたい。~これって違法…?

著者 しーや さん

最終更新日:2011年11月08日 13:02

【相談内容】 1つでもいいので回答よろしくお願いします。
・これは本当に業務委託
業務委託を中途に解約したい場合の書類の書き方。
-----------------

はじめまして。
業務委託として契約して3カ月余りが経過しますが
業務内容や人間関係に圧迫されて
この度解約しようと思い立ちました。

調べているうちに、これって"偽装請負?"という疑惑も出てきたので
自分では判断付きにくいし…で相談に至ります。


契約書には技術業務の委託と書いてあるにも関わらず
 他の業務も行う必要(ビラ配りなどが義務付け)がある

②時間はシフト制で、月23日勤務の8時間勤務(9時間拘束、1時間休憩(仕事の忙しさによってはとれないときもある)
(早番・遅番 ときまっていて、特に早番の日は、1時間早く来なければならない。遅番の日も出勤時間より約30分前に到着していなければならない)

③裁量に委ねる、とありながら、こちらのノウハウでやろうとすると
 社員の方から指摘・指示がある

④正社員・契約社員・委託社員で構成されているが仕事のやり方は同じ。

⑤ノルマ有り。耐えきれなくて先月末マネージャーにメールで辞めたい旨を伝えたものの、思考を変えれば何とかなる、といわれた。

歩合制契約内容の業務に限りの委託料が支払われる。
 別業務は、義務付けられたボランティア状態。

最近委託先でミーティングがあり参加したのですが
「会社の利益をもっと考えてください」や
「個人でやっているわけではないので会社の一員として自覚を持ってください」
と言われたり、会社自体が業務のノルマを提示していて
達成出来なかったら、どうやったら達成できますか、と押し問答を課されたりと、精神的にも圧迫感があり、非常に働きにくい状態です。

 面接の際、シフト制であることはきいていたので、契約した自分の不履行には変わりありませんし、自業自得だとおもいますが、精神的に不安定になっており、解約したいと思うようになりました。

 調べてはみましたが、解約の書類の書き方がわからず、どうしたらいいか悩んでおります。

 また、契約書には
契約期間中解約する場合には、予め3カ月以内に書面による通知をしなければならない。但し期間を置かずに解約する場合には、乙(自分)の書面が到達したときまでの、会社(甲)が乙に対して支払うべき委託料は支払わない」

とあります。 契約書契約期間が空欄で(一応半年から1年というのはあるそうですが…)、3カ月前に申し出ること、とありますが、正直残り3カ月も勤務するのはしんどいところです。
違約金にしても、廃止されたり相応の金額となっていたり、月によりシステムが変動して不安定です。
こういった場合も解約することはできるのでしょうか?
労働監督署に相談したものの、実態が解らないし貴方は労働者じゃありませんから、と返され途方に暮れている状態です…よろしくお願いします。

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Re: 業務委託の中途解約をしたい。~これって違法…?

著者まゆりさん

2011年11月08日 15:53

こんにちは。

まず監督署に対しては「労働者性の確認」ということで相談して下さい。
恐らく「請負契約について」ということで相談したために「労働者ではないから」という返答が返ってきたものと思われます。

ご質問文に記載されている実態を話し、
「このような場合は、いくら業務委託とうたわれていても、実質的には雇用契約に基づく労働だと思うのです。
是正してもらいたいのですが、どうすればよいでしょうか?」
と尋ねれば、もっと適切なアドバイスが受けられると思われます。

そもそも、個人に業務委託をする場合には、業務を受託する当該個人に「事業者性」が認められなくてはなりません。
従って、業務委託による個人事業主であると理解しておらず、何となく会社から通常の雇用形態ではないという説明しか受けていないような場合には、契約の名目がたとえ「業務請負」であったとしても、実質上は「雇用契約」であるとして、労働基準法その他労働者を保護する法令が適用される可能性が高いと言えます。
これらの判断については、「指揮命令」があるかどうかが最大の基準になります。
契約形式をいくら業務委託としていても、委託者と受託者との間に指揮命令系統がある場合は違法です。
個人事業主に対して業務委託をする場合には、
1.業務の依頼に対する諾否の有無
2.業務内容や遂行についての指揮命令の有無
3.勤務場所や時間拘束の有無
4.本人に代わって、他の者が業務を行ってよいか
5.報酬は時間給か出来高給か
6.勤怠管理をしているか
7.機械や器具の負担をどちらがしているか
8.専属性の程度
などの基準が設けられており、指揮命令の有無と事業者性の有無が厳密に判断されることになります。
業務の依頼に対して、個人事業主が業務を断ることが出来ない状況であれば、アウトです。
更に、一般的な使用者労働者としての指揮命令関係にあるのであれば、アウト。
シフト管理しているような場合もアウト。
委託する業務内容が事前に明確にされておらず、日々の業務の中で指示する内容の契約もアウトです。
これらに則って考えますと、個人的にはご質問例は雇用契約に基づく労働である可能性がかなり高いと思います。

監督署でらちがあかなければ、法テラスに相談してみてください。
http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/

Re: 業務委託の中途解約をしたい。~これって違法…?

Q1:これは本当に業務委託
"偽装請負?"という疑惑も出てきたので自分では判断付きにくいし…で相談に至ります。
契約書には技術業務の委託と書いてあるにも関わらず他の業務も行う必要(ビラ配りなど義務付)
②時間はシフト制で、月23日勤務の8時間勤務(9時間拘束、1時間休憩(仕事の忙しさによってはとれないときも)(早番・遅番 ときまっていて、特に早番の日は、1時間早く来なければならない。遅番の日も出勤時間より約30分前に到着していなければならない)
③裁量に委ねる、とありながら、こちらのノウハウでやろうとすると→社員の方から指摘・指示がある
④正社員・契約社員・委託社員で構成されているが仕事のやり方は同じ。
⑤ノルマ有り。耐えきれなくて先月末マネージャーにメールで辞めたい旨を伝えたものの、思考を変えれば何とかなる、といわれた。
歩合制契約内容の業務に限りの委託料が支払われる。 別業務は、義務付けられたボランティア状態。最近委託先でミーティングがあり参加したのですが「会社の利益をもっと考えてください」や
「個人でやっているわけではないので会社の一員として自覚を持ってください」
精神的に不安定になっており、解約したいと思うようになりました。

A1:完全に偽装請負業務委託契約です。監督署ではなく、労働局に相談して下さい。専門の相談員がおられます。ただし、失業の可能性もあります。

Q2:業務委託を中途に解約したい場合の書類の書き方。調べてはみましたが、解約の書類の書き方がわからず、どうしたらいいか悩んでおります。

                   平成 年 月 日
          殿
            (本店住所)
            (商  号)
            (代表者)         印

   ○○○○○契約の解除に関するお願い

拝啓、貴社(貴殿)におかれましては、ますますご盛業のこととお喜び申し上げます。
 さて、当社は貴社との間において平成○○年○月○日に締結した○○○○○○○○基本契約に基づき○○○○○○○○させていただいております。
しかし、諸事情により、誠に勝手ではございますが、本件○○○○契約を解除させていただくこととなりました。貴社(貴殿)との間の○○○○契約の解除につき、別紙にて書面を送付致しますので、ご確認の程、宜しくお願い致します。
 誠に勝手ではございますが、ご理解いただきますと共に今後もご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
                         敬具

         解約合意書

○○○○株式会社(以下、「甲」という。)と△△△△(以下「乙」という。)とは、平成○○年○月○日に締結した業務委託契約書及び覚書(以下、「原契約」という。)につき、以下の通り合意したので本合意書を締結する。

第1条(合意解約)
甲及び乙は、平成○○年○○月○○日をもって原契約を合意解約するものとする。

第2条(解約理由) →[当然業務委託料(給料)は先にきちんと頂いて下さい。]
  
第3条(その他)
本合意書に記載なき事項又は本合意書の解釈に疑義の生じた事項については、甲及び乙は、信義誠実のもとに協議の上解決するものとする。

以上を証するため本合意書を2通作成し、甲乙記名捺印の上各1通を保有する。
平成○○年○○月○○日
    (甲)  
         
    (乙)  
上記(見本)の通り、甲・乙間において、解約合意書の中に理由の記載をお薦め致します。

藤田行政書士総合事務所
行政書士 藤田 茂
http://www.fujita-kaishahoumu.com/

ありがとうございます

著者しーやさん

2011年11月09日 21:44

藤田行政書士総合事務所 さん
まゆり さん

お返事いただき有難うございます。
やはり偽装請負でしたか…(契約にあった)業務内容自体は楽しいと感じていたので
環境・待遇には非常に残念さを感じます。

お二方の回答に倣い、労働局に相談し、早急に書類を作成し
本社に郵送しようと思います。
丁寧なご回答有難うございました。

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