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労務管理

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社員と契約社員の違いについて教えてください

著者 がばい さん

最終更新日:2008年01月08日 02:18

こんばんは、がばいです。

弊社は社員とパートで業務を行ってまいりましたが、業界の流れでしょうか、近年契約社員がだんだんと増えてきまた。
そうしますと、同じ仕事をして売上貢献などを全員でと経営側が方針を出して、利益が出たらそれなりに配分しますよと言っても、私は契約社員でもらえないからと、業務に積極的ではないので困っています。

社員の場合の給料査定は、評価制度があるのである程度把握できますが、契約社員についてはわかりません。

できれば契約社員契約内容を把握したいのですが、会社側に開示してもらうことは問題ないのでしょうか?

そもそも、社員と契約社員を分ける意味や損得も含めて教えていただけないでしょうか。

みなさま、よろしくお願いします。

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Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

著者hiroshimakaraさん

2008年01月08日 08:25

> こんばんは、がばいです。
>
> 弊社は社員とパートで業務を行ってまいりましたが、業界の流れでしょうか、近年契約社員がだんだんと増えてきまた。
> そうしますと、同じ仕事をして売上貢献などを全員でと経営側が方針を出して、利益が出たらそれなりに配分しますよと言っても、私は契約社員でもらえないからと、業務に積極的ではないので困っています。
>
> 社員の場合の給料査定は、評価制度があるのである程度把握できますが、契約社員についてはわかりません。
>
> できれば契約社員契約内容を把握したいのですが、会社側に開示してもらうことは問題ないのでしょうか?
>
> そもそも、社員と契約社員を分ける意味や損得も含めて教えていただけないでしょうか。
>
> みなさま、よろしくお願いします。

#########################

「正社員」と「契約社員」の雇用契約の相違を一度確認しましょう。

 「正社員」とは、一般的には、期間の定めのない労働契約を締結し、長期雇用を前提として能力開発、異動・配置を行い、キャリアを形成させていく労働者を意味します。
 これに対して、「契約社員」とは、契約によって定められた期間だけ雇用され、勤務時間賃金などが個別に決定される労働者を指します。
 法律上の明確な定義はありませんが、正社員と比べると雇用期間が相対的に短く、より専門的な職務に従事するケースが多くなっています。
 最近では、雇用の多様化が進み、「契約社員」も様々な分野で活用されていますが、比較的多く見られる活用事例としては、

○販売サービス、一般事務、受付など比較的単純な職種で期間を定めて雇用する場合 (専門商品の販売責任者、医薬品等販売責任者、会計事務責任者等)
○業績などに大きな差が出る営業職・販売職に雇用する場合 (専門の機械類の販売責任者、機器類の保守点検、法令点検実施者)
○研究開発、ゲームクリエイタ-、トレーダー、コンサルタントなど、高度で特別な知識・技能・技術を持った人材を有期で雇用する場合 (会社内専門部署責任者、ライフプランナー等)

会社内では、多種多様の業務を遂行するとすれば、部門間での売り上げ利益比率上格差がでてきます。ある期間は充分としても損失負担等がかかりすぎるとすれば、譲渡或いは事業停止とする場合もあります。
その際、社員であれば他部門への移管等が発生しますが、契約社員ですと契約終了により退職となり負担は改善されますね。

Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

著者外資社員さん

2008年01月08日 15:58

がばいさん

興味深い話題をありがとうございます。

私の認識では企業で継続して勤務する人には、
契約社員”なるものは存在しないと
考えております。 個別契約による労働者との
定義ならば、すべての労働者契約社員なのだと思います。

一般論として、正社員に対する言葉として、
雇用の継続が期待できない社員として言われることが
多いのだと思います。
季節労働者や、臨時の労働者試用期間という意味ならば、
確かにそれは”契約社員”なのだとは思います。
その存在と派遣社員を除けば、通常は継続した雇用
提供される”正規社員”であり
契約社員は存在しないと思っております。
(または全てが契約社員

私の会社では、試用期間の社員は”有期雇用”で雇いますが
本人の能力が確認されれば、雇用契約を結び会社としては
継続した雇用を期待しています。
その背景には、個別契約による年棒制の導入が行われて
いることと、処遇に対する社員の契約合意により労働が
提供されるという理念に基づいております。

>社員と契約社員を分ける意味や損得も含めて
>教えていただけないでしょうか
ということで、当社では”契約社員”の位置づけは
モラルの低下や、労働の質の低下を招くのではと
思っております。

もちろん、会社の文化、実績、習慣などにより
色々な考えがあると思います。
ですが、外資の場合には、基本は契約主義であり、
雇用契約は個別であるという大前提がありますから、
多くはこのようになると思います。

Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

著者トラきちさん

2008年01月08日 16:49

がばいさん、こんにちは。

 すでにhiroshimakaraさんや外資社員さんから回答が寄せられていますが、当社では実際に契約社員制度を設けていますので、その実情もあわせお知らせします。

 まず、契約社員とは正社員とパートタイマーの中間的存在であると思います。ただし、当社の場合はさらに嘱託というよく似た社員も存在していますが。

 契約社員は正社員と労働時間等の勤務条件はほとんど変わらず、契約期間が1年で自動継続はなく、そのつど更新をしています。ただし、原則としては3年間契約社員を勤めると正社員に登用されることとなっていますので、実務的には試用期間を長くしている効果を期待してのことでしょうか。

 多くの会社で正社員化の流れが起こっているように、当社も最近、ごく一部を除き契約社員制度を休止し全員正社員化しましたので、現在は正社員とパートタイマー(短時間労働者)という区分けになっています。

 パートタイマーについても、本年4月より「パートタイム労働法」が改正され、多くは努力義務とはいえ正社員と同様の処遇が求められるようになりますよね。さらに正社員化の流れが加速するのではないでしょうか。
 http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/06/tp0605-1b.html

Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

著者たまりんさん

2008年01月08日 18:15

こんにちは、がばいさん。

 さて、ご相談の件、外資社員さんもご指摘のように、定義が曖昧で興味深いテーマですよね。

 先に、「できれば契約社員の…に開示してもらうことは問題ないのでしょうか?」について、弊社を基準に回答しますと、『それは出来ない』という回答になるのではないでしょうか?

 といいますのも、契約社員は、正社員のような一定の基準(枠)の中で雇用するのではなく、“個別”に待遇を設定するオーダーメイド契約、つまり、各人の経験・能力・期間、或いは地域性に応じた待遇を提示し、契約しているからです。
 よって、ある意味、開示すること自体、統一性がないためあまり意味がないという考え方もあろうかと思います。
 もし、業務に積極性がないことに主眼が置かれているのであれば、いわゆる『インセンティブ』を検討されるとよいと思いますが、営業や販売等数字に表しやすい業務であればいざ知らず、それ以外の例えば事務系では非常に基準を設けにくいですよね…。そういう意味では正社員も同様ですけど。

 ただ、本論に戻りますが、現実的には、契約社員はいわゆる正社員よりも待遇が劣る場合が多く、それを目的に企業が“契約社員”なる存在を生み出しているのも確かでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 次に「そもそも、社員と契約社員を分ける意味や損得も含めて教えていただけないでしょうか。」について、まず、正社員は一般的に『期間の定めのない』雇用が正社員と呼ばれており、一方の契約社員は、私見では『正社員以外の社員』と考えてもよいと思います。

 しかしながら、正社員であっても入社時に“(期間の定めのない)雇用契約”を結ぶことがほとんどなので、民法上の“契約”という観点からすると、正社員と契約社員の『違いはない』といっても良く、最近の法改正(見込みを含む)の観点でも、契約社員(主にパート社員or短時間社員)も正社員同様程度に労基法で守られることになっています。

 ということで、(正)社員と契約社員を分ける意味は低下しているともいえるでしょう。
 トラきちさんが事例を挙げられているように、時代の流れは、フルタイム(=今までの正社員)とパートタイムor短時間(=今までの契約社員)の2通りになってくるのではないでしょうか…。
 
 尚、損得については、 hiroshimakara さんが、ご説明されているので割愛させていただきたいと思います。

以上

Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

こんにちは。

他のみなさんが丁寧な回答をされているので、弊社の場合をご参考までに・・・という程度で返信させてもらいます。

当社では、契約社員については1日あたりの労働時間休日の日数、などで正社員と明確に分けています。もちろん、お給料が少ないので、その分当然に労働時間を短くする、という目的です。


会社トップは、『なぜ契約社員をフルタイムで使ってはダメなのか?』と契約社員を導入する際に言ってましたが、やはり、フルタイムで使って、正社員と同じく土曜出勤もあるようでは、「何が違うんだ?」と聞かれたときに困るなぁ・・・という予防線のつもりで私が考えました。
当社の場合、若年者には正社員への積極登用を前提に、試用期間という意味合いも含めて契約社員を設定しています。
そして、逆に、労働者側が入社してきて「やはりここの会社はちょっと・・・」となった場合に備えて、というのもあります。全員が最初は契約社員、というわけではありませんが。


トップはこの契約社員枠を存分に利用したいようですが、他の方もおっしゃるように、私も労働力の質の低下と、安易な流動につながると考えていますし、本人が十分な意欲と能力を発揮しているなら、早々に正社員にすべきだと思います。


実は当社も来年度から、契約社員の事務系が一人入ってくるのですが、その人には現在正社員で勤務している人の仕事を半分担当してもらう予定です。
仕事の量は1人で十分なんですが、地理的に中途半端な距離に営業所が2つあり、2人いないと回らないという状況なんです。でも、方や正社員、方や契約社員、で今まで1人でやっていた仕事を2人でやるのです。

現在正社員で勤務している人は、仕事が楽になるのに、お給料は据え置き・もしくは上がる、わけですから、これは大変難しい問題だと考えています。


私もこのスレ、勉強になりました。

Re: 社員と契約社員の違いについて教えてください

著者がばいさん

2008年01月16日 00:55

みなさんのご返事ありがとうございます。

いやー、思いのほか難しいということがわかりました。

でも、考え方の方向性が定まりましたので、よかったと思います。

今後ともよろしくお願いします。

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