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労務管理

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定年制度廃止で気を付ける事

著者 nekodarake さん

最終更新日:2014年11月06日 22:11

いつも参考にさせて頂いております。
弊社には清掃のパート従業員さんが多くおります。
社内規定では定年68歳となっておりますが、社内の営業マンや現場管理者から定年制度を廃止すべきとの意見があがっております。実際、70歳を超えて、雇用契約を結んでいる従業員さんも数人おります。
もしも定年制度を廃止する場合は、社内規定に書き加える注意事項などありますか。
宜しくお願い致します。

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Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者hitokoto2008さん

2014年11月06日 22:52

>社内規定では定年68歳となっておりますが、社内の営業マンや現場管理者から定年制度を廃止すべきとの意見があがっております。実際、70歳を超えて、雇用契約を結んでいる従業員さんも数人おります。

ご質問の趣旨に沿っていませんが、定年制を廃止しないと高齢者が働けないというわけではないですよね。
定年制を維持したまま、90でも100歳までも有期雇用で働いてもらったほうがいいと思いますよ。
定年制がないということは、労働者側からすれば、動けなくなっても辞めないという意思表示ができます。
会社側としては、辞めてもらいたくとも辞めてもらうことができません。
そういうデメリットは考えられていますか?
清掃業界は70歳くらいでもバリバリの現役ですが、だからといって、定年制を廃止する会社側のメリットがわかりません。
定年制を維持したまま、定年後に有期雇用に変更し、賃金を上げたり、賞与を支給したりして待遇をよくすることも可能です。




> いつも参考にさせて頂いております。
> 弊社には清掃のパート従業員さんが多くおります。
> 社内規定では定年68歳となっておりますが、社内の営業マンや現場管理者から定年制度を廃止すべきとの意見があがっております。実際、70歳を超えて、雇用契約を結んでいる従業員さんも数人おります。
> もしも定年制度を廃止する場合は、社内規定に書き加える注意事項などありますか。
> 宜しくお願い致します。

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者hitokoto2008さん

2014年11月07日 10:16

エピソードを一つ。

私共の自社ビルにも清掃業者が入っています。
以前、その会社の従業員で私共のビルの清掃を担当していたオバサンの話です。

ある朝、社長が私のところへやって来て(社長が自ら私のところへ来ることは珍しい)、
「いや~参った。参った。。。。」
「今朝、掃除のおばさんが私のところ(社長室、個室)へやって来て、『私は近々定年で、ここでの仕事を辞めさせられてしまいます。社長さん、私の会社に、私が定年後もここで働けるように言ってもらえないでしょうか?』と言われてしまった。」ということでした。
社長曰く、「あなたの気持ちは良くわかるけども、申し訳ないが…会社が違うので、私にはそういう権限はないのですよ」と言ったそうです。
私としては、「参ったな(笑)~何で社長室まで押し掛けるのかな…」でした。

本来は、そういう不祥事をした清掃会社は契約解除なんですが、清掃会社の担当者を呼んで事情を説明しました。
「今朝こういうことがありました。本日の行為は本来契約解除されてもしかたがないことですが、社長の意向もあり会社としては不問としますので、あまり当人を責めないようにしてください。貴社の人事制度に口出しする権限はないのですが、心情的には理解できるので、何とか配慮してやることはできませんか?」となりました。

たぶん、現場サイドでは、こういう方がいるために、定年制の廃止の要望が出されているのかもしれませんね。

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者nekodarakeさん

2014年11月07日 10:31

hitokoto2008様

早速のご回答ありがとうございます。
まさに、まさに!hitokoto2008さんがおっしゃられるように、定年制度をもうけつつ、続けて頂きたい方には有期雇用として対応をしてまいりました。
なぜかといえば、やるきのない、仕事の出来ない方には辞めていただく理由となるからでした。
ですが、基本定年68歳が浸透しているので、従業員たちの間で士気が下がっているとの、現場管理者からの指摘を受けました。
定年制度を基本的に廃止しつつも、やるきのない方、仕事をする上で体が充分に動かせない様な方々を、きちんとした理由で退職していただく事は難しいのでしょうか。

> >社内規定では定年68歳となっておりますが、社内の営業マンや現場管理者から定年制度を廃止すべきとの意見があがっております。実際、70歳を超えて、雇用契約を結んでいる従業員さんも数人おります。
>
> ご質問の趣旨に沿っていませんが、定年制を廃止しないと高齢者が働けないというわけではないですよね。
> 定年制を維持したまま、90でも100歳までも有期雇用で働いてもらったほうがいいと思いますよ。
> 定年制がないということは、労働者側からすれば、動けなくなっても辞めないという意思表示ができます。
> 会社側としては、辞めてもらいたくとも辞めてもらうことができません。
> そういうデメリットは考えられていますか?
> 清掃業界は70歳くらいでもバリバリの現役ですが、だからといって、定年制を廃止する会社側のメリットがわかりません。
> 定年制を維持したまま、定年後に有期雇用に変更し、賃金を上げたり、賞与を支給したりして待遇をよくすることも可能です。
>
>
>
>
> > いつも参考にさせて頂いております。
> > 弊社には清掃のパート従業員さんが多くおります。
> > 社内規定では定年68歳となっておりますが、社内の営業マンや現場管理者から定年制度を廃止すべきとの意見があがっております。実際、70歳を超えて、雇用契約を結んでいる従業員さんも数人おります。
> > もしも定年制度を廃止する場合は、社内規定に書き加える注意事項などありますか。
> > 宜しくお願い致します。

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者hitokoto2008さん

2014年11月07日 11:13

定年問題はどんな企業も抱えている悩みですね。
一般の企業でも士気の問題はあります。
ですが、企業は拡大再生産が基本です。
その中で、従業員の新陳代謝も考えていかないとなりません。
「自分は能力もあるし、体も丈夫だ。まだまだ、十分できる。」
残念ながら、この考え方は許されていません。
実のところ、私も近々定年になります。
社長や廻りからは、何とか今まで通りやってもらえないか?と打診されていますが、規定を変えることはできません。
ただ、再雇用者として元部下や会社にアドバイスはできると思います。しかしながら、第一線に立って、統率することは無理です。それが定年の意味となります。

定年は誰にも避けられない事実ですし、むしろあった方が良いと思います。
定年は一つの節目ですね。
定年後もその能力を発揮できるなら、心機一転、新たな出発として、それなりの有期雇用契約を交わせば良いと思います。
今は、同一労働同一賃金が叫ばれていますね。
定年後の有期雇用で有っても、定年前の時間給を保証してあげる。また、賞与を支給することも可能です(但し、「賞与を支給することもある」としておいたほうがいい)

一般的に「有期雇用賃金が安く、正社員雇用賃金が高い」という評価ですが、個人的には、むしろ有期雇用賃金が高くても違和感をもっていません。
本来賃金は一定期間の人件費の総額でみるべきものです。
例えば、有期雇用1年間で支払う賃金と正社員の賃金と比較しても意味がないわけです。
有期雇用ですから、その1年間で支払う賃金に限っては正社員の賃金を上回っても差し支えないという考え方ですね(1年間しか支払わないので高くてもよい)。
ですが、企業は通期で人件費を下げるために、有期雇用を奨励していますね。

定年制度を基本的に廃止しつつも、やるきのない方、仕事をする上で体が充分に動かせない様な方々を、きちんとした理由で退職していただく事は難しいのでしょうか。

それは無理です。
「やるきがない」「十分に体が動かせない」
こういうことは、当該本人が認めたがりません(笑)。
「自分はまだまだやれる!」
杖をつき、ヨタヨタしながら「わしは若い者には、まだまだ負けん!」と言われても、周りが困りますよ(笑)
定年制を廃止して辞めさせられないリスクを負うよりは、定年は節目(ケジメでもよい)であることを自覚させ、その上で新たな雇用設定、報酬設定をすべきだと思います。





> hitokoto2008様
>
> 早速のご回答ありがとうございます。
> まさに、まさに!hitokoto2008さんがおっしゃられるように、定年制度をもうけつつ、続けて頂きたい方には有期雇用として対応をしてまいりました。
> なぜかといえば、やるきのない、仕事の出来ない方には辞めていただく理由となるからでした。
> ですが、基本定年68歳が浸透しているので、従業員たちの間で士気が下がっているとの、現場管理者からの指摘を受けました。
> 定年制度を基本的に廃止しつつも、やるきのない方、仕事をする上で体が充分に動かせない様な方々を、きちんとした理由で退職していただく事は難しいのでしょうか。

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者nekodarakeさん

2014年11月07日 12:02

hitokoto2008様

さまざまな例でお話をしてくださり、大変参考になりました。
本当におっしゃるとおりだと思いました。

弊社は清掃業のパートの従業員さんとの雇用契約については、1年ごとの契約にしております。(これは入札などで、翌年同じ仕事がとれるとは限らないので)
なので、定年制度を廃止しても、1年後に再雇用をしなければ良いのですかね。
きちんと働いてくださる方はいるのですが、仕事もそこそこで権利や主張ばかりおっしゃられるおば様方が多いです。
定年制度、本当に考えさせられます。
新陳代謝したいですが、募集しても新しい方もなかなか見つかりません・・。
あ、ただの愚痴になってしまいました。
色々教えていただきありがとうございました。




> 定年問題はどんな企業も抱えている悩みですね。
> 一般の企業でも士気の問題はあります。
> ですが、企業は拡大再生産が基本です。
> その中で、従業員の新陳代謝も考えていかないとなりません。
> 「自分は能力もあるし、体も丈夫だ。まだまだ、十分できる。」
> 残念ながら、この考え方は許されていません。
> 実のところ、私も近々定年になります。
> 社長や廻りからは、何とか今まで通りやってもらえないか?と打診されていますが、規定を変えることはできません。
> ただ、再雇用者として元部下や会社にアドバイスはできると思います。しかしながら、第一線に立って、統率することは無理です。それが定年の意味となります。
>
> 定年は誰にも避けられない事実ですし、むしろあった方が良いと思います。
> 定年は一つの節目ですね。
> 定年後もその能力を発揮できるなら、心機一転、新たな出発として、それなりの有期雇用契約を交わせば良いと思います。
> 今は、同一労働同一賃金が叫ばれていますね。
> 定年後の有期雇用で有っても、定年前の時間給を保証してあげる。また、賞与を支給することも可能です(但し、「賞与を支給することもある」としておいたほうがいい)
>
> 一般的に「有期雇用賃金が安く、正社員雇用賃金が高い」という評価ですが、個人的には、むしろ有期雇用賃金が高くても違和感をもっていません。
> 本来賃金は一定期間の人件費の総額でみるべきものです。
> 例えば、有期雇用1年間で支払う賃金と正社員の賃金と比較しても意味がないわけです。
> 有期雇用ですから、その1年間で支払う賃金に限っては正社員の賃金を上回っても差し支えないという考え方ですね(1年間しか支払わないので高くてもよい)。
> ですが、企業は通期で人件費を下げるために、有期雇用を奨励していますね。
>
> >定年制度を基本的に廃止しつつも、やるきのない方、仕事をする上で体が充分に動かせない様な方々を、きちんとした理由で退職していただく事は難しいのでしょうか。
>
> それは無理です。
> 「やるきがない」「十分に体が動かせない」
> こういうことは、当該本人が認めたがりません(笑)。
> 「自分はまだまだやれる!」
> 杖をつき、ヨタヨタしながら「わしは若い者には、まだまだ負けん!」と言われても、周りが困りますよ(笑)
> 定年制を廃止して辞めさせられないリスクを負うよりは、定年は節目(ケジメでもよい)であることを自覚させ、その上で新たな雇用設定、報酬設定をすべきだと思います。
>
>
>
>
>
> > hitokoto2008様
> >
> > 早速のご回答ありがとうございます。
> > まさに、まさに!hitokoto2008さんがおっしゃられるように、定年制度をもうけつつ、続けて頂きたい方には有期雇用として対応をしてまいりました。
> > なぜかといえば、やるきのない、仕事の出来ない方には辞めていただく理由となるからでした。
> > ですが、基本定年68歳が浸透しているので、従業員たちの間で士気が下がっているとの、現場管理者からの指摘を受けました。
> > 定年制度を基本的に廃止しつつも、やるきのない方、仕事をする上で体が充分に動かせない様な方々を、きちんとした理由で退職していただく事は難しいのでしょうか。
>
>

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者hitokoto2008さん

2014年11月07日 14:25

補足。

>弊社は清掃業のパートの従業員さんとの雇用契約については、1年ごとの契約にしております。(これは入札などで、翌年同じ仕事がとれるとは限らないので)
なので、定年制度を廃止しても、1年後に再雇用をしなければ良いのですかね。

基本的に業務委託契約ですね。
となると、雇用契約業務委託契約と連動していないとなりません。
最悪、仕事がないのに雇用契約が残ってしまうことになりかねません。
今は、有期雇用が5年間継続更新になれば、法改正により無期雇用に転換しないとならなくなっています(あくまでも雇用期間の定めがなくなるのみですが)

問題は、定年再雇用されたその有期雇用社員たちの雇用継続をどうするか?の問題が発生するはずです。
無期雇用に転換された人たちには、仕事が無くなったので辞めてくださいとは言えなくなります。
(それだけは現状の正社員と同じ扱いになります)
また、雇用している以上、仕事がないといっても、法的な賃金の支払義務は残ることになります。
方法論としては、なるべく期間の短い雇用期間を設定して、5年連続契約更新をしないように対策を講じておく必要があります。
5年に達する人たちついては、一定のブランク期間を設けるしかないのか?と思います。
(そうすれば、新たにそこから5年間のカウントをとれることになります)
もっとも、高齢者で年金受給者たちが多いでしょうから、働けない期間が存在しても対応は可能と推測いたしますが。






> hitokoto2008様
>
> さまざまな例でお話をしてくださり、大変参考になりました。
> 本当におっしゃるとおりだと思いました。
>
> 弊社は清掃業のパートの従業員さんとの雇用契約については、1年ごとの契約にしております。(これは入札などで、翌年同じ仕事がとれるとは限らないので)
> なので、定年制度を廃止しても、1年後に再雇用をしなければ良いのですかね。
> きちんと働いてくださる方はいるのですが、仕事もそこそこで権利や主張ばかりおっしゃられるおば様方が多いです。
> 定年制度、本当に考えさせられます。
> 新陳代謝したいですが、募集しても新しい方もなかなか見つかりません・・。
> あ、ただの愚痴になってしまいました。
> 色々教えていただきありがとうございました。

Re: 定年制度廃止で気を付ける事

著者総合労務 きたがわ事務所さん (専門家)

2014年11月08日 09:53

> もしも定年制度を廃止する場合は、社内規定に書き加える注意事項などありますか。

定年制を廃止することで、労使双方からそれぞれみて、どのような利益・メリットがあるか考えてみました。

なかなか見つからないとというのが正直なところです。一見、いつまでも働けるんだ、と従業員側の会社への忠誠心が維持できるかなとも考えましたが、第二の人生を送るべく田舎暮らしをするなどのプランをお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。労働日数や一日の労働時間を減らしたいと考える方もおられます。会社から見たメリットは前述のことしか思い浮かびませんでした。定年の定めがない会社の方に、一度伺ってみたいです。

逆にデメリットを考えるとたくさんあります。一番は雇用期間に上限がないため、必然的に自己都合退職解雇或いは死亡等での契約解除しか無いことになります。

会社にとっては、いつまでも働いてほしいという希望もある反面、業務遂行に支障が出てきてそろそろ引退を、という方もあるはずです。しかし、必ずしも合理的なモノサシがあるわけではないので、会社から言い出すには難しいこともあるでしょう。合意解約か解雇になりますからね。一方、従業員側からの申し出によれば失業給付上や退職金の不利益も考えられますし、労使双方では継続雇用時の健保等の同時得喪といった恩恵も受けられません。他にもあります。

ということで、労使双方にとって定年を何歳にするかということを別にすれば、定年制は設けておいた方が双方にとって利益のあることだと考えます。

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