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人財の条件:二つ以上の専門を身に付ける!

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      シリーズ「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」

  <第474回>[(第2-3話)「人財の条件:二つ以上の専門を身に付ける!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するた
めにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事
担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】天職を見つけることの幸せ!
【3】転ばぬ先の杖も必要!
【4】飯の食える資格を取得するのもいい!
【5】編集後記

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「寄らば大樹の陰」と言うことわざがあるが、今の時代は死語になってしまった。老
舗の大企業が経営不振や経営破たんに追い込まれる。そして判を押したように大規模
なリストラを断行する。血も涙もない。

リストラは真っ先に給料の高い中高年が狙われる。子供が高校生や大学生で一番お金
のかかる時期だ。家のローンも抱えているだろう。わずかな退職金で「失業の海」に
投げ出される。半年~1年以内に再就職できる人はほんの一握りだろう。再就職でき
た人は運が良かったとは断言できない。突き抜けた技術・ノウハウの持ち主か複数の
専門を身に付けていて多能工的な人財に違いないのだ。

人事異動でいくつかの職場を経験していたことが功を奏することがある。例えばプロ
野球でも内外野どこでも守れるユーティリティプレーヤーは貴重な戦力だ。そう言う
意味からも人事異動の打診を受けたら喜んで受け入れることだ。自分を磨くチャンス
なのだから。

満員の通勤電車の中で熱心にテキストを読み、蛍光ペンで色を付けている人を見かけ
る。何か有意義な資格に挑戦しているようだ。思わず「頑張れよ」と心の中でエール
を贈る。「転ばぬ先の杖」として飯の食える資格を取得しておくことはいつでも大き
な武器になる。

企業のパワーを倍増するためには、「二つ以上の専門を持った社員を養成すること」
が絶対に必要だ。社員個人にとっても重要なことだ。そこで今回は「人財の条件:二
つ以上の専門を身に付ける!」について記事を書いてみる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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ビジネスで勝つために一番大切なことは差別化ではないかと思う。人間も差別化対策
を怠ると失業したとき再就職でつまずいてしまう。その点、複数の専門を身に付けて
いる人は強いと思う。

       下山明央

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【2】天職を見つけることの幸せ!

天職と思えるような仕事に就いている人は幸せだ。もう他の仕事を探す必要はない。
例えば職人が該当するように思う。その業界のその仕事が消滅してなくならない限り
安泰だ。

日本人残留孤児の娘として帰国した新津春子氏の場合は、中国にいたときもいじめに
遭い、帰国後もいじめに遭った。清掃の仕事しか働ける道はなかった。だが彼女は清
掃の達人になれるよう努力してハイレベルの清掃技能選手権大会で優勝した。羽田空
港が2年連続世界一きれいな空港になれたのも彼女のお陰だ。

彼女のように嫌々ながら仕方なく就いた仕事で天職を見出した人もいる。自分探しの
末、やっと就いた仕事なのにあっさり辞めてしまう人が大勢いる。あとはお決まりの
ニート、フリーターだ。いったい何のための自分探しだったのだろうか。

転職を繰り返しながら自分の適性を見極めても決して遅くはない。だが目的意識を持
って転職しないとただの飽きっぽい人と評価されてしまい、一生天職にはありつけな
いことになってしまう恐れがある。



【3】転ばぬ先の杖も必要!

昔は新入社員として入社したら定年まで働き続けることが常識のように言われていた。
終身雇用と年功序列が基本として制度化されていて、かつ企業内労働組合の庇護に守
られていた。だから「寄らば大樹の陰」が機能していた。社員はまるでゆりかごから
墓場までの人生を保障されていたのだ。

ところが日本的経営が見直されて、「成果主義人事制度」が導入されるようになった。
年功序列は崩壊し、定年制はあっても終身雇用そのものが怪しい存在になった。労働
組合の力が弱まり、御用組合の色彩が強くなった。

会社は業績が悪くなれば容赦なくリストラを断行する。どれだけ多くのビジネスマン
が生活の糧を失い、家庭崩壊に至ったことか。ほとんどのビジネスマンが再就職でき
ないか、できても年収が半分以下になってしまう。だが、二つ以上の専門を身に付け
ていた人だけがいいところに再就職できている。二つ以上の専門はつまりは「転ばぬ
先の杖」なのだ。



【4】飯の食える資格を取得するのもいい!

二つ以上の専門と言ってもあまり難しく考えないことだ。機械系学部出身なのに電気
系・電子系の技術にも精通している人がいる。品質管理や信頼性管理に精通している
人がいる。コストパフォーマンスの技術に精通している人がいる。広告・宣伝技術に
優れている人もいる。

取引先に対して指導したりコンサルできる人財も必要だ。中小企業診断士の資格を持
っていれば社内コンサルタントとして特異な存在になれる。人事労務業務に精通し
ている人財も重宝されるから社会保険労務士は引っ張りだこかもしれない。なぜなら
多くの企業は社会保険労務士事務所に報酬を支払って業務をアウトソーシングしてい
るからだ。

特殊車両の運転免許を持っている人も再就職には有利だ。例えばホークリフトや大型
クレーンの運転免許を持っている人は貴重な存在だろう。

例え国家資格ではあっても給料が安く、生活できそうもない資格はお勧めできない。
狙うなら食べていける資格を狙うことだ。



【5】編集後記

確かに昔は一芸に秀でていれば安泰だった。犯罪を犯したりして解雇されれば別だが、
例え赤字経営の会社であっても社員をリストラしたりはしなかった。

リストラが脚光を浴びるようになったのはカルロス・ゴーン氏の日産サバイバルプラ
ンだった。「リストラ以外に選択肢はありません」と大鉈を振るって以来、日本人経
営者までもが二言目にはリストラを叫ぶようになった。

繰り返しになるが会社も二つ以上の専門を持つ社員を貴重な人財と考える。だが、そ
れ以上にビジネスマンは自分を守るために二つ以上の専門を身に付けておく必要があ
るのだ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp


次回に続く。



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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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