◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.75-2011.04.05
☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生してしまいました。
被災者の皆様、また、該当地域に事業所を有する
事業者の皆様には、心からお
見舞い申し上げます。
本メルマガでは当面の間、震災に関連する
会計・税務情報の伝達に注力したい
と思います。
◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]これは参考になりますよ!JICPAの震災に関する監査対応
2.[J-SOX]
内部統制報告制度に関するQ&Aの改訂
3.[J-SOX]
内部統制報告制度に関する事例集の公表
4.[最新J-JAAP]会社計算規則の一部改正
5.[最新J-GAAP]
会計制度
委員会報告等の改正
6.[編集後記]
===================================
1.[最新J-GAAP]これは参考になりますよ!JICPAの震災に関する監査対応
===================================
日本
公認会計士協会は3月30日、東北地方太平洋沖地震による災害に関する監
査上の留意事項として、会長通牒「東北地方太平洋沖地震による災害に関する
監査対応について」及び「東北地方太平洋沖地震による災害に関する学校
法人
監査の対応について」を公表しました。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/main/post_1490.html
*********************************************************************
【平成23 年3月11 日以後に
決算日を迎える企業】
(1)
固定資産(建物等の
有形固定資産、
ソフトウェア等の
無形固定資産、投資
不動産等)や
棚卸資産(商品等)の滅失損失
(2)災害により損壊した
資産の点検費、撤去
費用等
(3)災害
資産の原状回復に要する
費用、価値の減少を防止するための
費用等
(4)災害による工場・店舗等の
移転費用等
(5)災害による操業・営業休止期間中の
固定費
(6)被災した
代理店、
特約店等の取引先に対する見舞金、復旧支援
費用(
債権
の免除損を含む。)
(7)被災した
従業員、
役員等に対する見舞金、ホテルの宿泊代等の復旧支援費
用
について、考えられる
会計処理の概要を示しています。
(1)適当な名称を付して、原則として特別損失。保険は注記等で対応。
(2)
決算日までに実施されたものは
未払金、
企業会計原則注解18の要件を満た
すものは
引当金。適当な名称を付して、原則として特別損失。
(3)
資本的支出として認められない原状回復費又は
引当金繰入額は適当な名称
を付して、原則として特別損失。
(4)
決算日までに発生した
移転費用等は、適当な名称を付して、原則として特
別損失。移転方針は決定しているが、
決算日までに実行されておらず、か
つ、金額的に重要性が高いと見込まれる場合は、注記において概要を説明
することも考えられる。
(5)原価性が認められない場合、適当な名称を付して、原則として特別損失。
(6)適当な名称を付して、原則として特別損失。未発生のものは
引当金の要件
を満たさないのが一般的。被災に伴う、
債権を免除又は減免する場合も適
当な名称を付して特別損失。
(7)適当な名称を付して、原則として特別損失。未発生のものは
引当金の要件
を満たさないのが一般的。
まあ、基本的に特損ということですね。最近、何でもかんでも
引当金で計上し
てしまう傾向があるように思いますので、
引当金として計上できるのは、あく
まで注解18の要件を満たしているもののみですよとクギをさしている感じがし
ます。
ここぞとばかりドサクサに紛れて落してしまえ、という乱暴なことは、やめま
しょう。
*********************************************************************
【平成23 年3月11 日より前に
決算日を迎えた企業】
開示後発事象になります。その影響が重要な場合は、注記が必要になります。
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2.[J-SOX]
内部統制報告制度に関するQ&Aの改訂
===================================
金融庁は、平成23年3月30日、「
内部統制制度に関するQ&A」を改訂し、翌日公
表しました。
http://www.fsa.go.jp/news/22/sonota/20110331-11.html
「重要な欠陥」は「開示すべき重要な不備」に改められています。多くのQ&A
が削除され、二つのQ&Aが追加されています。
随分削除されているみたいです。確認しておきましょう。
===================================
3.[J-SOX]
内部統制報告制度に関する事例集の公表
===================================
金融庁では、平成23年3月31日、事業規模が小規模で、比較的簡素な構造を有し
ている組織等において、資源の制約等の下、様々な工夫を行い、
内部統制の有
効性を保ちつつも、効率的に
内部統制の評価等が行われていた事例を企業、監
査人等から収集し、実務の参考に供すべく、取りまとめ、公表しています。
http://www.fsa.go.jp/news/22/sonota/20110331-10.html
参考になる事例があるかもしれません。
会計参与を活用することにより、外部の
会計専門家に
業務委託するよりも効率
的に
内部統制報告制度に対応できたなどという例がありますね。
会計参与は
役員ですから、責任を負いますのでしっかりやるということでしょ
うか。
===================================
4.[最新J-GAAP]会社計算規則の一部改正
===================================
会社計算規則の一部を改正する省令が平成23年3月31日付で交付されました。
あずさ
監査法人の解説が分かりやすそうです。
http://www.azsa.or.jp/b_info/acn/201103/acn_20110331.html
企業会計基準第24号「
会計上の変更及び
誤謬の訂正に関する
会計基準」の公表
に伴い、注記項目に
「
会計方針の変更に関する注記」
「表示方法の変更に関する注記」
「
会計上の見積りの変更に関する注記」
「
誤謬の訂正に関する注記」
の区分を追加する等の改正が行われています(98条)。
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5.[最新J-GAAP]
会計制度
委員会報告等の改正
===================================
日本
公認会計士協会(
会計制度
委員会)では、平成23年3月29日、
会計制度委員
会報告第4号「
外貨建取引等の
会計処理に関する実務指針」等の改正を公表しま
した。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/1214_1.html
本改正は、主に、過年度遡及
会計基準や
包括利益に対応するための見直しを行っ
たものです。
詳細はまたご紹介したいと思います。
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6.[編集後記]
===================================
もはや確信にいたりました。
被災者じゃないなら、もう、日常に帰るべきだと思います。
東北の方が、自粛で消費が落ち込んだら、経済二次災害だといっていました。
あの9.11の後、NYのジュリアーニ市長は「早く日常に戻ろう」といいました。
花見でも入社式でもやったらいい。変に自粛して消費を減らすことがもっと被
災地の方々を苦しめることに気づくべきです。
都知事は、「昼間だろうと花見で酒飲んでる時代じゃない。東京で花見なんか
するわけには、絶対にいかない。」と言っているようですが、東北の酒飲んで、
東北の米食べればいいじゃないですか。
というわけで全然自粛せずに今日も飲みました...。
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*発行人: エキスパーツリンク
公認会計士・
税理士・公認
内部監査人(CIA) 紺野良一
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.75-2011.04.05
☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生してしまいました。
被災者の皆様、また、該当地域に事業所を有する事業者の皆様には、心からお
見舞い申し上げます。
本メルマガでは当面の間、震災に関連する会計・税務情報の伝達に注力したい
と思います。
◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]これは参考になりますよ!JICPAの震災に関する監査対応
2.[J-SOX]内部統制報告制度に関するQ&Aの改訂
3.[J-SOX]内部統制報告制度に関する事例集の公表
4.[最新J-JAAP]会社計算規則の一部改正
5.[最新J-GAAP]会計制度委員会報告等の改正
6.[編集後記]
===================================
1.[最新J-GAAP]これは参考になりますよ!JICPAの震災に関する監査対応
===================================
日本公認会計士協会は3月30日、東北地方太平洋沖地震による災害に関する監
査上の留意事項として、会長通牒「東北地方太平洋沖地震による災害に関する
監査対応について」及び「東北地方太平洋沖地震による災害に関する学校法人
監査の対応について」を公表しました。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/main/post_1490.html
*********************************************************************
【平成23 年3月11 日以後に決算日を迎える企業】
(1)固定資産(建物等の有形固定資産、ソフトウェア等の無形固定資産、投資
不動産等)や棚卸資産(商品等)の滅失損失
(2)災害により損壊した資産の点検費、撤去費用等
(3)災害資産の原状回復に要する費用、価値の減少を防止するための費用等
(4)災害による工場・店舗等の移転費用等
(5)災害による操業・営業休止期間中の固定費
(6)被災した代理店、特約店等の取引先に対する見舞金、復旧支援費用(債権
の免除損を含む。)
(7)被災した従業員、役員等に対する見舞金、ホテルの宿泊代等の復旧支援費
用
について、考えられる会計処理の概要を示しています。
(1)適当な名称を付して、原則として特別損失。保険は注記等で対応。
(2)決算日までに実施されたものは未払金、企業会計原則注解18の要件を満た
すものは引当金。適当な名称を付して、原則として特別損失。
(3)資本的支出として認められない原状回復費又は引当金繰入額は適当な名称
を付して、原則として特別損失。
(4)決算日までに発生した移転費用等は、適当な名称を付して、原則として特
別損失。移転方針は決定しているが、決算日までに実行されておらず、か
つ、金額的に重要性が高いと見込まれる場合は、注記において概要を説明
することも考えられる。
(5)原価性が認められない場合、適当な名称を付して、原則として特別損失。
(6)適当な名称を付して、原則として特別損失。未発生のものは引当金の要件
を満たさないのが一般的。被災に伴う、債権を免除又は減免する場合も適
当な名称を付して特別損失。
(7)適当な名称を付して、原則として特別損失。未発生のものは引当金の要件
を満たさないのが一般的。
まあ、基本的に特損ということですね。最近、何でもかんでも引当金で計上し
てしまう傾向があるように思いますので、引当金として計上できるのは、あく
まで注解18の要件を満たしているもののみですよとクギをさしている感じがし
ます。
ここぞとばかりドサクサに紛れて落してしまえ、という乱暴なことは、やめま
しょう。
*********************************************************************
【平成23 年3月11 日より前に決算日を迎えた企業】
開示後発事象になります。その影響が重要な場合は、注記が必要になります。
*********************************************************************
===================================
2.[J-SOX]内部統制報告制度に関するQ&Aの改訂
===================================
金融庁は、平成23年3月30日、「内部統制制度に関するQ&A」を改訂し、翌日公
表しました。
http://www.fsa.go.jp/news/22/sonota/20110331-11.html
「重要な欠陥」は「開示すべき重要な不備」に改められています。多くのQ&A
が削除され、二つのQ&Aが追加されています。
随分削除されているみたいです。確認しておきましょう。
===================================
3.[J-SOX]内部統制報告制度に関する事例集の公表
===================================
金融庁では、平成23年3月31日、事業規模が小規模で、比較的簡素な構造を有し
ている組織等において、資源の制約等の下、様々な工夫を行い、内部統制の有
効性を保ちつつも、効率的に内部統制の評価等が行われていた事例を企業、監
査人等から収集し、実務の参考に供すべく、取りまとめ、公表しています。
http://www.fsa.go.jp/news/22/sonota/20110331-10.html
参考になる事例があるかもしれません。
会計参与を活用することにより、外部の会計専門家に業務委託するよりも効率
的に内部統制報告制度に対応できたなどという例がありますね。
会計参与は役員ですから、責任を負いますのでしっかりやるということでしょ
うか。
===================================
4.[最新J-GAAP]会社計算規則の一部改正
===================================
会社計算規則の一部を改正する省令が平成23年3月31日付で交付されました。
あずさ監査法人の解説が分かりやすそうです。
http://www.azsa.or.jp/b_info/acn/201103/acn_20110331.html
企業会計基準第24号「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の公表
に伴い、注記項目に
「会計方針の変更に関する注記」
「表示方法の変更に関する注記」
「会計上の見積りの変更に関する注記」
「誤謬の訂正に関する注記」
の区分を追加する等の改正が行われています(98条)。
===================================
5.[最新J-GAAP]会計制度委員会報告等の改正
===================================
日本公認会計士協会(会計制度委員会)では、平成23年3月29日、会計制度委員
会報告第4号「外貨建取引等の会計処理に関する実務指針」等の改正を公表しま
した。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/1214_1.html
本改正は、主に、過年度遡及会計基準や包括利益に対応するための見直しを行っ
たものです。
詳細はまたご紹介したいと思います。
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6.[編集後記]
===================================
もはや確信にいたりました。
被災者じゃないなら、もう、日常に帰るべきだと思います。
東北の方が、自粛で消費が落ち込んだら、経済二次災害だといっていました。
あの9.11の後、NYのジュリアーニ市長は「早く日常に戻ろう」といいました。
花見でも入社式でもやったらいい。変に自粛して消費を減らすことがもっと被
災地の方々を苦しめることに気づくべきです。
都知事は、「昼間だろうと花見で酒飲んでる時代じゃない。東京で花見なんか
するわけには、絶対にいかない。」と言っているようですが、東北の酒飲んで、
東北の米食べればいいじゃないですか。
というわけで全然自粛せずに今日も飲みました...。
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*発行人: エキスパーツリンク
公認会計士・税理士・公認内部監査人(CIA) 紺野良一
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