2016年12月30日号 (no. 959)
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本日のテーマ【レジのお金が足りない? 「じゃあ、お前の自腹で補填しろ」と言えるか?】
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https://www.bengo4.com/c_5/c_1629/c_1103/li_432/
【ブラックバイト対処法】レジの金額が合わず「弁償しろ」と求められた時は?(弁護士ドットコム)
お店でお金をやり取りする場合、レジを置いているところも多いですが、人間の手でお金を出し入れしていると、時に勘定が合わないこともあります。
レジの中には64,117円あるはずなのに、お金を数えてみると64,017円だった。この場合、100円マイナスですから、何らかの理由で100円足りないわけです。
焼き鳥屋で、お腹いっぱいになったお客さんを相手に
会計をしていて、お釣りを渡す時、100円多く渡してしまったとか。ふとした拍子に100円玉がレジから転げ落ちて、どこかに行っちゃったのか。はたまた、自分のポケットにヒョイッと100円を入れちゃったのか。
色々と原因はありますが、もしレジのお金が100円足りない時、どのように対応するか。
「100円ぐらいだったら、オレの財布から出してレジに入れちゃえ」
「私がレジを担当している時間帯に足りなくなった100円だから、私が自腹で出します」
このように考える人もいるでしょうが、これで良いのでしょうか。
確かに、100円という金額は僅かですから、自分の財布から出しても、さしたる影響はありません。金銭的には。だから、自分で補填してもいいだろう、それでレジの違算を解消できるのだから。そう考えるところです。
しかし、もっと金額が大きくなったらどうでしょう。もし、3,000円足りなかったら、5,000円足りなかったら、それでも自分の財布からお金を出して補填するでしょうか。これぐらいの金額になると、ちょっと躊躇するのではないでしょうか。
僅かな金額であっても、違算が発生したら自腹で補填するという雰囲気なり慣例ができてしまうと、金額が大きくなっても同じように自腹で処理させるような職場になってしまいます。
この手の話しでは、
使用者は事業を運営して利益を得るのだから、運営過程で発生する損害も引き受ける(リターンとリスクはセットということ)という理屈もありますし、
賃金全額払いの原則に反するという指摘もできます。
法的な話しはそこまでですが、自腹で弁償をさせると、弁償させられた人からの報復を考えないといけない。
というのは、弁償したということは、本人は損をしたということ。人間というのは、何らかの損失が発生すると、何らかの手段でもってその損失を補填しようと考える傾向があって、弁償した代わりに何かをしでかすのではないかと私は考えてしまいます。
例えば、先月、レジ違算で3,000円を弁償させられた。だから、その代わりにお店に並んでいる商品を無断で持って帰ってやろう。なんてことを考える人が出てきても不思議ではありません。
他にも、自腹で負担した代わりに、会社の備品をネコババするとか。会社の顧客リストを持ち出して売却するとか。
考え出すとキリがありませんが、会社が社員の自腹で損失を補填しようとするように、社員も自分の損失を補填するために何か怪しい行動をする。因果応報と言うべきか、殴られたら殴り返すというか、目には目を歯には歯をと表現すべきか。
そういう報復行為が起こることを考えれば、僅かなレジ違算を弁償させるのがいかにマズい選択か想定できるはずです。
社員に損失を弁償させると、
労務管理の範囲を超えた問題に発展していきます。わずか数十円、数百円のレベルだった問題が、数千万円、数億円という規模に膨らむ。
過去にも何度か書いていますが、1,000円をケチって、10,000円を捨てるような判断はオススメできません。マイナス9,000円ですからね、大損です。
1,000円を捨てて、10,000円を手に入れ、差し引き9,000円の儲けを手にする。これが
労務管理の王道。
割増賃金などの小銭をケチって、後からエライ目に合う割に合わない判断をする人が現にいます。
もちろん、小銭だから諦めろと言うつもりはなく、勘定が合わないならば、その原因を究明して、
再発を防ぐのが最善の方法です。小さな問題は小さいままで解決するのが良いです。
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メールマガジン【本では読めない
労務管理の"ミソ"】のご紹介
内容の一例・・・
『定額
残業代で
残業代は減らせるのか』
『15分未満の
勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の
変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=
法定休日と思い込んではいけない』
『
半日有給休暇と
半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は
賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』
など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。
本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。
【本では読めない
労務管理の"ミソ"】
▽ ▽ <登録はこちら> ▽ ▽
http://www.growthwk.com/entry/2008/05/26/125405?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20161230_8
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。
タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで
勤務時間を集計しないといけない。
しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては
勤務時間の集計は悩みのタネですよね。
そんな悩みをどうやって解決するか。
そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。
Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても
勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。
始業や終業、
時間外勤務や
休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。
Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
や
出勤簿で
勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。
▽ ▽ < Clockperiodの利用はこちら > ▽ ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod_common_20161230_8
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残業で悩んでいませんか?
「長時間の残業が続いている」
「
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」
こういう悩み、よくありますよね。
ニュースでも未払い
残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。
法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、
割増賃金が必要になります。
とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?
毎日8時間の時間制限があると、柔軟に
勤務時間を配分できませんよね。
例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。
仕事に合わせて、ある日は
勤務時間を短く、ある日は
勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。
「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20161230_8
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本日のテーマ【レジのお金が足りない? 「じゃあ、お前の自腹で補填しろ」と言えるか?】
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【ブラックバイト対処法】レジの金額が合わず「弁償しろ」と求められた時は?(弁護士ドットコム)
お店でお金をやり取りする場合、レジを置いているところも多いですが、人間の手でお金を出し入れしていると、時に勘定が合わないこともあります。
レジの中には64,117円あるはずなのに、お金を数えてみると64,017円だった。この場合、100円マイナスですから、何らかの理由で100円足りないわけです。
焼き鳥屋で、お腹いっぱいになったお客さんを相手に会計をしていて、お釣りを渡す時、100円多く渡してしまったとか。ふとした拍子に100円玉がレジから転げ落ちて、どこかに行っちゃったのか。はたまた、自分のポケットにヒョイッと100円を入れちゃったのか。
色々と原因はありますが、もしレジのお金が100円足りない時、どのように対応するか。
「100円ぐらいだったら、オレの財布から出してレジに入れちゃえ」
「私がレジを担当している時間帯に足りなくなった100円だから、私が自腹で出します」
このように考える人もいるでしょうが、これで良いのでしょうか。
確かに、100円という金額は僅かですから、自分の財布から出しても、さしたる影響はありません。金銭的には。だから、自分で補填してもいいだろう、それでレジの違算を解消できるのだから。そう考えるところです。
しかし、もっと金額が大きくなったらどうでしょう。もし、3,000円足りなかったら、5,000円足りなかったら、それでも自分の財布からお金を出して補填するでしょうか。これぐらいの金額になると、ちょっと躊躇するのではないでしょうか。
僅かな金額であっても、違算が発生したら自腹で補填するという雰囲気なり慣例ができてしまうと、金額が大きくなっても同じように自腹で処理させるような職場になってしまいます。
この手の話しでは、使用者は事業を運営して利益を得るのだから、運営過程で発生する損害も引き受ける(リターンとリスクはセットということ)という理屈もありますし、賃金全額払いの原則に反するという指摘もできます。
法的な話しはそこまでですが、自腹で弁償をさせると、弁償させられた人からの報復を考えないといけない。
というのは、弁償したということは、本人は損をしたということ。人間というのは、何らかの損失が発生すると、何らかの手段でもってその損失を補填しようと考える傾向があって、弁償した代わりに何かをしでかすのではないかと私は考えてしまいます。
例えば、先月、レジ違算で3,000円を弁償させられた。だから、その代わりにお店に並んでいる商品を無断で持って帰ってやろう。なんてことを考える人が出てきても不思議ではありません。
他にも、自腹で負担した代わりに、会社の備品をネコババするとか。会社の顧客リストを持ち出して売却するとか。
考え出すとキリがありませんが、会社が社員の自腹で損失を補填しようとするように、社員も自分の損失を補填するために何か怪しい行動をする。因果応報と言うべきか、殴られたら殴り返すというか、目には目を歯には歯をと表現すべきか。
そういう報復行為が起こることを考えれば、僅かなレジ違算を弁償させるのがいかにマズい選択か想定できるはずです。
社員に損失を弁償させると、労務管理の範囲を超えた問題に発展していきます。わずか数十円、数百円のレベルだった問題が、数千万円、数億円という規模に膨らむ。
過去にも何度か書いていますが、1,000円をケチって、10,000円を捨てるような判断はオススメできません。マイナス9,000円ですからね、大損です。
1,000円を捨てて、10,000円を手に入れ、差し引き9,000円の儲けを手にする。これが労務管理の王道。割増賃金などの小銭をケチって、後からエライ目に合う割に合わない判断をする人が現にいます。
もちろん、小銭だから諦めろと言うつもりはなく、勘定が合わないならば、その原因を究明して、再発を防ぐのが最善の方法です。小さな問題は小さいままで解決するのが良いです。
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『定額残業代で残業代は減らせるのか』
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『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
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そんな内容が満載。
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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。
タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。
しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。
そんな悩みをどうやって解決するか。
そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。
Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
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始業や終業、時間外勤務や休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
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残業で悩んでいませんか?
「長時間の残業が続いている」
「残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」
こういう悩み、よくありますよね。
ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。
法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。
とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?
毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。
例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。
仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。
「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。
『残業管理のアメと罠』
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