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国民年金の掛金額を選択制に。




2010年5月29日号 (no. 602)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【国民年金の掛金額を選択制に】
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■一律の掛金額だから、免除や猶予、さらに3号被保険者制度まで必要になる。



ご存知のように、国民年金の掛金は一律に決まっています。今現在の国民年金の掛金は、約15,000円程度であり、所得にかかわらず一律の掛金額となっています。

厚生年金は、算定された標準報酬月額保険料率を掛けることで保険料を計算するので、一律の保険料額にはなりません。保険料率は一律ですが、保険料額は個々に異なります。そのため、負担が逆進的になりにくいのですね。しかし、国民年金は状況が違う。

国民年金の掛金は、掛金というよりも、人頭税と考えるのが妥当ではないかと思う。対象者の環境を考慮せずに課金額を決めるのですから、保険料ではないし、掛金でもない。やはり人頭税と考えるのが妥当です。


ちょっと前のことですが、3号被保険者から1号被保険者への切り替え手続きを失念し、国民年金がずっと未納状態だった人を救済する「運用3号」という制度が2011年の1月から2月頃に話題になりました。

国民年金の3号被保険者は、2号被保険者の配偶者に該当する人で、夫が会社員で妻がパートタイマーという環境や、逆に、妻が会社員で夫が専業主夫のような環境が発生すると、パートタイマーである妻や専業主夫である夫が国民年金の3号被保険者になる。3号被保険者は、国民年金の掛金を負担することなく、国民年金に加入し掛金を納付したと見做される特権的な加入者種別です。つまり、掛金負担なしで掛金を負担したとみなす制度なのですね。

3号被保険者は昭和の末期に成立した制度です。専業主婦(or専業主夫)は家事に専念するため収入がないので、国民年金の掛金を負担しにくい。そのため、会社員の妻や夫が負担なしで国民年金に加入できるようにするために3号被保険者制度ができたわけです。

3号被保険者制度以外にも、免除制度や猶予制度が国民年金には設けられており、負担を軽減もしくは回避するための選択肢が用意されています。

しかし、運用3号の問題が発生することによって、3号被保険者制度が必要なのかどうかが話題になるようになりました。もちろん、以前から3号被保険者の優遇については議論があったはずですが、今回の運用3号問題によって議論が広く波及したのではないでしょうか。






■3号被保険者制度から掛金選択制度へ。



なぜ、国民年金には猶予や免除、さらには3号被保険者制度まで用意されているのか。なぜ、厚生年金には猶予や免除、国民年金の3号被保険者のような仕組みが無いのか。

厚生年金は給与や賞与から確実に保険料を回収できるので、不履行になる可能性が低い。そのため、猶予や免除、国民年金の3号被保険者のような仕組みを用意する必要がない。一方、国民年金は1年分前払いや口座引落という制度があるものの、加入者の判断で月毎にコンビニ払いを選択することもできます。そのため、厚生年金に比べて不履行になる可能性が高くなる。それゆえ、猶予や免除といった制度を用意し、不履行になることを回避しているのかもしれない。

運用3号がなぜ話題になるかというと、手続きを失念した人を国民年金にキチンと加入していたと見做している点がその原因です。この場合の「国民年金にキチンと加入していたと見做す」とは、掛金を負担せずに負担したと見做すことを意味しています。3号被保険者から1号被保険者に切り替わると掛金は自己負担になるのですが、運用3号処理で救済されると掛金を負担せずに掛金を負担したと見做すわけです。となると、キチンと手続きした人とキチンと手続きしなかった人との間で不均衡が発生します。この不均衡が問題の焦点なのですね。

掛金を負担したと見做さずに、加入期間だけ計上するだけにとどめれば、さほど問題にはならなかったはずですが、なぜか掛金まで負担したと見做したのですね。おそらく、厚生労働省の国民年金担当の人たちは運用3号に反対していたはず。切り替え手続きを行わなかった人を3号被保険者として扱ってしまうのは無理があると分かっていたと思う。にもかかわらず実行されたとなると、政治サイド(安倍政権以降、鳩山政権までの期間)から要求されたと考えるのが妥当ではないか。


もし、今後、国民年金の3号被保険者をヤメるならば、掛金のメニューを設けるといいと思う。

毎年一律に決まる掛金額ではなく、例えば、3000円、5000円、8000円、10000円、その年度の上限額(年度ごとに国民年金の掛金は変わる)から被保険者が選択できるようにする。確定拠出年金のようなものですね。

私は、国民年金の掛金が一律の掛金だから3号被保険者制度が必要になるのだと思う。


月額3000円や5000円ならば、おそらく学生や主婦(or主夫)でも支払えるはず。月額15,000円程度になってしまうと、途端に支払いにくくなるのではないでしょうか。

掛金が一定なので、厚生年金よりも国民年金の制度は分かりやすくなっているのは確かだけれども、分かりやすくても構成員がノリ気でなければ制度を設けている意味が薄れる。

もし、3号被保険者制度を廃止するならば、掛金選択制をそのフォローとして採用するのが妥当だと私は思う。




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残業で悩んでいませんか?

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『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160308HT



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